第3回 瞳に輝きを取り戻せ
ずいぶん長いこと更新をしていませんでした。
はてさて、不景気が続く昨今ですが、瞳から輝きをなくしてしまった社員はいませんか。
延々と作業に追われる毎日。それを黙って見ているだけのマネージャ。
……そりゃ、やる気はおきねーよ。
今回はそんな職場をどう変革していくか……試行錯誤のお話です。でわ。
■「瞳に輝きを取り戻せ」
やさしいマネージャはときに、やさしさを勘違いします。
部下に負担をかけまいと、簡単な「作業」にしてから仕事をふってしまう。1つの案件として考えると、非常に簡単で楽な仕事です。
ところが、そんな仕事が次から次へとやってきて、ルーチンワークしか知らない体は、工夫することなく淡々と仕事をこなし、気付くと作業に追われる日々ができあがります。
そうなってから、どうにか業務量を減らそうにも、何もいいアイデアが思いつかない、忙しくて……。
「忙しくて」を言い訳にする人の瞳からは、輝きを感じないことが多いです。
もう、これは罪です。
成長する機会を与えず、責任とともに「仕事」をふらないマネージャの怠慢です。
一度、こういう状況に陥ってしまうと、何を言っても、何をやろうとしても「忙しい」となってしまうかもしれません。
時間は創るものですが、そういう概念が形成されていない人間には理解できないでしょう。
ここはケツを拭う覚悟を持って、思い切って責任ある仕事をふっちゃいましょう。
大多数の人間が輝きを失っている場合は、プロジェクトにしちゃいましょう。外野から「その案件に対しては人数が多すぎでしょ」とか言われても、かまわずやっちゃいましょう。
もちろん、プロフェッショナルとして案件をクローズすることは保証しますが、目的は、瞳の輝きを取り戻すことです。
案外、人は期待されることを嫌がりません。
そこそこモチベーションがあがってきたら、彼らにきちんとビジネス手法を教えれば、みるみるうちに吸収していきます……たぶん。
あとは、仕事としての成果が出たとき、ちゃんと報酬を与えられるように原資を確保するのが、マネージャの仕事です。会社に金銭的利益をもたらす仕事を、並行してやるということです。
そういうマネージャの覚悟が、ひとに機会を与え、成長を促すのだと思います。
マネージャというからには、部下のキャリアを形成していくパートナーでありながら、会社に利益をもたらすキーマンでなければ、いけないと思います。
けっして、給与明細の管理職手当てを見て憤慨しちゃいけません……。