言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

勉強するのにいちいち金勘定してる人はチャンスを逃しやすい

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金を念頭においてスキルアップを目指す人は、無意識に流行を追うようになり易いです。なぜか、レッドオーシャンに猪突猛進してしまいます。今もそうなのかは知りませんが、駆け出しエンジニアといえば Ruby on Rails でカモるところが多かったです。実際のところ、おさわりレベルで Ruby on Rails ができるより、SQLとか正規表現を一通り使える人の方が、エンジニアとしてのポテンシャルは示せそうです。しかし、「うそ!? SQLが書ければ年収一千万!!」とか、「正規表現で君もフリーランス!」みたいなスクールは一軒も見かけなかったです。

お金を稼ぐのに必要なのは、まず、「コイツ、技術できる!」と人を振り向かせることでしょう。そういう発想になると、当然、インパクトや流行に飛びついてしまいます。ただ、人が笑顔で振り向いても技術の女神は振り向いてくれません。技術の女神は技術に興味ある人にしか微笑むことはありません。採用担当の微笑みが欲しいのか、技術の女神の微笑みが欲しいのか、まずは自分を問いただしてみましょう。人を振り向かせたい人なら、いちいち技術をモノにしなくても、会話できるレベルでたしなんでおけば十分です。興味を持てないものに全力投球するような苦行は必要ありません。

そもろも、あなたの考えるチャンスは何のためでしょうか。「お金かせぎたい」でしょうか、「偉くなりたい」でしょうか、「技術でスゲーことしたい」でしょうか。このコラムでは、「技術でスゲーことしたい」という前提で話をしています。「お金かせぎたい」「偉くなりたい」に興味が無い訳ではありません。スゲーことをしたら、人からスゲーと言われて偉くなります。そうしたら、相応のお金は勝手に入ってくるでしょう。要は、優先度とプランの問題です。自分の欲望を整理しましょう。ぶちまけた欲望なんてただ汚いだけです。何かを成し遂げる原動力にはなりません。

タイトルにも書いた「勉強するのに金勘定をする人」というのは、欲望の整理がつかない代表格のケースです。実際のところ、みんなが思い描くような技術を実現したところで、大したお金は入ってきません。なぜなら、みんなが考えるようなことは、やる人も多い分野なのでレッドオーシャンになりやすいです。競争の激しい中、殴り合いで頂点に立つようなアプローチがしたいなら止めませんが、おおよそ凡人では無理です。頂点に立てる理由と根拠が無ければ頂点には立てません。単に「お金ほちい!」という凡人的な発想で突っ走るなら、いつまでもレッドオーシャンで逃げ回る「雑魚」です。

チャンスなんか掴まなくても、それなりの願望を実現する方法はいくらでもあります。また、何でもかんでもは手に入りませんが、欲しいものを絞り込めば、手に入るものはけっこう多いです。それで収まらないなら、超絶努力をするか、博打でもするかの二者一択です。世の中に知れ渡るような成功者はおおよそ、二つともやってます。自分の欲望をちゃんと見つめて、適切な手段を選びましょう。自分の力量に合わないものをいきなり目指したりせずに、スモールステップで積み重ねをしていこう。勉強するのに金勘定をすると、心が揺れてこういうことができなくなります。そもそも、技術は大してもうかりません。あれはロマンです。そこをキチンと押さえておきましょう。

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