年収1000万エンジニアを次々と生み出す為の考え方

日本中のエンジニアたちへのメッセージ配信

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~はじめに~

 世界には貧困な国も豊かな国も存在しますが、その差異を考えた場合「国家を支える産業」を持てる国は豊かな社会を実現しているのではないでしょうか。

 日本が豊かな国であり続けるために必要なものは、世界に対して売り続けられる商品であり、世界で勝利できる産業であると思います。

 そして、その産業は何らかのハイテクの分野であることは間違いありません。少数の天才的な技術者はどこの国にも存在しますが、彼らの力だけでは国家の貧富は決まりません。その国の産業を支える人間の総合力によって、国際競争の勝敗は決まります。

 日本がハイテク立国である以上は、その中軸を支えるのはエンジニアです。

 エンジニアの性能が他国より抜きんでて、始めて先進国家である日本が成立するのです。

 しかしながら、その中軸であるはずのエンジニアの社会的地位は、極めて低いのが現状です。

 所得も低く、マネージメントサイドに行く割合も極めて過小です。割に合わない仕事として、学生からも不人気な職種となっています。

 結論としては、エンジニアのキャリアパスを再構築し、エンジニアの地位を奪回し、IT業界の変革を図ろうという思いに至りました。

 開発だけを請け負う作業者としてのエンジニアを量産するのではなく、ビジネスの最上流に位置し、高度なITナレッジを駆使して、事業を推進する新しい形のエンジニア像が今の日本には必要不可欠であると確信しています。

~メッセージ発信~

 今まではIT、ソフト系の企業だけでも日本中に山ほどあり、エンジニアが就業できる現場にはことかかなかったことでしょう。業界的な景気の良さもあり、多くのエンジニアが自分の市場価値を誤って認識していたと思います。

 多くのエンジニアが相応以上の所得をとり、就業する企業を選べるのは本人の実力だけではなく、市況によることを常に念頭に置く必要性があります。

 言いかえるのであれば、自分のあずかり知らないパワーにより、運良く現状を手にしているといえます。

 これを楽観的にはき違えては、自身の未来を捨てることに繋がります。

 現状の多くのエンジニアが進んでいる方向性と現状の延長線上にある能力では、エンジニア達が将来エグゼクティブとして企業の管理にあたり事業を推進していく、本来正しい年齢と共に担うべき役割を担えないでしょう。

 つまり、多くのエンジニアたちは高い所得も取れず、就業場所も失うことになってしまいます。

 エンジニアはそもそも職人ではなく、あくまでもビジネスマンです。個人プレーで高い所得と安定を手にする存在ではありません。組織に貢献し、組織を運営し、その成果により収入及び安定を確保する企業人です。ただ、ビジネスマンの中では技術に対して豊富な経験と高い見識という武器が抜きんでているという姿が正しい形です。

 このコラムを始めたのは、多くのエンジニアに、未来へ向けてのメッセージを発信したかったからです。間違った認識があれば矯正し、自身が本当に求める未来を創って欲しいからです。市況が反転した状況でも生き抜く術を身につけて欲しいからです。

 市況の良さに踊らされず、「今何をやらせてもらえるか」とか「今いくら給料をもらえるか」ではなく、企業人としてビジネスマンとして正しい認識を持ち、分厚いキャリアを積んで行ければと思います。その為に必要な企業を誤らず選択して欲しいのです。

 そして、ハイテク立国日本を支える中核のビジネスマンとして、育って欲しいと心から願っております。

 ネットでつながり、日本のどこかでエンジニア達がそれぞれの力を磨いてくれれば嬉しいです。この時代に日本を支える仲間として応援できれば嬉しいです。

 よって、このブログを読むエンジニアの皆様に媚びるわけでもなく、美味しいニンジンを鼻面にぶら下げるわけでもなく、わたしたちが思う正しさを主張し、それに共鳴できる仲間がいれば、共に未来を創っていきたいと、切に願っています。

 簡単ではありますが、こんな想いでスタートしたコラムなので、暑苦しくいきたいと思います。何とか時間を見つけてマメに更新しますのでお付き合い頂ければ嬉しい限りです。

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