労働生産性のオリンピック、日本はどうなの?
「日本人の労働生産性はG7(日米欧の主要7カ国)の中で最低・・・だそうです。(プロノイア・グループ代表取締役およびモティファイ取締役チーフ・サイエンティストを務めるピョートル・フェリークス・グジバチ氏談) ピョートル氏が示したある調査によると、就業1時間当たりの付加価値は 日本人は41.30ドル 米国人は67.30ドル ドイツ人は64.40ドル
※ということですので、昼間からワインを飲み、昼寝(シエスタ)するスペインやイタリアのビジネスパーソンよりも日本人の生産性が低いとの事です。 さて、このような事態に陥った原因は、日本企業のビジネスパーソンは、 (1)分析しすぎる (2)持ち帰って検討する (3)無駄な打ち合わせが多すぎる という悪しき習慣があり、これがボトルネックになっているという分析です。 そして、日本人がこの様な働き方をしていると、近い将来、人工知能(AI)をはじめとするデジタル技術に仕事が奪われてしまうかも・・・と記事はまとめています。
この記事は、具体的に数値をあげていますので、信憑性が高そうに感じますよね。
そうか・・・日本人は改めなきゃなぁ、と感じた方も多いでしょう。
あるいは、こんなに働いているのに・・・と思われるかもしれません。
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私が思うに、この様に生産性の国際比較を行う際に、いくつか注意しけれならない事があります。 まず、比較する企業の規模や産業、対象労働者が国によって統一条件で比較している訳ではありません。 国によって賃金の定義が異なり、時間当たりの賃金比較の場合、労働時間の定義についても同一条件ではありません。 また、その時点の為替レートでも、大きく差が出てしまいます。 貿易業務の設計や、業務関わる分析の経験があれば、この数字はフェアーではないと判断できるのですが、そういった経験がない場合は判断できませんよね。