長い間、エンジニアをやっているうちに嫁き遅れた老婆の足跡。

熱い想い

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 あぁ、やだやだ。花粉症で目があかないよ。田舎育ちの婆なのに、なんで花粉症なんかになっちまうんだろうねぇ。

 島美人、準備しといたよ。飲みやすい焼酎だろう?

 ありがたいねぇ。また来てくれて。今日も箱の中を眺めてたんだ。目を閉じて、1つだけ記憶の欠片(かけら)を拾いあげてみる。

 ……あぁ、このビー玉はあれだね。各地の自治体でネットを使ったIT化推進が始まった頃のことだよ。

 ……おまえさんもビー玉を覗いてみるかい?

※文中すべての固有名詞は仮名・捏造・偽称・詐称です。

 公務員といえば、残念ながら今や人に後ろ指を指される職業の代表選手のようなものだ。テレビや週刊誌で、公務員の悪口を見聞きしない日はない。そのたびに「そうじゃない、わたしの知ってる公務員はそうじゃないぞ」と歯噛みするような思いをしている。

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 わたしのお客はすべて地方自治体だ。中央省庁からの補助金を使った庁内のIT化推進を主要業務としている。

 インフラ整備を行うハード事業と、その上で動かす住民サービス系Webアプリケーションの開発・導入を行うソフト事業。この両輪で動くプロジェクトが多数立ち上がっていて、わたしの担当はソフト事業の方だ。

 補助金を利用した事業をやっていると、ときどき「それってホントに必要性を感じて国に申請したの?」と思うことがある。実のところ、ハード事業で導入するパソコンが欲しいだけで、ソフト事業はどうでもいい……という自治体がたまにあったからだ。自治体の広報誌をいくつか渡されて「それで適当にホームページを作ってくれればいいから」と丸投げされると、「そんなんで税金使ってんじゃねぇよ」と心の中で毒づきたくなるようなお客も、いないことはない。

 だが、幸運なことに、わたしのお客はそうでないお客がほとんどだった。

■□■

 IT企業の人間が深夜残業するのは日常茶飯事だが、A町役場やB市役所の電算担当者は、午前1時に出した問い合わせメールに、8割以上の確率で30分以内に返信や電話をくれた。「なんでそこまで働くのだ?」と思うほどに彼らは働いていた。

 農畜産業の盛んなA町の電算係はニッタさんという。ニッタさんは、国からの補助金をどう役立てるのが地域住民のためになるのか、いつも考えていた。住民と車座対話をし、吸い上げた意見をいかにシステムに落とし込むべきか、日夜プラン策定に頭を悩ませていた。

 「Xさん、ポリマルチ張りの時期とかさ、農薬散布時期とか、そういうのをネットで流したいんだよね」

 「は? なんですか、そのポリマルチって?」

 ポリマルチ――農家が畝(うね)の保護に使うポリエチレンフィルムのことだ。ニッタさんは、農家が知りたい情報をネットを使って配信したいと考えたのだ。

 現状ではFAXで農家に届けられる病害虫予報や農薬散布情報、種蒔きやポリマルチ張りの時期などをネットで提供したい。この町では農家の役に立つもの、すなわち住民の役に立つものなのだ。

 ニッタさんが足で集めた住民の想い。こちらもただ口を開けて、エサが落ちてくるのを待っているわけにはいかない。将来的にこの町の農業はどこに行けばいいのか。有機農業へのシフトを考える場合、農家が必要な情報は何か。少しでも提案できることはないかと、自分でも農業関係の機関にコンタクトして情報を収集し、キングファイル1冊分がその資料で埋まった。

 昼は太陽の下を住民と対話するために走り回り、夜はデスクワークと格闘するニッタさんに、ある日尋ねた。

 「ニッタさん、働きすぎじゃないですか? なんでまた、そこまで働くんです?」

 「だってXさん、事務所に座ってても情報は入ってこないよ。何が欲しいのか、何に困ってるのか、現場で住民の声を聞かないと。Xさんだって、市町村回ってアフターフォローとか現状の調査分析とかやってるでしょ?」

