大型SI中心の経験を持つITエンジニアが立ちあげたSTSD株式会社。自社商品のCMS writeWiredの開発、販売、宣伝などの日々をつづります。商品開発の楽しさ、難しさと技術的プロジェクト管理手法などの意見もたまに書きます。

第2回:パッケージ開発にいたるまでの思いつき

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 みなさま。すっかりご無沙汰してしまいました。

 前回では、簡単に自己紹介をさせていただきました。これからは、当コラムの主旨に沿った内容を書いていきますのでよろしくお願いします。

 なお、まだ緊張しているため文章が固めですが、少しずつ本来のキャラクターを出していきますので、暖かく見守ってください。

■システム屋なら一度は夢見る自社パッケージ

 「パッケージ開発」。システム開発屋であれば、恐らく誰もが一度は考えると思います。

 普段は「お客様のための仕組みを作る」ために日夜努力をしているわけですが、「自社開発」となれば、自分の好きなように仕様を考え、好きなように作ることができるわけですから。

 さらにあるお客様に作ったシステムが汎用的に横展開できるものであれば、それを自社パッケージとして販売して、利益を出す。考えただけでも楽しい話。

 ただ、一方で商品は作ることがゴールではなく、作ってからがスタートです。パッケージベンダさんなどでは「パッケージはなかなか売れないし、その体制を続けないといけない」という理由から実際に始めてからの課題が多いので、なかなか着手に踏み切れない、という会社の方が多いと思います。

 わたしも、どちらかというと作ってからが大変、という印象があったので消極的でした。

 ただ、もともと起業した動機の中が「システム開発ではない事業をやりたい」ということが主眼にあったので何か別の業態(課金形態ですね)を模索している中で、一番最初に候補に残った、というのが理由です。

 ※余談ですが、弊社の「STSD」という会社名は「See and Think System Design」の頭文字を取ったものです。

 これは「見て考えてシステム作ります」という意味を込めたわけですがここで言っている「System」はいわゆる「コンピュータシステム」ではなく「仕組み」をさしています。

 「See」はもう古い感がありますがよくPDCAサイクルでどうのこうのと言いますが、どうのこうの言う前にその対象をしっかり見ようぜ、ということから「See」。

 「Think」はIBMの「THINK-考えよ」から拝借したものです。

■アイディアに至るまで

 すぐにパッケージ開発に着手したか、というわけではなく、最初はインターネットでサイトを作るということから着手しました。これもまた「インターネットでサイト作って広告収入でうはうはできるかも?」という非常に短絡的な動機です。

 今は閉鎖してしまいましたそのサイトは、(わたしが着るものが好きだったので)好きなブランドを扱っている店舗を検索できる、といういわゆる検索サイトです。もともとシステム開発が仕事なので、サイトを作ること自体は朝3時間くらい早起きして、実質2週間くらいで完成させました。

 自社でサイトを運営する、ということ自体が始めての経験だったので、PVの増減には一喜一憂したもので、この検索サイトの仕組みでパッケージ化? ということも頭をよぎったものですが、あまり汎用性がないように思えたので見送りました。

 (ただ、後に検索の仕組みは大きな汎用性を持たせて今のパッケージに組み込まれることになります)

 そのサイト自体は「検索できる」という仕組み(システム)がサービスになり、掲示板、投票、アンケートなどを作り色々試行錯誤したものですが、

 「システム以外のことをやりたい」

 と考えていたわたしにとっては、あまり面白いと思えるものではなく、何か「読み物」があるサイトにしたい、と考え、読み物を登録できる管理画面を作りました。

 ただ、「読み物」は自分たちでは用意ができないので、インターネットでライターさんを探して、その方に依頼して原稿、写真を用意してもらい、それを我々が管理画面からアップして公開という、ブログのような仕組みです。

 当時がブログが開花しはじめた時代で、この時点でもブログとしてパッケージ化? ということが頭をよぎりましたが、ドリコム、アメブロ、ライブドアなどあまりにもメジャーなサービスが多すぎ、参入する気もおきませんでした(レッドオーシャンと言われるものですね)。

 その読み物が登録できるシステムは最初は公開できる、という仕組みに満足したものですが、次第に単調なレイアウト(単純なブログ形式)に満足ができなくなり、さまざまなレイアウトを組み込めるように機能拡張を続けました。

 次に考えたのが掲載の流れで、その時は「ライターさんに原稿をもらい、それを自分たちでアップする」ということ自体が日常業務の負担(要は面倒くさくなった)ので、それを解消できるようにしたい、と思い始め、サイトの運営自体は積極的ではなくなり、

 「誰がやっても簡単に、いろいろなレイアウトのWebページが作れる」

 仕組みが作れないかなぁと漠然と考える日々が続きました。

■CMSというキーワードとの出会い

 この漠然と考える期間で半年くらいあったと思います。並行して、あまった時間を利用して、これまで作ったものを整理して別のシステムとして組みこんでいました。

 その時点ではブログは爆発的に流行り始めた頃で、ブログ以外にそういうWebサイトを更新する仕組みが商品として存在するかどうかも知らない状況で、今考えてるシステムは世の中にないものか? とたまたま検索して引っかかった言葉がCMS (Contents Management System)でした。認知は低いですが、すでに用語としては存在しており、商品も多数あるということを知りました。

 パッケージ化の最初のきっかけは「CMSというパッケージを作ろう」と思ったわけではなく「どうやら今考えて作っているものが、世の中的にはCMSと呼ばれるものらしい」というものです。

 市場規模は正直いって正確にはわかりませんが、自分で作ってみたい、考えていたシステムの市場はそこにありました。

 やったことに対しては、経験、反省、改善などの気付きはあっても後悔、ということはほとんどありません。

 やらなかったことに対しては、時間は戻せません。残るのはなぜやらなかったのか、という後悔だけです。

 CMS(Contents Management System)。自社パッケージの分類が決まりました。

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