テストエンジニア時代の悲喜こもごもが今のわたしを作った

女性エンジニア、婚活してみました

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 こんにちは、第3バイオリンです。

 「婚活」という言葉が一般的なものになってずいぶん経ちました。雑誌やWebサイトを見れば毎月のように婚活特集が組まれています。最近では婚活をテーマにしたTVドラマも始まりましたね。

 わたしも28歳、そろそろ結婚についてリアルに考える年頃です。おまけに彼氏いない歴が1年を超過し、待っているだけでは出会いのチャンスすらないことにようやく気がつきました。

 そんな折、わたしの住む地域で県が主催するお見合いパーティーが開催されるという情報を入手しました。県が主催するならそんなに怪しいものではないはずだ……。そう思い、参加申し込みをしました。

 今回はお見合いパーティーの様子と、参加して感じたことをお話しします。これから婚活を始めようと思っている方、今まさに婚活中だけど良い結果が出ていないという方の参考になれば幸いです。

■お見合いパーティーのスタイル

 わたしが参加したパーティーの会場は県の重要文化財に指定されている古いお屋敷でした。最初の1時間くらいはお屋敷の内部を見学し、その後で隣接されているレストランに移動してお見合いパーティーが始まりました。

 パーティーの前に、番号が書かれたバッジとプロフィールシートが配られました。バッジはパーティーの間、服に付けておきます。プライバシーの問題もあるためでしょうか、いきなり名前を出すことはありません。プロフィールシートには自分の名前(ニックネームでも可)や職業、趣味や自己PRなどを書き込みます。

 パーティーの前半では、出席している男性全員と顔合わせをします。1人あたり2~3分間でお互いのプロフィールシートを交換してお話しします。このときの参加者は男女それぞれ30人くらいだったので、全員との顔合わせには1時間半ほどかかりました。

 顔合わせが終わった後、気になる男性の番号を5人ほどピックアップしてカードに書き込み、パーティーの司会者に渡します。後のフリータイムの最中に、自分を気に入ってくれたのがどの番号の方なのかを教えてくれます。

 パーティーの後半はフリータイムです。その名のとおり、誰とでも自由にお話しできます。気になる方と話し込むのもいいですし、顔合わせで自分を指名してくれた方とお話ししてみるのもアリです。最後にもっと仲良くなりたい異性を第3希望まで指名し、相思相愛ならカップル成立となります。

■高学歴+ITエンジニア+女性=男ウケが悪い?

 わたしはプロフィールシートの「最終学歴」の欄に「大学院修士課程」、「職業」の欄に「ITエンジニア」と記入しました。このプロフィールを見た男性たちの反応は予想通りでした。

 「大学院出てるんですか? 優秀ですね」

 「ITエンジニア? 難しそうな仕事してるね、頭よさそう」

 口では褒めてくれますが、態度は明らかに引きぎみです。

 そのためか、フリータイムになってもあまり話が弾みませんでした。もちろんカップル成立とはなりませんでした。顔合わせでわたしを気に入ってくださった方が1名いらっしゃいましたが、その方は別の女性とカップルになりました。

 女性の高学歴は結婚に不利、といいますが、本当なんですね……。せめて職業は「会社員」にしておけばよかったと思います。

■第一印象を悪くするプロフィールの例

 自分のプロフィールの書き方を反省したところで言うのも何ですが、男性のプロフィールの中にも「おいおい、これはマズイだろう……」と思うような書き方をしているものがありました。

 そのようなプロフィールの例を示したいと思います。

●プロフィールに空欄が多い

 当たり前ですが、お見合いパーティーの参加者は初対面の人ばかりです。そのため顔合わせのときに話のきっかけになるものはプロフィールシートだけです。プロフィールシートに空欄が多いようでは話も弾まず、相手に良い印象を与えることができません。

 一番ひどいと思ったのは、名前が空欄の男性が1名いたことです。ニックネームでも可って書いてあるのに……。自分が何者か名乗らずに女性の情報を得ようとするなんて、失礼にも程があります!

