@IT編集部の西村賢がRuby/Rails関連を中心に書いています。

Ruby on Rails向けPaaS「Heroku」って、こんな感じです(スクリーンキャスト)

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 先日、Salesforceが買収を発表して、ちょっとした注目が集まっているHeroku(ヘロク、もしくはハーオク)ですが、そもそもどんなものだか知らないという方も、まだ多いのではないでしょうか。というわけで、スクリーンキャストを作ってみました。簡単なCRUDアプリを作ってHerokuにデプロイするまでを説明しています。

 スクリーンキャストの中では、Railsのホスティングサービスと言っていますが、正確に言うとHerokuではRackに対応したソフトウェアなら何でも走ります(@t_wadaさん、ご指摘ありがとうございます!)。Sinatraを使って、ちょこちょことプロトタイプを作ったり、個人的に使う小さなツールを置いたりということで使ってらっしゃる方も多いようです。なんといっても、DB容量が5MBなら無償なので手軽です。5MBというと小さく感じますが、写真やグラフィックを突っ込むわけでもないでしょうから案外いけるのではないでしょうか。HerokuはAmazon EC2で動いているのでS3との相性も良く、画像などはS3に置くことになると思います(その場合、バックアップも冗長化も不要で、さらにお手軽感が増します)。

 もう1つ注意点としては、スクリーンキャストの中では「gem install heroku」としていますが、root権限でgemをシステムグローバルに入れている場合には、「sudo gem install heroku」とする必要があります。最近は、RVM(Ruby Version Manager)の流行で、特に手元のマシンではsudoを使わない人が増えているように思います。実際、gemをsudoで入れるのって結構怖い話ではありますよね。

 それから、HerokuではPostgreSQLが標準ですが、Amazon RDSのAdd-onを使うことで、MySQLも利用可能です。HerokuのAdd-onは本当にいろいろありますね。MongoHQなんかは気になる人も多いのではないでしょうか。

 また、これは言うまでもないですが、Railsアプリはvimでなくても、ほかのエディタやIDEでも開発できます。Mac上だとTextMateやEmacsも人気ですし(私はEmacsがいちばん好きで、原稿を書くのもEmacsです)、EclipseやNetBeansも良いというウワサを聞きます。最近だと、Java向けIDEとして人気が高い商用ソフトウェアのIntelliJを作っているJetBRAINSが、Ruby向けとして「RubyMine」を出していて、新バージョンの3.0が11月末に出たばかりです。デモンストレーションを見ると良さそうに見えるのですが、どうも使っているという話を聞きませんね……。vimやEmacsの満足度が高すぎることと、RubyではIDEの助けを借りるまでもないということかもしれません。

 以下、日本語で読めるHeroku関連のブログ記事として、とても参考になるものを2つリンクしておきます。

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