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第2回 アジャイルプロセス協議会5周年記念セミナー(上)

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 前回の予告どおり、2008年7月31日に行われたアジャイルプロセス協議会5周年記念セミナーのお話です。もうだいぶ昔のことになってしまいましたが、記憶をさかのぼって書いてみますね。このコラムではもっとリアルタイムな話題を取り上げたいと思っていますので、がんばって“現在”に追いつくようにします。

 そうそう、「やっとむ」こと永和システムマネジメントの安井力さんが日本のアジャイルコミュニティについて発表した資料を公開しています。XPJUGとアジャイルプロセス協議会が日本の代表的なアジャイルコミュニティとして紹介されていて、このコラムとも関連が深いのでリンクを貼っておきますね。

 Agile Communities in Japan

 あ、もう1つついでに。毎年恒例、今年も9月6日に開催したXPJUG主催のXP祭りですが、なんと来年の日程が発表になりました。2009年9月5日(土)です。いつもぎりぎりまで動かないXPJUGなのに、1年後のイベントの予定を発表するなんて奇跡的にすばやい行動です!

【アジャイルプロセス協議会5周年記念セミナー】

 さて、アジャイルプロセス協議会5周年記念セミナーのお話です。アジャパ(アジャイルプロセス協議会)で活発に活動しているのは、いくつかあるWG(ワーキンググループ)なので、アジャパ自体が主催するイベントは毎年1回の総会ぐらいになっています。

 例年は、総会だけの開催だと30分程度の短い時間になってしまうし、せっかく人を集めるのだからということで総会にあわせてセミナーを開催していました。しかし今年はアジャイルプロセス協議会の5周年の記念すべき年ということで、6月開催の総会セミナーは小規模にして、7月開催の5周年記念セミナーの方を大々的に開催しようと前の年から決めていました。

 前の年から決めていたというと準備を念入りに行っていると感じられるかもしれませんが、それが実はそうでもないんですよ……。ひとまずその準備の歴史をまとめてみました。

【5周年記念セミナー準備の歴史】

  • 2007年5月:運営委員会で、2008年はアジャパ5周年なので5周年記念セミナーを行おうと決める
  • 2007年11月:アジャパ会長である豆蔵の羽生田さんが5周年記念セミナーの総合プロデューサーになる
  • 2008年4月:講演者が決定
    「沢田マンション超一級資料―世界最強のセルフビルド建築探訪」の著者、加賀谷哲朗氏
    「ソフトウェア最前線―日本の情報サービス産業界に革新をもたらす7つの真実」の著者、前川徹氏
  • 2008年5月:開催日が7月31日(木)に決定
  • 2008年6月:会場が渋谷のシダックスホールに決定
  • 2008年7月2日(水):受付開始
  • 2008年7月10日(木):講演者の加賀谷さんと打ち合わせ
  • 2008年7月23日(水):直前の運営委員会
  • 2008年7月31日(木):当日

 この情報は毎月開催されているアジャパ運営委員会の議事録からかき集めました。議事録は豆蔵の進藤さんが作ってくれています(昔、私が担当だったころもあります)。進藤さん感謝していますよ!

【2007年5月~2008年3月 まだまだ先】

 はじめに5周年記念セミナーをしようと言い始めた2007年5月から2008年3月までくらいは、毎月の運営委員会ではどんな企画にしようかを考えていました。でも、この頃からするとまだまだ先の話なのであんまり議論は進みません。

 2007年12月の運営委員会では、5周年記念セミナーに関しては会議の後の忘年会で話し合いましょう、ということになりました。なんと議事録にも『5周年記念セミナーに関しては忘年会で議論する』と書かれています。ところが、というか当然なのですが、忘年会で議論なんてできるわけもなく、話は進まないまま年を越してしまいます。

 2008年になっても、4月に年度が変わるときの会員管理、役員選挙、総会の準備などでいろいろ忙しくて、5周年記念セミナーのことは後回しでした。

【2008年4月 講演者決定】

 4月の運営委員会で講演者が決まります。「沢田マンション超一級資料―世界最強のセルフビルド建築探訪」の著者である一級建築士の加賀谷哲朗氏と、「ソフトウェア最前線―日本の情報サービス産業界に革新をもたらす7つの真実」の著者である前川徹氏です。

