増10.確率関係と因果関係と(断章)
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●今回の発端
仕事中に、某ブックマークを見ていたら、AI分野で、チューリング賞を取ったすごい人(後世の人に肩を貸す“GIANT”に擬せられている程)の書いた、「統計的因果推論:モデル・推論・推測」Judea Pearl著 共立出版について、記事がありました。読んでみると、なかなかなので紹介します。
●良かった点
筆者は、
- 「お客さんの話は確率関係に近く、それを因果関係に変換することにより、電算機システムとして実装可能になる」という方向で応用できるのでは?
と思いました。
●「わたしも、伝えたいことがある」
大規模開発の際によく、
- 本当はきちんとやらないといけないのかもしれないけれど、大規模開発だからきちんと追ってはいけない。
と言われたり、
- 統計的に不具合の有無を推定。
されたりします。
しかし、ソフトウェアは人間が主幹となって作るものであるため、
- 因果構造が(統計的に何とかできる範囲を超えた)不均一となる。そればかりか、もし何らかの均一さができてしまった場合、少々不利でもわざと不均一を選好することすらある。
- (結局の所、根が単純な)人間が満足しさえすればOKなので、因果グラフの深さはそれほど深くならない。
とか直感的に考えました。
事実として、統計的にソフトウェアを管理しても、当てずっぽ以下の成果しか得られないこともあるのは、上記2点が原因ではないか!!!
とか、かの本にインスパイアされて思ったりもしました。
短いですが、今回はこんなところです。
●コラムのコメント欄の方針
コメントに対し、当意即妙の回答を、それなりのタイミングでする自信がありません。
ですので、このコラムで、
・わたしは基本的にコメントに答えない
・コメントを書く人は、回答がない前提で議論を進めていただく
とさせていただきます。
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