7.最後に
●前回の「自転車とプログラミングと」
前回は、このコラムのまとめとして「自転車とプログラムと」と題して全体を振り返りました。自分でも驚いたのですが、1つ1つは前々から思っていたことでも、このように文章にしてみると、つながりが見えてくることがあったのでした。
今回は最終回です。
●プログラミングに有利なこと
結局、「何を重点的に見るか、無視するか」は、「三つ子の魂百まで」の世界で、ほとんど生得的だと思います。
昔は、技術者1人にお金をかけて、長じてから「見方」をむりやり作り上げていたのかも知れませんが、いまは無理です。
いくら篤い心の持ち主が彼・彼女の志に対してお金を支出しても、個人が取得できるお金はその成果の範囲内で、それを超えて取得しても違法だからです。
今の世界では支出と取得が完全に分離しています。
IT Doesn't Matterとなった今日、ITの技術で「たか」をくくられた以上、はじめから合う「見方」をする人間が自然にその職に就くより無いと思います。むりやり「見方」をあわせても、見合う報酬はあり得ないのです。
●参考になったこと
一階述語論理などは、少し前にはやったAIでよく出てきた用語で、自分は、ソフトウェア科学会の雑誌「コンピュータソフトウェア」でよく勉強しました。
※自分が思っただけですが、上雑誌で出てくる別の用語で、単一代入というのがあります。
・一度代入したら絶対にいじれない
だとものすごく不便で使いづらいので、
・ある範囲内では何度でも代入でき、その範囲を超えたら(あるいは超えたことを示す単一代入の属性をセットしたら)、絶対にいじれない
のように緩和されたのなら、実務でも使えたのにな~とか思いました。
雑誌「bit」が休刊になった今日、現在は「日経エレクトロニクス」や情報処理学会の「情報処理」が主な情報源です。
●最後に
学生時代に、初歩のラジオや、ラジオの製作や、月刊ASCIIや、IOや、ベーシックマガジンや何かで、執筆している人に対して
「なぜこの人はこんなことが書けるんだ」
とか本当に不思議で、すこし悔しかったです。
自分もまた、見上げるだけではいやで、いつかはまっすぐ見てみたかったですが、今回、その機会をいただいて本当に感謝しております。
これを読んでいる人で、そう思った人も、10年20年30年40年後でもよいので、なにかの執筆をしてみたらいかがでしょうか(そのころのメディアはいったい何なのでしょうか?)
ありがとうございました。
●コラムのコメント欄の方針
コメントに対し、当意即妙の回答を、それなりのタイミングでする自信がありません。
ですので、このコラムで、
- わたしは基本的にコメントに答えない
- コメントを書く人は、回答がない前提で議論を進めていただく
とさせていただきます。
コメント
横山哲也
ある範囲内では何度でも代入できるようにしたら単一代入のメリットがなくなってしまいますね。
Fujiwo
単一代入のメリットを理解されてないのではないでしょうか。