フィードパス株式会社所属。ベンチャーで働くエンジニアが抱く夢や希望、そして、身の回りで起きた日常の出来事を綴るコラムです。

個人でサービスを開発するときに心がけている3つのポイント

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 先日、個人で開発した「tunebuzz」というアプリケーションを公開しました。

 機能の説明は、個人ブログのエントリ「音楽動画を簡単に検索、閲覧でき、お気に入り登録できるAdobeAIRアプリケーション『tunebuzz』を公開」に書いています。

 このアプリケーションに関心を持たれた方は、ぜひインストールして使ってみていただければと思います。

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 今回は、わたしが個人でサービスを開発をするときに心がけている、以下の3つのポイントについて紹介します。

  1. なるべくシンプルなサービスを作る
  2. 周りの人に見せながら、サービスを変化させていく
  3. 勇気を持って、サービスを公開する

■1.なるべくシンプルなサービスを作る

 個人でサービスを開発する際に、最も注意しなければならないのは「途中で投げ出してしまう」ことです。わたしも飽きっぽい性格なので、開発途中で投げ出しているサービスを1つ抱えています……。

 なぜ途中で投げ出してしまうのかというと、「作らなくてはならない機能が多過ぎるため」です。

 個人で自由に開発できるのだから、サービスに機能を盛り込んでいきたいという気持ちはあります。しかし、開発すべき機能が増えると、確実に工数が増え、開発期間も長くなります。わたしの場合、開発期間が1カ月以上になるサービスは投げ出してしまいたくなる傾向にあります。

 というわけで、きちんとサービスをリリースするためには、機能を絞り、シンプルにすることが重要です。

 わたしは「tunebuzz」の開発を始める際、「閲覧した動画のURLをTwitterに投稿する」という機能だけを実装しようと考えました。そして、その機能が完成してから「音楽チャート表示」「お気に入り登録」という機能を作っていきました。

 このように、機能の実装を反復し、一機能が完成した達成感を定期的に味わえるような開発工程にしたことで、飽きっぽいわたしでも「tunebuzz」を完成させることができました。

 仕事で行う開発と異なり、個人開発はいつでも止めることができます。それを防ぐためには、開発するサービスの機能を小さく、そして少なくする必要があります。

 個人的な経験から言わせてもらうと、SNS系のサービスは最低限必要とされる機能が多いため、個人開発には向いていません。特定の機能に特化したサービスのほうが、個人開発向きといえます。

 現在わたしは、次に個人で開発するサービスのコンセプトを模索している最中ですが、なるべくシンプルなサービスとなるようにアイデアを練っています。

■2.周りの人に見せながら、サービスを変化させていく

 わたしはサービスを開発していく過程においては、必ず同僚や家族に使ってもらい、彼らの意見や感想を、開発にフィードバックするように心がけています。

 わたしが在籍しているフィードパスには、個人で開発したサービスであっても真剣に協力してくれる同僚が数多くいるため、いつも助けられています。何人かの同僚に見せるだけで、自分では気付かなかった点を指摘してもらえます。これまでには、同僚の指摘をもとに、サービスの仕様を変更したこともありました。

 自分の考えを貫くのも大事ですが、周りの人の反応のほうが大抵正しいものです。

 わたしはサービスの完成度を上げるためには、当初の自分のアイデアに固執することなく、周りの人の意見を取り入れ、柔軟にサービスを変化させることが必要と考えています。

■3.勇気を持って、サービスを公開する

 個人で作ったサービスを公開する際には、多少の勇気が必要です。

 なぜなら、公開しようと思っているサービスには、自分でイマイチだなーと思う箇所が必ずいくつか存在するものだからです。

 かつて、わたしもサービスのイマイチな点について批判されたらいやだなーと考えてしまい、公開を躊躇したことがありました。

 しかし、いざ勇気をふりしぼってサービスを公開してみると、意外なことに気が付きました。

 「あれ? なぜかみんな褒めてくれるなー?」

 これまで、わたしは複数のサービスを公開してきましたが、ほとんどの人はイマイチな部分にはあまり気付かず、むしろ良い部分を褒めてくれました。

 そのため、わたしはサービスに気になる点が多少あったとしても、とりあえず公開するようにしています。悪い部分を気にするよりも、良い部分に自信を持つことが重要です。まず大半の人は、自分が気にしているような細かいポイントに気付くことすらありません。

 そして、サービスを公開したら、より多くの人に使ってもらえるように宣伝します。

 わたしは、サービスは多くの人の目にさらされ、触ってもらうことで成長するものだと考えています。そのためには、多くの人が目にする可能性が高いメディアでサービスを知らせる必要があります。

 わたしは、サービスの公開にあたっては、ただ公開するだけではなく、メディアでのリリース告知方法も検討するようにしています。

 「tunebuzz」の公開にあたっては、個人ブログとプレスリリースを使って宣伝を行いました。いくつかのメディアで取り上げられたこともあり、想像していたよりも多くの方に使っていただくことができました。

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 今回は、わたしがサービスを開発するときに心がけている3つのポイントについて紹介しました。

 今後も、これらのポイントを大事にしながら、個人サービス開発を進めていきたいと考えています。

★今週のゆるゆるぱつぱつ率(2008年9月22日~26日)★

 ゆるゆる率:50%
 先週、担当業務が一段落したので。

 ぱつぱつ率:50%
 「tunebuzz」のリリースや勉強会があって、わりと忙しかったので。

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