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IT技術者ってあとン十年でなくなる職業ですよね?(シリーズその6)

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 前回、いや前々回は、自分のやりたいことをする場所、そして時間を確保することこそが人生において最優先である、最優先にすべきである、と、よく考えてみれば当たり前のことを書きました。

 その論を進めたいのですがその前に、もうひとつ書いておきたい話があり...

 これまでに、

  • 「無心」の話
  • 「サード・プレイス」→「ファースト・プレイス」の話

 を書き進めてきまして、どちらももう少し深いところを書きたいのですが、続きは自分のTODOリストにいれておくことにします。(忘れないようにしなければ...)

 今現在、「いくとこまでいくと劇的なパラダイムシフトが起こりますよ。」というメインテーマで論を進めているところです。

 ざっくり言うと今まで2点、書きました。その2点についてはおいおい詳述していきますが、3点目は何かというと、自分が属している業界、自分がやってる仕事そのものが絶滅危惧種であるという認識を持つ(ようになる)、ということです。

 それをまるっと受け入れることこそが劇的なパラダイム・シフトであるといえるでしょう。

自分が、斜陽産業とか、機械にとって代わられる仕事に従事しているということを認めるというのは、なかなか難しいことです。

 言い方を変えてみます。

 自分たちがIT技術者、SE(Or Other)だからといって、自分たちが生き延びるために、自分らの食い扶持のためにITの進化を遅滞させてはいけないということ(に気付くこと)です。

 つまりそのー、斜陽産業っていうのはちょっと失礼でしたね(笑)。発展的解散を義務づけられている業界(産業)ということです。

 我々が生産性高く働き、業界に貢献すれば、いわゆる「IT」はますます発展していき、結果、世の中はより便利になり、そして我々もラクになる(べき)。

 ラクになる、とは突き詰めればいらなくなることです。「いらなくなる」が語弊があるのであれば「卒業する」ということですね。

 ITが進化し、世の中が便利になり、でもシステムの開発、構築、改修、保守はますます複雑怪奇(スパゲティ化)になり、今まで以上に職人的熟練工が必要になる、という方向性は、おかしいのです。

 それはただの保護主義です。スマートじゃない。

 これ以上雇用を創出する必要はないんです。

 我々IT技術者も、エンドユーザの立場としてであれば、今後もますます便利さを享受できることでしょう。でもIT技術者としてはどうか?

 世の中(エンドユーザとしての自分)が便利になっても、それに反比例してIT技術者としての自分がキツくなっていくのだとしたら、それはどうなの?と。

 何か方向性が間違ってませんかね?

 今後、IT技術者がラクになっていくような気配は今のところまったく感じられません。

 つまり業界として工数をヒッシで確保しようとしています。それはほとんどムダな工数です。だから(今のままだと)IT技術者の負荷はこのまま変わらないでしょう。

という話を進めていくと、かなり長くなりそうなので詳細は次回以降に

 エンドユーザがラクになるシステムをつくります、と。それをつくるのが仕事です。ここまでは、すばらしい。

 やりがいも感じられることでしょう。

 でも、お客様はどこまでもわがままなので、我々(IT技術者)は死ぬ気でブラック体質で頑張ります!

ので、おカネください

 っていうのがねえ...

なんかD通っぽいw

 エンドユーザがラクになるシステムをつくる工程すら自働化してIT技術者もラクになればいいじゃないですか。技術的PMO的にはできるでしょう、しないだけで。

 製薬会社がエンドユーザのためを思って...を装いつつ、根本的には治らないクスリを意図的に売り続けて日本人を顧客として囲い込む構造と似てる...ような? 日本人全員が健康になってしまったら業界が崩壊してしまいますからねえ。

 システム保守のフェーズはもう人がいらなくなるでしょう。開発構築もツールがとって代わることでしょう。

 その未来は、見えています。おそらく、鎖国時代の日本と同様に外圧で雪崩のようにそうなっていきます。

 確定している未来に抗って、これからもこの業界は人月計算で開発~保守フェーズに人を突っ込んでいくのでしょう。

 なぜならダブついてる自社要員やパートナー、下請け(ホシュ会社)を「護送」しなければならないので...

 護送船団方式なのにプライムベンダが「いちぬけた」するわけにはいかないのでしょう。いっこうに進化しないシステム提案はこれからも続きます。

 我々が安易に批判する「箱もの行政」とレベルはなんら変わりませんけどね...

特に、無駄に維持管理費用がかかるという点において!

 今の日本では、将来人口が減少するのが確定しているにもかかわらず、いまだそれを認めたくない層がムダな努力していますが、なんかそれと似てますよね。

 せめて現場の技術者は...

 そろそろ、危機感と気概を持っていただきたいなあ、と。俺たちは顔のみえない「人月」ではないのだぞ、と。

 我々の仕事の多くは、絶滅危惧種であるとはいいながら結局は生き延びるでしょう。それはこの世の中の多くの絶滅危惧種と同様に、です。

鰻とか...w

 システムのライフサイクルにおいて、完全に無人化はできないでしょう。

 ただし、こんなに人はいりません。今いわゆる「IT業界」に何十万人棲息しているのかは知りませんが、百分の一ぐらいでよいのではないでしょうか。

 どうしても人間が稼働しなければならないところが残るとして、それはマックジョブになります。時給もそのぐらいのレベルになります。

 そして真の技術者が残ります。

 今現在、いろんなところでいわれているとおり、IT業界では生産性の差異(「デキる」人と「イケてない」人の成果の差)が10倍じゃきかない。100倍ぐらいと言う方もいます。デキる人は当然、業界から要求されるので、本人が希望すれば、IT技術者として残ります。

 ただし!

 単価は落ちるでしょう。平均すれば。

 つまり将来的には、生産性に応じて支払われるようになるということです。

 デキるSEはますます引く手あまたになり、儲けられるようになり、技術者間の格差は拡がっていくことでしょう。

本来ならばアタリマエのことなんですけどね

 生産性が「そこそこ」であってもあまりお金は支払われなくなりますので、そのゾーンでビジネスマンとして有能な方は自然と業界から離れ、別な稼げるところに転職していくかもしれません。

 そして、生産性が低い(現在時点では「ふつう」の)エンジニアはパージされていきます。マックジョブを受け入れる(その賃金を)か業界を離れるか。同じ転職でもなかなか苦労することでしょう。

 転職活動において自分が実はいかにぬるま湯に浸かっていたかを知ることになるでしょう。

そういう方々は、今の業界体質がぬるま湯であることすらわかっていないと思いますが...

 次回に続きます。なのですが、

 このままだと"So what?"な感じですよね。こういう状況下で我々はどうふるまうべきか?については、答えはつねに1点しかなくて、(ずっと書き続けていることですが)

 我々ひとりびとりは、常に自分の生産性を上げることを意識しましょう、と、それだけなんです。常に、目の前の仕事に対して。

 生産性を上げるとはやたらと長時間働くこと、ではないことだけは明白です。

 戦略的なマインドにシフトしていく必要は、あります。

 まぁ具体的にはどうすればよいかひと言ではいえません。それをずーっと書き続けてきたつもりですので年末年始おヒマならバックナンバーをお読みいただけると(笑)

 ではおあとがよろしいようで...

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