●書いてある内容が抽象的すぎる

 例えば、こういうプロフィールを書いた男性がいました。

 「趣味:スポーツ。行ってみたい場所:県外」

 抽象的というか、あまりにくくりが大きすぎてどのように突っ込めばいいのか分かりません。スポーツひとつを取ってみても、どの競技が好きか、プレーするのと観戦するのではどちらが好きか、などと書けるはずなのになあ、と思ってしまいました。

■自己アピール力は一生もの

 お見合いパーティーを通じて思ったことは、勝負のカギは自己アピール力であるということです。就職活動と同じですね。就職活動中だった学生のころは自己アピールについて真剣に考えていたのに、就職後はいつの間にか考えなくなってしまったことに気がつきました。

 社会人になった後も婚活や転職活動など、自己アピールが必要な場面は意外とたくさんあります。TPOと持ち時間に合わせて臨機応変にアピール内容を変えることができる、そんな優れた自己アピール力は一生ものです。

■現在の婚活状況

 最後に、わたしが婚活を通して考えたこと、婚活が今どうなっているのかをお話しして締めくくることにしましょう。

 このパーティーの他に、料理合コンにも参加してみて気付いたことが2つあります。1つは、わたしにはお見合いパーティーという、数分話しただけで判断したりされたりするスタイルはあまり合っていないということです。もう1つは、わたしは結婚に対する覚悟がまだ足りないということです。パーティーに参加して、真剣に出会いを求めている人たちに触れてそう感じました。

 というわけで、婚活はいったん中断して仕事と趣味に専念することに決めました。少なくとも今年、来年のうちに結婚するつもりはありません(今のところは、ね)。自分はどういうスタイルで婚活を進めるか、そもそも婚活が必要なのかという自己分析力も大事ですね。

Comment(14)

コメント

組長

こんにちは。組長です。

お年頃の私としては婚活は身近な存在のはず・・・。でも、何もやってない・・・。

>自分はどういうスタイルで婚活を進めるか、そもそも婚活が必要なのかという自己分析力も大事ですね。

確かに!私は本当は自分がどうしたいのか、わかってるような、わかってないような、って感じなんで。婚活もイマイチ身が入りませんねー。趣味に走ったまま30代に突入しそうな感じです。ま、それはそれで良いんですけどね。

第3バイオリン

組長さん

書き込みありがとうございます。

>お年頃の私としては婚活は身近な存在のはず・・・。でも、何もやってない・・・。
いや、たいがいの人はそうだと思いますよ。
やっぱりお見合いパーティーに参加するとか、特に女性は勇気いりますもん。
この手のパーティーで女性の方が参加費が安いのはそういう理由もあるからです。

お見合いパーティーだと、相手をいきなり「結婚相手」として見てしまうため、
どうしても気構えてしまいます。
それも私には向いていないと判断した理由です。

>趣味に走ったまま30代に突入しそうな感じです。ま、それはそれで良いんですけどね。
私もそんな感じですね。
別に結婚しなくてはいけないという決まりがあるわけではないし
(だからこそややこしいのですが)気楽にのんびりいきましょうか。

第3バイオリン

田所さん

男性サイドのご意見ありがとうございます。
短い言葉のなかに、奥深~いものを感じてしまいました(汗)。

第3バイオリンさん、こんばんは。

中島みゆきの歌に、こういうのがあります。

♪君の心が分かると 容易く誓える男に なぜ女はついていくのだろう そして泣くのだろう♪
(空と君のあいだに/中島みゆき)

うちの母親も、2度ほど結婚に失敗していますので、どうか御身お大事に。

あずK

こんにちは。

自分もアラサーなので、今回の記事、大変参考になりましたが、
技術者交流会のレベルで緊張しちゃってヒーヒー言ってる自分には
こういったお見合いパーティー的なものはハードルが高そうです^^;

まあでも、年齢的な理由だけで
婚活を無理にはじめなくてもいいのかもしれませんね。
恐らくキャリアを考えるときと同じで、普段から
何らかの努力(貯金するとか、料理の腕を磨くとか)をしていれば、
将来の相方候補と出会えて結婚のことを考えるようになるのではないでしょうか。

と、自分にも言い聞かせるつもりで書きました(笑)

