コラムニスト対談 -ひでみ vs あべっかん（後編）

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» 2017/03/28

前編の続きです。ひでみさんと対談中。

少年ジャンプと言えばひでみ

あべっかん「ひでみさんといえば少年ジャンプの評論家でもある。ブログに毎週少年ジャンプの感想を書いていますよね」

ひでみ「ブログの方は10年間、1号も欠かさず『少年ジャンプ』の感想を書いてます。コラムは読んでもらうことを意識した文章にしてますけど、ブログは将来の私の楽しみのためだけに書いているから文章がぐだぐだです。過去の自分の感想ブログを読むのめっちゃ楽しいですよ。すごーい！ この人、私と好きなものが同じだ！ たのしー！ ってなります。私なんだから趣味がまるかぶりであたりまえなんですけど」

あ「1号も欠かさずというのがすごい！」

ひで「実を言うと、コラムを書き始めた理由のひとつに、『魔人探偵脳噛ネウロ』の連載が終了して、感想記事を書いてた時間が浮いちゃったというのがあったんですよ。それでもって、『暗殺教室』の連載がはじまったら、コラムの方が月刊ペースから隔月ペースに落ちたという。で、『暗殺教室』が完結したら元のペースに戻るかと思ったら、『ワールドトリガー』の感想記事をせっせと書いててやっぱり余裕がなかった」

ひで「ここしばらくは『ワールドトリガー』の休載でヘコんでたんですけど、ようやく立ち直ってきて、今は松井せんせーと葦原先生がお休み中で余裕ができてるので、何かリクエストとかあったら書かせていただきますよ！ な気分になってます」

（↑ひでみさんの蔵書の一部）

あ「少女コミックじゃなくて少年マンガというところがまたユニーク」

ひで「子供の頃からたくさんのマンガを読んできて、少女マンガも好きだけど、『ジャンプ』だけは別格！」

あ「私は『ワンピース』だけは読んでます。0巻も含めて全巻家にあります。だけど少年ジャンプは読んでいません。高校生までは読んでいたけど、年齢につれて、ヤングジャンプ、ビジネスジャンプと進化していった。というかエロくなっていった（？！）」

ひで「よく、年をとると少年誌を読む気にならなくなってくるとか、最近の『ジャンプ』はおもしろくない、っていう人がいるけれど、私は『ジャンプ』がおもしろくなくなった、と思った時期がないんですよ。『ジャンプ』は35年くらい、アニメは40年くらい、ずっと浸ってるけど、いつも最新のものが一番楽しい。おまけに好きになったものを嫌いになることはほとんどないから、毎年、好きなものが増え続けてる。おかげで、どんどん楽しくなる。なるほど、生きてるだけで丸儲けってこういうことか！」

あ「ひでみさんは永遠の少年なんですね(笑)」

ひで「中学生の時に『リングにかけろ』をわくわく読んでたのは、今でも楽しい思い出ですけど、今は『鬼滅の刃』を読んでわくわくしてます。中学生の時から何にも進歩してないぞ！」

あ「『リングにかけろ』のスペシャルローリングサンダーは覚えています！」

プログラマなんかで終わりたい

あべっかん「ひでみさんはずっとプログラマをやってきて、これからもずっとやりたいと思っているんですよね？」

ひでみ「いや、もはやプログラマ以外で喰っていける道がないし、それで楽しいんならラッキーだろうと」

あ「初期のコラム『プログラマなんかで終わりたい』から変わっていない」

ひで「私は30を過ぎてオブジェクト指向言語に出会って、40を過ぎてSQLっておもしろいとか言い出して、50を過ぎてからC#を学び始めました。プログラミングってのは、何年やっても新しいものと出会えて、それはやっぱりいつもおもしろい。『ジャンプ』と同じで前の方がおもしろかった、とか思わないし、おもしろくないと思ったら職場を変えれば、またおもしろくなる。でも、以前のものもやっぱり好きなままで、たまにBASICのコードをながめてGOTO文を愛でたくなったりする。『ジャンプ』もアニメもプログラミングも好きなものがどんどん降り積もっていくから、どんどん幸せになる。なるほど、生きてるだけで丸儲けってこういうことか！」

あ「迷いがないところがいいなあ」

ひで「常々言ってるんですよ、私の人生の半分は足が決めてくれてる、って。プログラマになった理由もそれですしね。おかげで迷う余地が少なくてラッキーです」

あ「ずっとプログラマを続けて、『99歳のハローワーク』のコラムを楽しみにしています」

ひで「うちは長生きの家系だから、本気でそこまで生きてそうな気が」

あ「きっと死ぬ直前までコードを書いていそう」

ひで「最期まで『ジャンプ』は読んでると思います。そして最期の言葉は決めているんです」

あ「え、なんて言うの？」

ひで「"Good-bye World!\r\n"」

ひでみさん、ありがとうございました。
ひでみさんの魅力をお伝えできたかな、と思っています。

　さて、次の4人目で最後にしようと思います。最後に誰と対談するかは秘密ですので、下のリンク先は見ないでください！

　「コラムニスト対談 裏話(2)と予告編」