ニートからエンジニアに、そして今日までの歩みをつづります。

ニートからのキャリアアップ~とりあえず就職

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 1996年、長嶋ジャイアンツがメークドラマを達成した年、わたしは人生のどん底を味わっていました……。

 その年、わたしは大学を中退し、フリーター生活、いや、ほぼニート生活を送っていました。

 あのころ、なんであんなになってしまっていたのかが不思議ですが、いったんニート的な状態になってしまうと、新しいことにチャレンジする勇気がどんどんなくなってしまうんですよね。

 明けて1997年、さすがにまずいだろうということで、わたしはしがない池袋の不動産屋に就職しました(それもアルバイト雑誌で見つけた……)。

 月給19万円。社会保険もない状態で社会人のスタートです。

 この不動産屋の立地がすごかった。

 築40年のボロビル、しかも上下の階がサラ金(それもマイナーな)……。

 とはいえ、これまでバイトで12~3万円しか稼いでいないことから見れば、月に19万円もらえること自体がうれしかった覚えがあります。

 この不動産屋、池袋という立地もあるのでしょうが、いろんな客が訪れます。その中で、インパクトのあった客を二組ほど紹介します。

 まず、一組目。

 18~20歳くらいのおとなしそうな女の子が来店してきました。

 希望の家賃や場所を聞いてみると、「ボロくてもいいから安くて敷金礼金が0のアパート」などと言い出す。

 男なら分かるのですが、女の子がこんなことを言い出すのは普通じゃありません。

 なんだか妙な展開になってきたので、わたしが新入りだったこともあり、社長にバトンタッチ。

 そのまま話を聞いてみると、「家出してきた」とのこと。どこから家出してきたのかと聞いてみると、ぼそっと「所沢……」。

 所沢って……。それ、家出じゃなくてお出かけでしょ!!!

 結局、社長の説得により、その子は帰宅。

 二組目。

 20代前半の男性と40代後半と思われる女性が来店。

 はじめは親子なのかと思いながら話していると、どうも違うらしい。

 現住所を聞くと宮崎の片田舎から来たそうで、どうやら男性の親は地元で旅館を経営しているらしく、女性はその旅館で仲居として働いていたという。

 要は駆け落ちです。もはや昼ドラの世界です。

 しかし、2人は当然無職。審査が通るわけもなく、わたしが勤めていた会社が管理しているワンルームアパートを紹介し、即決で契約。今ごろ、どうしているんだろうな~。ちゃんと生きているのかな?(^^;

 そんな人たちと接していると当然、自分自身も「このままで良いのか」と思うわけです。

 そして、わたしの転職活動が始まります。

Comment(1)

コメント

家出っ子

初めまして、
私も、その女の子と同じ家出同然だけど、無事、賃貸借りれました。
あんまり進められないけど、なんとかなりますよ。

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