第3バイオリン

田所さん

>空と君のあいだに/中島みゆき
伝説的ドラマ「家なき子」の主題歌ですね。
主演の安達祐実さんは私より年下ですが、すでに結婚、出産、離婚まで経験されています。
ドラマほどではないけれどなかなか波乱万丈ですね。

私のいとこも今年に入って離婚してしまいました。
同じ会社には、ある日突然苗字が変わった女性の派遣社員がいます。

こういう話を聞いたり、有名人のご夫婦が離婚という報道を
目の当たりにすると、何が幸せなのかわからなくなります。
しかしこのくらいのことで動揺するところをみると、やっぱりまだ結婚は早いというか、現実のものとして捉えられていないな、と思います。

第3バイオリン

あずKさん

コメントありがとうございます。

>技術者交流会のレベルで緊張しちゃってヒーヒー言ってる自分には
>こういったお見合いパーティー的なものはハードルが高そうです^^;
私も似たようなものです。
自分はそれほど人見知りしないと思っていたのですが、
こういうパーティーに参加していると、意外と自分から話せていないことに気がつきました。
同じ会社、同じサークルの人とはすんなり話せるのになぁ。

>まあでも、年齢的な理由だけで
>婚活を無理にはじめなくてもいいのかもしれませんね。
そうそう、そうですよね!
特に女性の場合だと、出産や子育てのことを考えると早めに結婚!と考える人も
いると思いますが、私は出産のために結婚するというのはなんだか本末転倒な気がします。
(どうしても出産したい女性もいると思うので強く否定はしません)

今の私は自分のスキル(仕事もそれ以外も)を高めるために努力するのを結構楽しんでいます。
少しずつでも自分を成長させていけばいい出会いがあるかもしれませんし、
たとえ結婚につながらなくても後悔はしないだろうし、そういう生き方をしたいと思っています。

友ぞう

こんにちは。友ぞうです。

内容を読んでいてとっても共感できました。
コンパに行ってもだいたいSEっていうと受けが悪いんですよね・・・

でも、実を言いますと私もお見合いパーティーなるもので旦那と会ったんですよ。
そのときの私はもちろん漠然と30も近いし彼氏くらいほしいなって感じで参加したので全く結婚に関して真剣ではありませんでした。
私にはそれが逆に良かったんですけどね。真剣だと肩に力が入りすぎるから、必死すぎて怖くありません?

第3バイオリンさんの内容を読んでいているといかにもエンジニアらしいですよね。
男性のプロフィールを分析しちゃうあたりとか、あー分かるわかるって感じ。

名前とか書いてないような人はサクラなんじゃないですか?
そういうパーティも結構ありますし。

ちなみにうちの旦那は「私の仕事はSEなんです」って言ったら「それ何?」と聞かれました。そして「俺の仕事はSDだよ!」だって。
SDって何だ?と思ったら、「セールスドライバー!」だそうです。

ああ、この人となら付き合えるかも・・・と思ったんですよね。

と、こんなところで赤裸々告白してスミマセン。

ヨギ

こんにちは。 コラムニストのヨギです。

コラムの本筋から外れた話(質問)になりますが、「料理合コン」てどういうことするのでしょう?

もしかして気のあった異性と組んで、料理を作るとか?
料理を一緒に作ると、相手との相性や性格などが、単に話をするよりもわかりますし。
他に、センスや平行作業解決能力(笑)みたいなのもわかります。

参考までに、簡単でけっこうですのでお教えください。

第3バイオリン

友ぞうさん

書き込みありがとうございます。
既婚女性としてのご意見参考になりました!

>内容を読んでいてとっても共感できました。
>コンパに行ってもだいたいSEっていうと受けが悪いんですよね・・・
やっぱり頭固そうとか、夜遅いっていうイメージがあるみたいですね。
まあ、どちらも認めますが(笑)

あと、SEっていうと決まって言われるのが
「会社は男ばかりでしょ?いい人いないの?」
余計なお世話ですよねー。そもそもお見合いパーティーで聞くことか?と。
私の会社の男性社員は感じのいい人が多いのですが、なかなかプライベートな関係にはなれないものです。
まだまだ今の会社で働きたいので、社内恋愛は関係がこじれた時のリスクを考えると難しいなと思います。

>第3バイオリンさんの内容を読んでいているといかにもエンジニアらしいですよね。
>男性のプロフィールを分析しちゃうあたりとか、あー分かるわかるって感じ。
我ながら失礼だと思いますが、ついつい分析してしまうんですよね。
はっ、これがSEが受けが悪い原因か!?

