新規事業立ち上げに立向かうベテラン技術者の現在進行形奮闘記

“i”の壁

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 心の叫びをやっと真正面から受け止め、その声に応える決心ができた。これはなかなかの進歩です。

 しかし、この決断は、相当にチャレンジであり、勇気のいるものでした。

 前回の冒頭にも書いたとおり、そこそこうまくいっている現状を、ハイリスクな方向へ進路変更させるのですから。

 人生もとうに半分は終わっている40代後半からのチャレンジは、気力、体力の点はもちろん、何よりも「発想の点で自分が使いものになるのか?」という不安だらけのスタートでした。

 もちろん、ノウハウは皆無。

 なにせやったことのない新規事業への挑戦ですから。

 それでも「俺はあっちへ行きたい!」とハッキリと思えるようになったことで正直、心が軽くなった気分でした。

 このことで初めて分かったのですが、

 「今のままで本当に良いのか?」

という答えが出せないジレンマは、想像以上のストレスを生んでいたようです。

 まあ、こっちの道も歩み始めれば、すぐに未知のストレスに取り囲まれるわけですが。

 さて、“i”の甘い罠に引き込まれ、進路を変更して前に進むことを決めたのはいいのですが、それからかなり長い時間、一歩も前に踏み出せないという最初のが現れました。

 どうして?

 簡単です、具体策がなかったのです。

 気持ちだけ先に行っていて、知識がまったくついてきていない状態です。

 スマートフォンなどの技術的な部分もそうですが、会社内でどう動けばそういう仕事をさせてもらえるのかといった対社内の問題も大きかった。

 と、ここまで話を進めてみてふと思ったのですが、踏み出せない時期の私の心の葛藤や、社内の根回し的な話などを長々と読んでも面白くないですよね!?

 うん、絶対に面白くないな。

 では、このあたりの1年ぐらいはバッサリ切っちゃいましょう!(キッパリ!

 会社から正式に新規事業の検討を進めるよう指示が出て、その検討の中心に私がいた。ここから話を再開したいと思います。確か、2008年の12月頃だったと思います。

 しかし、何かが間違っているような……あれ、今回のタイトルは「“i”の壁」だった!

 壁の部分を全部カットしたらタイトルが……まあ、壁はまだこの後も続くし。

 チャレンジングな道に、壁は1枚や2枚じゃありませんからね。ということで今回は壁の部分を割愛したところで終わりにします(内容 ウスッ)。

 次回はいよいよ、新規事業の具体策に向けての話になってきます。

 ここでも相当に紆余曲折するわけですが、自分のヨミの甘さなどの反省も含めて書いていきたいと思いますので、よろしくお付き合いください!

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