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SEO内部対策の反映され方をWebmasterツールから推測する

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 皆さんこんにちは、起業もできるコンピュータ言語開発者を目指しているi3planetの飯塚です。

 最近は、SEO対策に大きな変化があり、ますます被リンク重視の対策からコンテンツ自体の意味的な情報量やユーザビリティに重点を置いた対策のウエイトが強くなっています。今回は、内部SEOをかけるときに気になる、結果がどれくらいの期間でどのように反映されていくかをデータから推測してみようと思います。

■結論から言えば、3週間から1カ月

 下の図は、筆者が管理するWebサイトに構造化データの第1弾としてパンくずリストを導入した時の認識されていく様子です。

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 筆者がこの施策を行ったのは、2013年5月14日です。この図から見ると、大体、反映に3週間から1カ月くらいかかっています。インデックスされているページ数は約130ページです。このとき、反映され方としては、ガツンと一発で反映のされるのではなく、少しずつ段階的に反映されています。

■なぜ、調査対象に構造化データを選んだか

 ここで、なぜ、内部対策の反映のされ方の調査に構造化データを選んだかということを説明します。構造化データはコンテンツの意味的なものを含むため、コンテンツのテーマ分析など意味解析を行っているので、インデックスされるタイミングではなく意味解析が反映されるタイミングに最も近いと判断したからです。

■テーマ・意味的分析されたインデックス評価と速報インデックス評価

 サーチエンジンのインデックスの評価され方としては、テーマや言葉の意味まで解析されたものと、全文検索的にチェックされただけで速報的に新しいページにのみ適用される評価の2種類あることが、次のことから予想されます。

 よく、タイトルを変えたり、コンテンツの内容を変えてGoogleのWebmasterツールのFetch as Googleでインデックスされるようリクエストを送られる方もいると思いますが、それは、あくまでもフレッシュな情報に対しての速報的なインデックスのされ方に有効と考えられます。理由としては、タイトルをすべて変えて送信すると、1~2日後にインデックスされ狙ったキーワードの順位は一時的に上がるからです。しかし、翌日かその次の日くらいになると下がります。そして、じわじわと上がっていくというケースが筆者がSEO対策をかけているときには一般的な動きとして観測されています。

■どのくらいで効果が出るかの目星があることは重要

 SEO対策は、ある意味、我慢比べ的なところがあります。継続することがとても大事です。しかし、戦略なき継続は何も生み出さないので、現在行っている戦略が正しいのか正しくないのかはきちんと把握する必要があります。もし、戦略が間違っていれば、気付いた段階で方向転換が必要です。

 そのような意味で、どのくらいで戦略を変更すべきかを判断する指標として、ある程度の参考指標があると、気分的にずいぶん違うと思います。

■今後もSEO対策は必要か?

 Googleが被リンクより内部リンクを意識する方向に舵を切り、Yahoo検索がGoogleに統合され、一見、SEO対策がビジネスとして終わったような雰囲気になっていますが、SEO対策自体はますます今後、重要度を上げていくと考えられます。終わったのは、被リンクを用意するのが中心の業者の視点で見たときのみです。

 世の中の人々は、常に、情報インテリジェンスを要求しています。情報インテリジェンスというのは、一次情報を正しい分析方法で分析し、今までになかった視点を与えてくれる知的なパワーです。現代のサーチエンジンは、「被リンクを受けた」という実績重視の評価から、「サイトコンテンツの整理され方と、サイトのテーマに関して含んでいる情報量」という将来性重視の提案に力を注ぎ始めたということです。

 多くの人が新しい一次データに触れる機会を作りだし、社会における情報の伝搬しかたを根本から変える新しい時代の幕開けです。社会の中で「情報を評価する」という活動を行う権利があまねく誰にも平等に訪れ、その分析結果を情報発信し、分析能力が平等に評価され、その中で上位に立つ者がアクセスを集められるということを意味しています。

 最近は、個人のブログでも月間数十万や100万アクセス越えのものがちらほら出てきましたが、ますます、今後は非常にアクセスが多いブログが増えていくと考えられます。

■IT技術者の起業はドキュメントコンテンツを利用したSEOからがおすすめ

 ですから、技術者の方で、ベンチャーを始める方は、まずはHPを作って、有効なドキュメントコンテンツを作成し、内部のコンテンツ重視のSEO対策から始められることをおすすめします。

 最低限必要な被リンクは、プレスリリースで一発で確保できます。これは、スタート時には貧弱で取り上げてくれるメディアがなくても、発信したプレスリリースをすべて載せてくれるサイトがあるので、そういうところで被リンクの最低限の部分はOKです。

 あとは、ドキュメントを1ページ1ページ濃い内容で作っていき、その情報発信に情報インテリジェンスがあれば、きちんとした営業活動になります。今後、サーチエンジンが情報インテリジェンスの発掘の方向に力を入れれば入れるほど、さまざまな人にとってチャンスがある社会になっていくと思うと、とてもワクワクします。

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