ネットワークエンジニアを目指した元オペのこぼれ話

ネットワークとサーバの境界線

»

 初めての方、はじめまして。そして、お久しぶりです。書くことを止めているうちに、世の中すっかり変わってしまいました。

 この間、派遣会社の情報修正をしていたらサーバエンジニアのカテゴリが消えてしまって、ネットワークに統合されたみたいです。

 統合されてしまいましたが、ネットワークとサーバってどこで分けているんでしょう。

■テリトリーは同じようなところ

 大昔は完全に分けて考えていましたが、今はサーバでもネットワークの考え方や設定は必須だし、ネットワークでも流れを考える上では、サーバで行うパケットの処理を無視できなくなりました。

 現場で必要とされるスキルにも差異がなくなってきているように思います。

■同じものを見て違う景色を見ている

 同じ処理、同じ装置を見ているのに、考え方がまるで違うなと感じます。

 流れを基本として考えるネットワークエンジニアとそのノードの処理を基本として考えるサーバエンジニア。行きつく結論は同じになることが多いですが、考えるプロセスがまるで違います。

 また、扱うものもプロダクト化されてメーカーのサポートが補償される代わりに、オープンな情報の少ないネットワーク機器とオープンで情報がある代わりにサポートに条件がつくサーバのどちらを主軸に担当してきたかで、未知の事象と遭遇した時のスタンスがまるで違います。

 プロダクト製品は検証機材が用意できないこともあり、調べて現象確認して、聞いてしまった方がサービス停止時間の短縮にもつながるので、知っているところに確認するネットワークエンジニア。

 オープンソースや仮想で検証環境が用意できることもあるので、調べて検証して調べてそれでもだめならサポートを頼るサーバエンジニア。

 なので、未知のトラブルに見舞われた時、その人がもともとサーバエンジニアだったのか、ネットワークエンジニアだったのか、人間模様が見えてきて面白かったりします。

■これからのお話

 どちら側から入っていくかというのはあると思いますが、最近は、どちらかしか分からないという状況が通用しなくなってきています。今から始める人は求められる幅が広くて大変だなとは思います。ネットワーク装置もサーバに近しくなってきているし、ただつなぐだけではなくどう処理してどこで詰まっているのかまで分からないとうまくは回らないのです。

 ただ、得意な方から間口の広い方から入ってきてもいいと思います。いきなり両方やってください。というお仕事はそんなにあるわけではないです(ないわけでもないです)。

 大丈夫、そのうち両方覚えます。

 サーバは奥が深いけど、ネットワークは広い広い景色が見られます。

 どこまで続くか分かりませんが、少しずつまたネットワークのことなどを書いて行こうと思います。

Comment(0)