「小損を取る」(21) 雨(はつめたいけど ぬれていたいの♪)
東京は雨が続いていますが、来週からは晴れ間ものぞき、暑さがぶりかえすのではないかという予報です。
雨についての想い出などを書こうと思います。
ただつらつらと想い出を書きたいだけ(の自己満)ではなくて、雨というのは私が「小損を取る」という考え方に至った、重要なファクターなのです。
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20世紀の終わりに東京に引っ越しまして、21世紀の初頭まで、外出時にけっこう突然の大雨にヤラれました...
その頃「ゲリラ豪雨」という言葉はあったのかなかったのか...わかりませんが、とにかく、前に住んでいたところとの気候の違いを受け入れていなかったというか。この特殊な気候(?)をマジメに考えてなかったというか。
そういえば今はスマホで、雨雲が近づいてくるのがわかりますが、昔はまったく、そんな文明の利器もなく...(当然携帯も持っておらず)
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当時の私はかなりアホでしたので、学習しないわけです。天気予報もロクに確認しない、当然対策もしない。でまんまと降られる。ずぶ濡れになる。
ベンダーとの打ち合わせやデータセンターでの作業など、今と比べけっこう移動は多かった
である日、突然ブチ切れまして... また例によって、都心のどこか忘れましたが、豪雨にぶち当たりまして、そのときとつぜんアタマの中で何かが「プチっ」となっちゃったんですよね(苦笑)。
雷鳴轟く中、スーツでずぶ濡れになりながら、歩いて自宅に帰りました。5キロぐらいでしたかねえ...
歩いていたら雨も上がってきましたが(苦笑)、もうずぶ濡れどころか、ぐしょぐしょです。ネズミ男風です(笑)。
そのとき着ていたスーツとか、下着も含め一式、ゴミ袋に入れて、捨てました。決して安いスーツじゃなかったけど...
その日は外から現場に電話をいれて、出先で突然体調が悪くなったからそのまま早退する、と。で、次の日も休んだかなあ?
とにかく1日以上、怒りというかなんというか...はらわた煮えくり返るに近いような...そんな感情に身をゆだねて、過ごしました。
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で、そこから人生変わったような気がするんですよね(笑)。
具体的にいうと、まず、すこしぐらいの豪雨(笑)ではなんとも思わなくなりました。スーツで傘をささずに豪雨の中1時間ぐらい歩いて、これでもかというぐらいにぐしょぐしょに濡れると、価値観が変わります(笑)。
それまでは、出先で雨が降り出すたびにムカついていたのです(反省)。もちろん、傘を持っていても、です。
でもそれ以降は、ゲリラ豪雨に遭っても傘があれば、感情がゆり動かされなくなりました。傘がなければ、コンビニやキオスクとかで買えばいいだけの話ですし。
今思いだしたのですが、その頃、傘を買うのをかなりケチってました!(反省)たかだか500円程度の支出なのに... 当時の私はいろんな意味でかなり「残念!」な男でしたね
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このゲリラ豪雨渦巻く(笑)東京で、雨に遭うたびにムカついていたら、そりゃ人生好転しませんよね...
それを機に私は、天候に関係なく同じ行動をとる(とれる)ようになりました。
いろいろありますよね? 雨が降ったからやめようとかそういう行動の制限というか。
行動を制限しなくとも、たとえば雨だったら憂鬱なまま予定をこなしたりするじゃないですか。
そういうのが、ほぼほぼなくなりました。
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雨がふろうが雪がふろうが、淡々と予定をこなす。(槍がふってきたらさすがにやめますけどw)
仕事であればまあ、よっぽどのことがないかぎり、朝大雨でも出勤はしますよね。
我々、カメハメハ大王じゃないので(笑)
そして仕事っていうのは、天気に関係なく朝は憂鬱なものですし(笑)。晴れたら晴れたで、なんでこんな日に仕事なんだよって思うし...(苦笑)。
だから結局天候はそれほど関係ない。
でも、プライベートの予定って思いっきり天候に左右されますよね~
でも天候に左右されるのって、すっごくイヤなんですよ。というか、天候ごときに(といっちゃ語弊があるかもしれないが)左右されちゃいけないと思うんです。
身の危険を感じるぐらいの悪天候であれば、別ですが
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プライベートこそ、淡々と予定をこなすべきだと思います。
まず、たとえば野外ライブとか? その予定がそもそもなくなっちゃうのであれば別ですが...
雨でも、行く。予定を、変えない。
仕事であれば予定を変えて、穴を開けると周りにムダに迷惑がかかったりしますが、プライベートであれば自分の一存でどうとでもなりますね。
でも、だからこそ、変えない。
ところで、合議制の場合はまったく別です。家族のお出かけであればすべて家族に従いましょう。
予定を変えない、どころか、天候に気分を左右されないこと。とても行きたかったイベントなのに、雨だからかったるいなあとかそういう気分に「支配」されてしまわないこと。快を得るはずが自分で不快にならないこと。上機嫌になるはずだったのにみずから不機嫌にならないこと。
そこは、闘うのです。自分の人生をどうとでも変えてしまうことができるこの「気分」というヤツと。
雨が降るとだるくなってしまって何もしたくなくなる、とか、そういうふうに気分に左右されてしまう人生って...そういう生き方を賞賛する方もいるようですが、それをいいオトナになっても続けていたら、間違いなく様々な「達成」はできないでしょうし、一般的な意味での「幸福」や「豊かさ」の類は実現されないと思います。
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これは主に雨(天候)について書いているので、体調が悪いなら別ですよ。
私の人生においてもいまだにたくさんの、楽しい人生を妨げる阻害要因が発生します。でも、多岐にわたる阻害要因のうち、「おてんとさま」(天候の総称です)については、私の一存ではどうしようもありませんので、完全にあきらめることができました。
「おてんとさま」と私の人生(予定)とはたぶん、関係ないんですね。たとえば遠方に私を待ってくれている方がいれば、大雨でも、ずぶ濡れになっても、行かなければなりません。
そういう予定のある日に大雨だと、「これは天が自分に行くなといっているのでは...?」とそういうときだけ勝手に「天」を持ち出して自分に都合のよい解釈をしていたような気がしますが、それは間違っていたと断言できます。
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いつものように強引にまとめると、私にとって雨の中でも淡々と出かけていくのは(けっこう濡れますけど)、「小損」なのでしょうね。
最初に、21世紀の初頭にだいぶ雨にヤラれた、と書きましたが、そういえば今でも同じぐらいヤラれているような気がします(笑)。でも別に何も感じなくなりました。のであんまりおぼえていません(笑)。
「雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ」ごくごくふつうの身体を持ち、天候に自分の人生を左右されず淡々と生きてきてもう10年以上になりますか...
おかげでだいぶ私の人生は好転しました。という、お話です。
ゲリラ豪雨のおかげでしょうか(笑)。
おあとがよろしいようで...