 ニッタさんは、FireWall-1のモニタ画面からこちらに視線を移し、目尻を下げて、くしゃくしゃと笑った。

 ニッタさんの陽に灼け焦げた顔は、住民と共に歩いてきた証だ。

■□■

 ネットがあれば、都会だろうが地方だろうが、どこに住んでいても関係ない、というのはウソだ。

 西の島のC町役場。その町の電算担当ナリタさんと飲みに行ったときに、彼は言った。

 「だってさ、ADSLなんてこんなちっぽけな島には来ないもん。ネットはこれからどんどん広がっていくと思うし、すごく便利なものが出てきたなって思うよ。住民にも使ってもらいたいから公衆端末も準備するけどさ。でも日常のツールとして使っていくには、まだまだなんだよね。ダイヤルアップで、画面が表示されるまでじりじりしながら待たなきゃいけないネットなんて、あっという間に愛想つかされちゃうよ。あ~あ、ADSL、来ないかなぁ」

 住民に「こんなに役に立つネットってものがあるんだよ!」と伝えたいのに、自信を持ってそう言えないジレンマ。ナリタさんは悔しそうに居酒屋の天井を見上げ、焼酎を流し込んだ。

 海中ケーブルを通して回線を引くなんて、地方中小企業のわたしがいくら頑張ってもどうしようもない。力になれないこちらも、悔しい思いで焼酎のグラスを空けた。

■□■

 No one left behind.

 ……住民の誰をも取り残したくないという想い。

 公務員である彼らの仕事は、生きていくための最低限のセーフティーネットから地域住民がこぼれおちないようにすることだ。インターネットはいずれライフラインと同様の働きを持つようになる。それに合わせて、住民側の意識レベルもITスキルも上げておかなければ、デジタルディバイドによって、やはり過疎地は過疎地のままに取り残されてしまう。

 最初からうまくいくとは思っていない。ニッタさんの町にしろ、そもそもPCが家にある農家はごく少数派だ。公衆端末を設置するにしても使い方を知っている農家はいないのだ。でも、クソ暑い真夏に、汗水たらして農家の意見を聞いてまわったニッタさんの姿は、住民たちの記憶に残る。「なんかニッタさんが熱弁しとったなぁ。インターネットで農業情報がどうとかこうとか……」と。その記憶が住民たちに蒔かれた種になり、いつか花を咲かせると信じたい。

 「No one」……それはあまりに難しいことだが、彼らは地道にそれに取り組んでいる。戦略的自治体IT化の企画立案を行い、国や首長と渡り合って予算をぶん取るスキルも磨かねばならないが、ネットの「ネ」の字も分からない住民に、ブラウザの使い方だのフォルダの概念だのを教える地味で泥臭い活動も、並行してやっていかなければならない。

■□■

 そもそも公務員という仕事は、住民のために夜中まで頑張っても、それが民間会社のように給与や評価に反映するわけでもなく(あってもごく少数で)、残業手当も不文律によって働いたほどには支払われず、はっきり言って頑張り損ではないかと思うくらい“頑張る人が報われない世界”だ。

 それでも、やる人はやっている。

 わたしは大学を卒業する時に市役所職員の試験を受けたのだが、単に親に強要されただけで公務員になる気はさらさらなかった。公務員という仕事の生きがいがまったく分からなかったからだ。だが、長きに渡る公務員とのお付き合いの中で、「ひょっとすると公務員ってスゴい仕事なのかも」という気がしてきた。

 もちろんクビになる確率はほとんどなく、収入も安定しているので、定年まで波風立てずにおとなしく座っていれば安寧な人生が送れる職業だ。しかし、安定に胡坐をかいた人生を選ぶか、住民と共に歩く人生を選ぶかはその人次第だ。公務員という職業は、とてつもなくブレ幅の大きな職業なのだ。そしてわたしのお客はほとんどが住民と共に生きていた。

 そんなわけで、いつもマスコミの逆風の中にいる彼らのために言いたい。

 「ガンバレ! 公務員。キミたちがちゃ~んと働いていることはわたしが知っているぞ!」

 彼らの住民に対する想いと行動力に負けたくない。わたしにできることがあるなら、なんとか彼らを支えたい。

 デスマーチが鳴り響いていても、わたしを動かすのは、いつもお客の熱い想いだ。

 あぁ……ビー玉を覗いてるうちに、うたた寝しちまったようだね。

 中央省庁から庁内IT化で補助金が落ちる自治体ってのは、過疎地や離島、もしくは高齢化率の高いところで、つまりひとことで言えば田舎なのさ。でも、田舎だからこそ出会える人の優しさ、なんてのもあるんだよねぇ。

