文系新卒、異業種への転職が決まる。

» 2015/09/25

久しぶりだな。文系新卒だ。というかもう第二新卒なんだけど。社会人2年目も半分過ぎた、はやいね。

突然だけど年末で会社を辞めるつもりなんだ、すまない。知り合いの誘いもあって、全く関係のない他業種に移ることを決めたんだ。エンジニアとしての私は今年の12月で終わりを迎える。

このエンジニアライフはどうしようか。気が向いたら記事をあげることにするか、それともさっぱり辞めるのか。今はまだ何も決めていない。とりあえず今回は、過去の私のような人たちに向けたメッセージを残しておきたい。

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ほぼプログラマだった2年ちょっと

文系SEと謳っていたけど、実際にやってたのはプログラマだった。

設計書通りに作る。これ以上のことは任せられなかった。やれと言ってもできないので当然の話だが。

ひたすらコードを書き、画面のレイアウトを指示通りに修正。報告用のドキュメントを書き、説明用の画面キャプチャを取る。そんな感じで2年半がひゅるりと過ぎ去った。

辛い楽しいで言うなら、まぁ楽しかった。授業中にキレイに板書出来てニンマリする、これと似たような達成感があった。現場の方々には感謝しきりである。

会社同士のオツキアイというもので、ただでさえ仕事が少ない出向先に私は温情で居させて貰っていた。2年目の業務に関していえば、半分以上が社内ニート状態だった。

何もしていない時間の方が長く、たまに貰う仕事も1日と掛からない作業量のものばかり。1日がとても長く感じられた。「暇な時間は社内資料でも眺めといて」と言われ、後は放置。

Excel立ち上げて仕事してるフリをするのは、もう限界だった。私の1日のほとんどは、どうやったら仕事をしているように見えるかを模索することに費やされていた。

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一時の転職活動について

以前にも書いていたが、一時期はWEB関係に転職するつもりだった。

転職エージェントをつけ、実際に何社か受けた。しかし面接1回で内定を出す怪しい会社ぐらいからしか内定は貰えなかった。

スキルもない素人同然の転職者なんぞ、見向きもされなかったというのが現実である。やる気だけではなかなかどうにもならなかった。

どうすっかなと悩んでいた時期に、知り合いから仕事を一緒にやらないかと誘いを受けた。

プログラムやWEBとは全く関係のない異業種だった。詳しい経緯はまた今度書くが、結果として現職のプログラマを辞めることに決めた。

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Q. 文系プログラマってどうだった？

私は文系でITの世界に飛び込んだ。運が良かったのもあるが、生きてくだけなら案外なんとかなるもんだと思う。

プログラマをやってて楽しいかそうでないかは、きっと職場環境が9割を占める。もし就職先が派遣メインなら出向先の環境による。

どの仕事にも言えることだと思うが、良いか悪いかは結局のところ運が全てだ。本社が良くても出向先がクソならしんどいし、その逆も然り。

数学苦手とか機械ムリとか、そういう悩みも大した問題じゃない。やってる内になんとかなる。分からないならさっさと誰かに聞くかググる。これさえ出来れば大丈夫だ。先輩と目の前の箱を使い倒せば問題ない。

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Q. IT業界ってやっぱしんどいの？

IT業界はブラックだからやめとけという声も大きいが、結局どの仕事も合わなければ本人にとってはブラックなのと変わらない。

一部上場企業に入社した友人Aはストレスで休日寝起きに吐いていた。彼は残業もつかないまま毎日24:00前後まで働かされている。

銀行に入社した友人Bは人間関係の過酷さゆえに転職を活動をしている。トイレに行く時間も上司にきっちり監視され、プライベートを話そうものならすぐにイヤミを言われる。そんな職場に嫌気が差して転職活動中だ。

対して零細人売IT企業のプログラマである私は、大した仕事もせず18:00には退社し適当に過ごしている。私も結果的に転職を決めた。

就活にかけた労力と対価が見合うとは限らない。むしろ見合うことの方が珍しい。結局のところ全部、運だった。

大きなグループ企業の中で環境のいい職場もあれば、クソの掃き溜めのような支店もある。仕事内容がゴミでも人間関係が良いなら耐えられる。仕事が好きでも人間関係で悩む時もある。業界がブラックだのどうだので悩むのは、ある意味まったく意味がないと言えるかもしれない。

いつか必ず引くであろうランダムくじの中身を、必要以上に想像するべきなのか。

一生の仕事にするつもりだったが挫折する。何となく始めたことに思いのほか熱中する。いやいや続けていたらいつのまにか経験になっていた。金のためなので我慢して続けた。

あなたが仕事をする時、この内のどれかになるかはまだ誰も分からない。だからこそ就活の時に「ブラックっぽいしどうしよう」と悩むのはカスの極みであると伝えたい。

ネットはあくまで単なる不確定な情報であってあなたの経験ではない。○○だから××！とネットの一般論に凝り固まっているのは要注意。私もそうだった。

一部本当なこともあるし、全くのウソの場合もある。森の中の木が一本腐っているからといって、全ての木が腐っているワケではない。分かるのは中には腐っている木もあるんだな、という当たり前の事実だけだ。

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IT業界に行こうか悩んでいる人へ

結局なにが言いたいのかというと、どこ行っても悩むのは一緒だということ。

適当に決めたことでも、時間は容赦なく過ぎていく。苦楽、経験、人間関係。色んなものが勝手に積み重なって崩れて、また積んで崩れての繰り返し。

あくまで就職は人生のごくごく一部の出来事であって全てじゃない。あなたの思うほど重たいモノじゃない。多少躓いても何百歩のうちの数歩程度の話なのだから。

私の場合、プログラマとして働いていなかったら今の出会い(転職先)はなかったかもしれない。何がどう繋がって人生を形作るのかは分からんもんだね。

今ではプログラマをやって良かったなと思う。タイピングは上手くなったし、PC周りへの苦手意識もなくなった。もし営業とかやってたとしても、同じように得るものと失うものはあったんだろうし。

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Q. 無責任にIT業界の犠牲者を増やすな

無責任？そんなの当たり前だ。誰も他人の人生の責任なんぞ取らない。ネットの海に漂う不特定多数に向けた言葉で、自分の人生のケツ拭こうとする方が悪い。

ネットは甘言苦言で溢れている。悩みを相談する代わりにネットに頼ることもある。寝れない時は「寝れない　原因」とかでググったりする。友人に「最近○○で悩んでるんだ」と直接相談するよりも、多分ネットに相談していることの方が多いくらい。

就活の時、働いている時。辛い時期や悩む時期は腐るほど訪れる。そんな時はこんな無責任な文章が映るディスプレイをカチ割り、流れるように回線をブチ切り、あなたの身近な人を頼り倒すべきだ。万が一にも責任を取ってくれるのは、そういう繋がりだけなのだから。

しんどい時にネットしか頼れない事の方が恥だ。ネットは参考にするもんであって、信用するもんじゃない。本当だよ、信じてくれよ。おい。