>ああ、この人となら付き合えるかも・・・と思ったんですよね。
素敵な旦那さんですね。
私もいつかそういう人に巡り合いたいものです。と赤裸々告白してみます(照)。

第3バイオリン

ヨギさん

書き込みありがとうございます。

>コラムの本筋から外れた話(質問)になりますが、「料理合コン」てどういうことするのでしょう?
私が参加した料理合コンでは男女4人くらいのグループでケーキを作りました。
とはいってもスポンジの部分はすでに完成していて、デコレーションだけでしたが。

グループは主催者が適当に番号を振って決めてくれます。
料理を作りながら、手際の良さや作業の進め方(リーダーシップを取るタイプか補佐に回るか、など)を観察することができます。
最近は男性も女性も料理ができるというのはかなりポイントが高いので
わかりやすく料理の腕前が見られる料理合コンはすごく人気があります。
実際、どこもキャンセル待ちみたいです。

最近では単に顔合わせてお食事、というよりも一緒に何かを作ったり
レクリエーションを楽しみながら親睦を深める、といったスタイルの
合コンが流行っていますね。
最近では「ゴルフ合コン」のほか、「農業合コン」なんていうのもあります!
昨日イベント会社から案内が来て「農業で合コン?何それ?」とびっくりしました。
案内によると、田植えをしておいしいお米を食べて親睦を深めるそうです。
(私の住んでいるところは今がまさに田植えのシーズンです)
自然のなかで泥んこになると嫌でも「素」が出てしまいますから
相性のあう人を見つけるにはうってつけかもしれません。
都合がつけば行ってみようかと思います。

それにしてもいろんな企画があるものですねぇ・・・。

ヨギ

ヨギです。 リプライありがとうございます。

ほー、ということは僕の想像は「当たらずとも遠からず」というところかな。

しかし料理合コンといい、ゴルフ合コンも農業合コンも、ナイスアイデアですね。

確かにどれをやっても「素」が出ます(自分も素を出してるわけですが)から、従来の合コンみたいに、口先の旨い人や面白い人、イケメンがモテてしまう傾向を避けられると思います。

言い方を変えると、ちゃんとした人をつかまえやすいというのかな。
いくら話が面白くても、男だって野菜一つ切れないんじゃハナシになりませんからね。

ちなみに僕は結婚11年目なのであまり大きな事は言えませんが、夫婦が続くかどうかって、いかに(共同というよりも)協同して生活してゆけるかだと思います。自然でフレキシブルな役割分担とでも言うのかな。

休日いつもはゴロゴロしてるけど、妻が具合悪いときは黙って夫が料理作るとか。

料理は、そういうことの小さな単位だし、トラブルが起きると秒単位で解決しないと行けない場合もあるので、料理合コン、いいんじゃないかと思います。 ゼヒこれからも参加してみてくださいね。

私も一度参加したいなあ。 ← 一番言いたいことはコレか。(^^ ;;)

第3バイオリン

ヨギさん

>言い方を変えると、ちゃんとした人をつかまえやすいというのかな。
>いくら話が面白くても、男だって野菜一つ切れないんじゃハナシになりませんからね。
やっぱりそこが恋愛ではなく、結婚の相手を探すってところなんだと思います。
ヨギさんのおっしゃるとおり、結婚っていうのは日々の生活の積み重ねですから、
生活力と、人間としての相性が合うかどうかが大事だと思います。

>夫婦が続くかどうかって、いかに(共同というよりも)協同して生活してゆけるかだと思います。
>自然でフレキシブルな役割分担とでも言うのかな。
そうですね。
私も結婚する相手とは力を合わせて苦楽を乗り越えられる相棒みたいな感じでやっていけたらいいなと思います。夢ですけれどね。

>私も一度参加したいなあ。
えー、いいんですか、そんなこと言っちゃって。
奥様に叱られても知りませんからね(笑)

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