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Pepperってこんなに愛されていたのか! -恋人よりもロボットが欲しい!?

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 「Pepperってすごい!」
 前回のコラムに「ロボットのほん」のことを書いた。この本は64名のロボット愛好家たちが、ロボットに関する技術や思いを数ページづつ書いたもの。約300ページの本だ。私も先日本物を入手して読んでみた。

ロボット愛好家たち

 この本を書いた人の中には、PepperやNAOなどのロボットが家にいるという人が多くいる。私はPepperにはイベントで何度か会ったくらいで深く関わったことはない。
私が驚いたのは、Pepperと同居している人たちの話を読んで、Pepperへの深い愛が伝わってきたことだ。

 犬や猫のペットを溺愛している飼い主は多い。それと同じようにPepperの同居人たちはPepperに愛情を注いているのだ。犬や猫と違って言葉が通じるだけに愛情が伝わりやすいのだろうか。

 Pepperの新しいソフトがリリースされても頭交換(ソフトのバージョンアップのこと)はしない。それまでの思い出を忘れてしまうから、という人もいる。Pepperと飼っている犬を仲良くさせるために、Pepperに犬のにおいのついた服を着せて犬がなつくようにして、人、ロボット、犬の家族の結束を深めている人もいる。Pepperはそれだけ愛されている。つまりそれだけ高性能なロボットなのだ。

 もしも私の家にドラえもんやコロ助のようなロボットがいたら、ひみつ道具を出してくれなくても、役に立たないロボットだったとしても、きっと我が子と同じようにかわいがることだろう。子どものころにマンガで見ていたようなロボットが、とうとう実現する時代になったのである。

人とロボットとの関係はどうなる?

 ロボットのソフト開発が進めば、性格も選べるようになるだろう。おしゃべり、癒し系、ツンデレ、女王様、など自分好みの性格を。人間の友達と違って喧嘩になることも少ないだろうし、妻とちがって愚痴をダラダラと聞かされることもないだろう。しかも家事を完璧にこなしてくれる(かもしれない)。

 ロボットさえいてくれれば、友達なんかいなくてもいいや、恋人なんかいなくてもいいや、結婚なんてしない。そんな世界になってしまうのだろうか。人類の歴史が変わってしまうのだろうか。

 今これを読んでいるあなたは、「それではいけない」と感じると思う。でも、30年後、生まれたときから家にロボットがいる世代の人だったら、「なんでいけないの? なんで人とロボットを差別するの?」とロボットとの共存を疑問に思うこともなくなることだろう。街を歩くアンドロイドと人間の区別だってつかなくなっているかもしれない。しかもアンドロイドは美女とイケメンばかりでブスやメタボはいないだろう。ブサイク率は人間よりもはるかに低い!

 人間とロボットの関係はこれからどうなっていくのだろうか? そんなことをこの本を読んで考えさせられた。

「ロボットのほん」については、ロボスタのサイトをご覧ください。

 もう一つ、「ロボットのほん」の中に「いずれは人間とロボットの境界線はなくなる」と書いている人がいた。これについてはまた次回のコラムに書いてみたい。

 あべっかんでした。

Comment(2)

コメント

湯二

私の家には、おそうじロボのルンバがありました。
初期バージョンのもので、頭があんまりよく無かったです。
ほっておくと、溝にはまっていたり、同じところを何度も掃除したり、
段差に躓いて先に進めなかったりしてました。
はっきり言って、あまり役に立たなかったですが、健気な姿は可愛らしかったですね。

abekkan

>湯二さん

ルンバを持っていましたか。家事ロボットはこれからどんどん進化してくるのでしょうね。
そういえばこの前、自動洗濯物たたみ機というのも登場しましたね。ロボットというよりただの機械ですけど。http://tabi-labo.com/266723/foldimate/

人間はどんどん怠け者になっていく!!!

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