第1回 消費者から生産者になる
エンジニアとは何でしょうか。
エンジニアの仕事というと、プログラマ、工程管理、人やお金の管理など、さまざまですが、一言で言うなら「もの作り」ではないでしょうか。人はもの作りを行うために多くのことを考えます。当連載では、それを「エンジニア思考」と名づけ、考えていこうと思います。
■消費者であることを拒否する
エンジニアにはオタクが多い。これが事実かどうかは不明ですが、若いエンジニアには比較的多いのではないでしょうか。わたしも学生のころはTVゲームばかりやっていました。しかし社会人(エンジニア)になってからは、ぱったりとやらなくなりました。
なぜなら、自身で生産する力を身に付けたにもかかわらず、他人の生産物を消費するということに矛盾を感じたからです。もっとも、わたしは普段ゲームを作っているわけではないので、必ずしも意識する必要はないのかもしれません。しかしエンジニアにとって大事なのは、もの作りのプロであるという意識ではないかと思うのです。もし本当にゲームが好きなら、作れば良いのです。
■生産者であるという意識を持つ
エンジニアは、エンジニアの能力を持たない人と比べると、大きな能力を有しているのは間違いないでしょう。それをどう活かすのかエンジニアは考えるべきです。
もの作りはエンジニアの能力が最大限に活かせることです。同時に、それは非常に難しいことです。そのためにはどうすれば良いか。単純ですが、とにかく考えることです。常に生産することを考え、そのためには何が必要かを意識する。それだけです。必要ならメモ帳を持ち歩きましょう。考えがまとまらないときはマインドマップを書きましょう。オブジェクト指向で考えましょう。
■何はともあれ……
エンジニア思考をするための技術的な面を、今後紹介していきます。考え方はいろいろありますが、ただ、もしあなたがそれを必要とするのなら、その技術は自ずと身についてくるものです。必要なことは意識の転換です。
さあ、今日から変えていきましょう。エンジニア思考でいきましょう!