 D町のシステムリリース前日だったかねぇ。プロジェクトメンバー全員が、その町の体育館や運動公園、学校を巡って、設定作業と動作確認で走り回っていた日だよ。電算係のノシタさんのご母堂様が「あんたたち大変だねぇ。ごはんくらい、ちゃんとおあがり」って、手作りの巻き寿司を持ってきてくれたんだ。青い空の下、子供が走り回る運動公園のトラックを眺めながらほお張るシンプルな巻き寿司。頬を撫でていく春先のぬるみ始めた風は、ひととき疲れを忘れさせてくれたよ。

 ノシタさんのご母堂様は、しばらくして突然亡くなってね。ノシタさんにメールしたんだ。「あのときの巻き寿司、おいしかったです。忙しすぎて荒みそうな心を引き戻してくれました。きっと忘れないと思います」って。ノシタさんからは「あのお寿司も、母も、ぼくの自慢でした。ありがとう」って返信があってね。泣けたよ。

 ニッタさんとは最近話す機会があってね。町長になりたいんだって言ってたよ。この人が町長になったら、きっと住民もついてくるだろうねぇ。FireWall-1が使える町長さんなんて、なんだかかっこいいじゃないか。

 C町には、その後やっとADSLが来てね、ほんとによかったよ。でも交換局から距離のあるところも結構多いみたいでね。もちろん光なんてまだまだ。日本中が同じコンテンツを同じ速度で快適に見られるようになるのはいつなんだろうねぇ。

 クソミソに言われてる公務員だけど、あたしのお客はホントに頑張ってたんだ。そんな彼らを支えたい……って思ってたけど、あたしが辛い思いをしてるときに最後の最後まで支えてくれたのは、そんなお客さんたちでね。逆に支えられてもいたんだねぇ。

 おや、あんた、つきあってくれてたのかい? 悪いねぇ。

 仕事にお戻りよ。気が向いたら、また寄っとくれ。当てにしないで待ってるからさ。

 なんでだろうねぇ。テキーラが飲みたくなったよ。美味い岩塩とライムでも準備しとこうかね。

 もうすぐ春だねぇ。春は儚くて哀しい季節さ。出会いもあるけど別れもある。

 そっちは寒いかい? インフルエンザになんかなってないかい? ちゃんと布団かぶって暖かくしておやすみよ。

今日のBGM:「熱い想い」 by CHAGE & 飛鳥

Comment(13)

コメント

m

初めて書き込みます。
タイトルを見て興味がわき、「なにが書いてあるんだろう」とさっぱりわからずに読み始めました。

読み終わって…涙が出そうになりました。

人の熱意が人を動かす。物事を動かし、国を動かす。
当たり前のことを、忘れていたことを、思い出したような気がしました。

こんな当たり前のことを思い出させてくれて、本当に、本当にありがとうございました。

ヨギ

ちょいとお邪魔するよ。(いきなりパクリ)

私はXさんほどではないけど、公務員(都内の役所)系の仕事をしたことが、
3回くらいありますが、まあたった3回で全てを語っちゃいけないだろうけど、
Xさんが触れ合ってきたような方は居なかったですねえ。

僕が役所の案件をやったのは20代の頃だったこともあって、
某区の役所の某課があまりにだらしなくて、やる気がなくて、怒鳴ってしまったことを思い出しました。

だから記事読んでびっくり。

都内の役所と、地方の役所の違いなんだろうか。
それとも、たまたま?
それとも「人柄が良いも悪いも引き寄せる」か? (ソレか)

それはともかく、
>...公務員という仕事は、住民のために夜中まで頑張っても、それが民間会社のよ
>うに給与や評価に反映するわけでもなく(あってもごく少数で)、残業手当も不
>文律によって働いたほどには支払われず、はっきり言って頑張り損ではないかと
>思うくらい“頑張る人が報われない世界”...

このシステムが先にあるから(初期公務員がせっせと作った?)、
多くの公務員は堕落してくのかもしれないと思った。
私もそういう世界に投入されたら、「汗水垂らしたってどうせよー」みたいな気持ちになって、たぶんアグラかいちゃうと思うもの。

堕落する「呼び水」があるんだなあ。すいません、コメントというより独り言で。

kotora

はじめまして!

いつも楽しく拝見しています。

このままいつものように読み逃げしようと思ったのですが、読み終わったあと涙がこみ上げできてしまい、ついついコメントを残してしまいました。

スポットライトがあたってない人達こそ、見習いたい存在ですね。

これからも楽しみにしておりますので、体調にはお気をつけて!

私もテキーラ頂いてもよろしいですか?!

