技術者として成長し続けるには? という命題に対する試行錯誤

卒業が決まったので社会人大学生活を振り返る

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 こんにちは。じぇねです。

 大学の卒業が決まったため、社会人大学生として過ごした日々を振り返ってみます。

■大学でないとダメだったのか

 大学に入学してみて分かったことですが、大学の授業レベルで興味のあることを知りたいだけならば検索サイトで検索してみれば大抵のことは分かります。テレビ番組でも大学の授業とほぼ同レベルの知識が得られることもありますし、場合によっては教科書に載っていない最新の情報が得られることもあります。

 それでは「大学に行く意味がなかったか」というと、そうは思いませんでした。その一番の理由は、体系的に学べるということです。ある知識を応用したり、より深く広く知ろうと思ったときに体系的に学んできたことは大きなメリットになると思います。

 体系的に学ぶことで、ある分野のうちで自分が何をどれくらい知っていて何を知らないのかがある程度分かってくるため、進むべき方向性がなんとなく見えるように思います。私もこの先研究してみたいと思える分野ができ、なんらかの形で続けていきたいと思っています。

■大学だからできること

 自習では難しい内容として実験があります。高価な機材や特殊な設備が必要になる実験は個人では難しいです。私の場合は、残念ながらあまり多くの実験科目を取れていないのですが、光の特性を学んだ授業は思い出に残っています。レーザー光を使って立体像を写真に記録するホログラムの実験が苦労と緊張の末に成功したときはうれしかったです。

■期限はやはり必要

 興味のあることを学びたくて入学した、と言っておきながら矛盾するようですが、日々仕事や家事その他が忙しかったり忙しくなかったりする中で、勉強が後回しになってしまう場面というのはどうしてもありました。いや、残念ながらほとんどがそうでした。しかし、試験という期限の決まったポイントがあるため、そこに向けて一応進捗することになります。

■メリット

・自然科学への理解

 目標にしていた、自分の生きているこの世界の、自然界の現象や法則への理解を深めることができました。まだまだ分からないことは多いですが、身の回りのいろいろなことについて考えてみることが楽しみになりましたし、何らかの形で世の中の役に立てたいとも思っています。将来自分の子どもとも議論できる日がきたらいいと思います。

・自信がついた

 仕事と大学の両立ができたことで「やってみれば意外とできる!」という自信はついたと思います。もうダメだと諦めたくなることもありましたが、やれるところまでやってみようと思った結果、ギリギリでセーフということも多かったです。

・英語アレルギーが治った

 以前は英語が苦手で、英語のマニュアルやエラーメッセージが出てくるとなるべく避けようとしていました。必修だったため6単位ほど英語の授業を取った結果、今も得意というわけではありませんが必要ならば大筋だけでも読んでみようという気持ちは持てるようになりました。意外と翻訳サイトでの翻訳結果は意味合いが違っていたり専門用語を誤訳していることがあるので、原文を読むことが必要な場面もあるんだと思うようになりました。

・エンジニアとしては

 エンジニアとして、プログラマとして仕事に直接生かせる能力が身に付いたのかどうかは正直にいうと分かりません。学習したり論文を書いたりしたことによって論理的思考力や文章能力が上がったということをこじつけることはできそうですが、今のところ自分ではどの程度の変化があったのか分かりません。

■まとめ

 社会人大学生としての生活を振り返って、大変ではありましたが意外な自分の一面に気付くこともでき、挑戦してよかったと思います。もちろん勉強の方法が大学入学でないとダメ、という気はありませんが大学ならではのメリットは十分にあったと思います。一方、デメリットもありました。一番に思い付くのは自由に使える時間が減ってしまったことですが、それは覚悟の上だったので予想どおりという感じです。

 「教養とはすぐに役立つものではないがずっと必要なものである」ということを聞いたことがあります。私もそういう教養を身に付けていけたらいいな、と思います。今後は修士課程の社会人大学院生となります。卒業まで目指すかはまだ決めていませんが、様子を見ながら考える予定です。進路をあまり深刻に考えなくてもいいのは社会人学生のメリットなのかもしれません。

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