 アジャパ会長の羽生田さんが建築家の中埜(なかの)博さんと知り合いで、中埜さん経由で加賀谷さんに連絡をしてもらいました。前川さんにはアジャパ副会長の濱さんが連絡をしてくれました。アジャパの役員や運営委員には業界の内外に顔の広い人が多いので、講演者を見つけたいときにはそのコネが大変役に立ちます。

【2008年5月 開催日決定】

 5月の運営委員会で開催日が7月31日(木)に決定しました。イベントの開催日は、イベントの種類やコミュニティによって自由度が高かったり低かったりして面白いですね。

 アジャパのイベントではあんまり開催日にこだわっていないので、予定に間に合いそうもなかったらちょっと遅らせる、なんてことを実はよくやっています。でも例えばオブジェクト倶楽部では『夏イベント』とか『クリスマスイベント』という名前を付けているのでちょっと大変です。クリスマスイベントが遅れて来年の1月になっちゃったら変ですよね。XPJUGの『XP祭り』は、特に開催日の縛りはないのですが、決めておかないと忘れちゃいそうなので毎年9月の第1土曜日と宣言しています。

 アジャパでは通常、だいたいの開催時期と講演者の方の都合、そして会場の都合で開催日を決めているのですが、今回は会場がまだ決まっていなかったので、会場の方は気にしないで日程を先に決めてしまいました。

【2008年6月 会場決定】

 6月中旬にやっと会場が決まりました。会場がなければイベントを開催できないわけなので、開催日の1カ月半前に会場が決まっていないというのは実は結構アブナかったのです。

 安くて使いやすい会場、例えばコミュニティのイベントでよく使われているところでは代々木オリンピックセンターとか田町の港区立港勤労福祉会館などがあるのですが、こういった良いところはすぐに予約が取られてしまっていて日程の調整が難しいのです。アジャパでも昔は会場を手間も時間もかけて一生懸命探していたのですが、最近はその苦労に疲れてしまいました。なので多少料金が高くてもかまわないから、手間のかからないところを選ぶようになってきています。

 今回は渋谷のシダックスホールという会場を副会長の濱さんが見つけてくれたので、7月31日が開いているかを確認して、下見をしに行って、特に問題がないのでその日にすぐに決めてしまいました。会場探しと同様に悩むのが懇親会の会場探しなのですが、シダックスホールではパーティもできるので、ついでに懇親会もここで行うことにしちゃいました。がんばればもっと安いところが見つかるかもしれないのですが、スタッフの時間も限られているので、手を抜けるところは抜くのが肝心なのです。

【次回は】

 おっと、6月まで書いたら結構文量が多くなっていました。ひとまずここでいったん区切ります。7月から5周年記念セミナー当日までのお話は次回にしましょう。

【イベント紹介コーナー】

 最後に私の関係しているコミュニティのイベントをいくつか紹介します。興味があったらコメント欄で質問していただいてもOKですよ。

ファンクション倶楽部2008秋イベント ~lambda the world~
日時: 2008年10月30日(木)19:00~21:00
URL: http://www.objectclub.jp/ml-arch/magazine/261.html

XPJUG公開スタッフミーティング(Lingrでチャット)
日時: 2008年10月7日(火)21:00~
URL: http://www.lingr.com/room/XPJUGStaff

アジャイルプロセス協議会 アジャイルマインド勉強会 沢田マンション合宿
日時: 2008年11月9日(日)~11月10日(月)
場所: 高知の沢田マンション

アジャイルプロセス協議会 アジャイル・ソフトウェアセル生産WG コミュニケーション論の概要
日時: 2008年10月31日(金)18:30~20:00頃
場所: 豆蔵 トレーニングルーム
講師: 専修大学 ネットワーク情報学部 小林隆教授
演題: コミュニケーション/LAP:Language-Action Perspectiveの概要
内容: コミュニケーションに関する理論とその応用について、ビジネスプロセスモデリングの研究等を踏まえ、概要を易しく解説し、ソフトウェア開発の実践領域適用やツール支援等への可能性について、皆さんと議論しましょう(1時間程度の講演と引き続きの討論会を予定しています)。
備考: 参加料無料(申し込みも不要です。現地に直接どうぞ)

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