X

mさん、いらっしゃい。
島美人、飲むかい?。

あたしゃエンジニア辞めてから、いろいろと迷走しててね。あちこちの隘路に入り込んでは道が見つからずに途方に暮れたりしてるんだ、ホントは。

でも、エンジニア時代にあったこんなことを思い出しながら、「あぁ、そうだ。お客さんと一緒になってひとつのプロジェクトを成し遂げた、そんな時代もあったんだ。あたしゃ、こんなにうだうだと迷ってばかりいる場合じゃないんだ」って、今の人生に自戒も込めて書いたんだよ。

何かのために、誰かのために汗を流していくことは、きっと人の感情を動かし、行動に結び付けていくはずだよねぇ。

X

ヨギさん、いらっしゃい。

>ちょいとお邪魔するよ。(いきなりパクリ)

PCの前で、しばらくニヤニヤしちまったよ。

>都内の役所と、地方の役所の違いなんだろうか。

もしかしたら、そうかもしれないねぇ。
都会じゃあ公務員なんて、こう言っちゃアレだけど、偉くもなんともないだろう?。リッパな民間企業がたくさんあるし。でも、地方の、それも田舎町じゃ、公務員ってだけで一番偉い人だからね。偉い人・・・というか、半ば尊敬されてるというか。だから都会の公務員より地方の公務員のほうがやりがいがあるんじゃないのかねぇ。

それと、都道府県庁の職員よりも、実際に住民の相手をする市町村の職員の方が、ある意味、モチベーションをもって頑張りやすいんじゃないかと思うよ。自分たちが頑張った結果が誰に還元されるのか、顔が見えるわけだから。
県庁の仕事もいくつかやったけど、”熱い想い”は、圧倒的に市町村職員の方に感じたねぇ。

>このシステムが先にあるから(初期公務員がせっせと作った?)、
多くの公務員は堕落してくのかもしれないと思った。

公務員のシステムってのは、なんだかコルホーズとかソフホーズなんてのを思い出しちまうねぇ。そりゃやっぱり「汗水垂らしたってどうせよー」なんて気分になっちまうよねぇ。

X

kotoraさん、いらっしゃい。
テキーラ、お飲みよ。塩を舐め舐めってのが美味いんだよねぇ。

日本の田舎町のあちこちに、きっとこんな人たちががんばってるんだよねぇ。
テレビで報道されるわけじゃないし、誰かに表彰されるわけでもないけど、そんな人たちが地道にこの国を支えてるんだよねぇ。公務員に限らず、どんな現場でも。

スポットライトが当たらない場所で、自分の役割を一生懸命に果たしていく人たちを見ると、「生きる」ってどういうことなのか、こういうことなのか・・・って、いろいろ考えちまうんだ。なかなか答えは出ないけどね。

組長

こんにちはー。カクテルはテキーラサンライズ な、組長でございます。毎度お邪魔致します。っていうか、盛況ですねー。なんか嬉しいです。

私がエンジニアもどきになってからずっと、紅一点というか男性ばかりの中で仕事をしてきて「もう、オトコなんか要らんわ、ボケーー!!!(怒)」的な感じになることも多くありました。でも、こういう「熱き男たちの魂」的なものを垣間見れたことがあり、それはとても良い経験だったと思います。たまたま私の経験上のことだけだと思いますが、これは女の園にいた時には全く感じられなかったことです。

グダグダとわがままばっかり言ってなかなか就職できない妹の彼氏に、このコラム見せたいです。「おい、仕事ってもんはなぁ、こういうもんなんじゃボケ!」って。笑

第3バイオリン

Xさん

はじめまして。第3バイオリンと申します。テストエンジニアをしています。
本日からコラムニストとしてデビューしました。

いつもXさんのコラムを拝見させていただいています。
今回のコラムは私も読んでいて胸が熱くなりましたので、コメントさせていただきます。
その前に、私もテキーラいただいてよいですか?できれば組長さんと同じく、テキーラサンライズで。

