31歳、キャリア2年、おっさんエンジニアの奮闘ぶりを会社の成長とともにお届け

入社後の怒涛の1カ月で得たもの

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 入社してから1カ月……怒涛だった。

 PCのセットアップに始まり、サイトコンテンツへの理解、打ち合わせデビュー、コンテンツ制作フローへの理解と把握、テスト環境、ステージング環境、本番環境、これらへのデータ登録方法……数え上げたらきりがない。

 ただこの1カ月、とても重要なことを改めて学んだ。それは、社会人にとってごくごく当たり前なこと……事前準備だ。段取り8分とはよく言ったもので、まさに痛感した。

 入社後、即コンテンツ制作の窓口業務を担当することになった。正直……何をどうして良いのか右も左も分からない。

 そして、入社1週間目でお客様との打ち合わせに参加、しかもネームバリューのある企業ときてる。そもそものコンテンツ制作フローや管理などまったく把握できていないことも、状態悪化に拍車をかけた。

 必要な確認事項も漏れ、タスクも見失い、自分の作業量が膨大になってしまった。その結果、2週間目のリリース作業に抜けや不備が発生し、ステージング環境へ反映し確認を終えたのは朝4時だった。

 「まだ新人なんだから仕方ないよ」と人は言う。

 だが、自分は31歳で開発キャリア2年……一般的な社会人とは毛色が違う……必死だ。後戻りという選択肢もない。

 顧客対応はもちろん、開発経験や、それに伴う確認事項……すべてにおいて経験不足。

 そして、仕事において自分が圧倒的に足りないもの「それは仮説を立てられない」ということだ。あらゆる角度から物事を検証して答えを導き出し、危険を回避し、最善の行動を取ることができない。

 そのため、無駄な作業が多くなり、「一直線で」タスクに向き合えなくなる。

 「一直線でタスクに向き合うため」に自分なりに答えを出した。

 それは何度も伝えているが、事前準備。これに尽きると言っても過言ではないだろう。

 タスクの把握、先方への確認事項、マネージャーとのすり合わせ、など事前にできることは山ほどある。

 社長の教えにもあった、仕事はまさに「コミュニケーション×アウトプット」である。怒られるのを気にしながら、不明な点をそのまま……それではダメだ。自分の都合で上司の手を止めて当たり前、業務の進め方が分からないので当然だ。

 能動的なコミュニケーションを行わない限り、アウトプットにはつながらない。

 なぜなら、コミュニケーションがゼロならば、アウトプットに何を掛け合わせてもそればゼロなのだから。そして、圧倒的な作業量で負荷をかけられると「陥りやすい状態」があることに気が付く。

 それは「今自分が何をすれば良いのかが分からなくなる」ということ。

 こうなるともう終わりだ、焦れば焦るほど時間だけを食い潰して、何も進まない。この状態に陥らないためには、やはり「事前準備」と「能動的にコミュニケーションを取ること」が効果的だと感じる。自分なりに準備するも良し、会社によってマニュアル化されたものがあるのならそれを使うも良し、

 それを見れば一発でやることが分かるものを手元に置き、肌身離さない。枕元に置く、それが一番分かりやすいし、何より早い。

 プロジェクトに関わる他のスタッフと共有できれば、さらにプラスの要素が期待できる。ただそのプラスの要素を生み出す為には、それを常にフレッシュに保つことが必要不可欠だ。

 誰にも有益にならない情報が載っているのならば、それはくず同然だ、無意味。

 自分は現在、この「事前準備」に当てはまる自分なりの「コンテンツ制作フロー」を作成し、共有し、日々状況を更新している。次回は、業務や開発に必要なツールなどのインストールや設定の仕方で四苦八苦した経験を書こうと思う。すでに開発環境を揃えるのにアレコレといっぱいいっぱいだが(笑)。

■31歳、開発キャリアわずか2年のエンジニアから、今月の一言■

  • 事前準備や業務の段取りを一発で目視できるツールを作成しろ
  • (特に上司と)能動的にコミュニケーションを取れ
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