>何かのために、誰かのために汗を流していくことは、きっと人の感情を動かし、行動に結び付けていくはずだよねぇ。
私もそう思います。
コラムにちらりと書きましたが、私はプログラマとして行き詰まり、開発の第一線を離れざるを得なくなりました。
それからしばらくの間は、開発部署に所属しながら開発の補佐をするという状態が続きました。
最初の頃は「コードの書けない私の存在に、一体何の意味があるのか・・・」とずっと悩みました。
でもドキュメント整理や成果物の管理などをしている私に「助かるよ、ありがとう」と言ってくれるメンバーや、お酒の席で私のくだらない話につき合ってくれる先輩の優しさに触れて「この人たちのために、私にできることをしたい」と思えるようになりました。
それから具合も少しずつ良くなり、評価部門へ異動してからは誰かの役に立ちたい、感謝されたいという気持ちで毎日働いています。
誰かのために、という思いが私自身を救ってくれました。今度は私がその「誰か」を助ける番です。

テストという仕事は「裏方」です。お客さんが直接私の仕事を知ることはありません。
それでも、情熱と誇りだけは失いたくない。内に秘めた炎を消してはならないと思っています。

X

組長さん、第3バイオリンさん、いらっしゃい。 あたしゃ、今、二人のために幕張にいるんだよ。なにがって、そりゃあ二人においしいテキーラをご馳走するために、FOODEX JAPANのメキシコブースで、テキーラを試飲しまくってるのさ。そしたら歯の詰め物が取れちまってねぇ。これだから年寄りはいやだよ。歯が気になって、試食や試飲しにくいったらありゃしない。そんなわけで、携帯からの入力は苦手なんで、田舎のホームタウンに帰ってからお返事するよ。

X

組長さん、テキーラサンライズ飲むかい?。
幕張じゃあアーモンドの香りを移したテキーラとか試飲してみたよ。いろんなものがあるんだねぇ。

>「熱き男たちの魂」的なもの・・・中略・・・たまたま私の経験上のことだけだと思いますが、これは女の園にいた時には全く感じられなかったことです。

あたしが”熱い魂”ってヤツを感じた相手は、ほとんどが男だったんだよねぇ。まぁ、そもそも女が少ないってせいもあるけどさ。それはとっても残念なことだったね。

X

第3バイオリンさんもテキーラサンライズかい?。あたしゃ、テキーラを使ったカクテルでは、ロングアイランドアイスティーなんかも好きだねぇ。まるでノンアルコールみたいな名前だけどね、ちゃんとテキーラが入ってるんだよ。

>それでも、情熱と誇りだけは失いたくない。

そうさね。あたしも”情熱”って言葉が大好きでね。
昔のあたしの上司に、仕事は出来るんだけど情熱が全く感じられない人がいてね。「メシを喰うためだけに仕事をやってるんだ」って言うんだ。それがとても残念でね。悲しかったよ。
でも、最近”情熱”を忘れそうになってる自分に気付いたりするんだ。ときどき人生をあきらめかけたりすることがあるんだ。あぁ、これじゃいけない、なんとかしなきゃって・・・こうして第3バイオリンさんのコメント見ながら、もう一度”情熱”を思い出そうとしてるんだ。ありがとう。

第3バイオリン

Xさん

>でも、最近”情熱”を忘れそうになってる自分に気付いたりするんだ。ときどき人生をあきらめかけたりすることがあるんだ。あぁ、これじゃいけない、なんとかしなきゃって・・・こうして第3バイオリンさんのコメント見ながら、もう一度”情熱”を思い出そうとしてるんだ。ありがとう。

・・・すみません。しばらくPCの前で泣きました。
そんな立派なこと言ったつもりないです。
私なんて、いつも理想と現実のギャップに頭を抱えて、迷って、時々ドブに落ちて、その繰り返しでまだまだ未熟者です。
ただ、理想に近づくために今の自分ができることをするだけです。
でも、Xさんにお礼を言っていただけて嬉しいです。
私が目指す「感謝されるテストエンジニア」に一歩近づけたような気がします。

X

第3バイオリンさん、いらっしゃい。
今日は、テキーラ・サンセットでどうだい?。

>私なんて、いつも理想と現実のギャップに頭を抱えて、迷って、時々ドブに落ちて、その繰り返しでまだまだ未熟者です。

あたしなんて年ばっかり食っちまった老いぼれだけど、やっぱりドブに落ちて這い上がれなくなってたりするんだ。いくつになっても悟りなんて開けないねぇ。でも、それが人生ってものかもしれないね。

あたしは、一度、すべての情熱を失ったんだ。仕事をする情熱も、生きていく情熱さえ。それでも、そんな時間を過ごして、まだここに生きてる。悩みながら這いつくばってる。ほんの少しの希望だけを頼りに。

今、エンジニアをしてるあんたたちには、そういう思いをして欲しくなくってね。
だから、ここに巣食いはじめたんだよ。

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