対外向けサービスとバックオフィスの両方をエンジニア視点で綴ります

バックヤードにエンジニアって必要!?

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 企業でも裏方のお仕事である、情報システム部。そこはエンドユーザーが社外のお客様とは違い、社内のユーザー、つまり社員を相手に仕事をするところ。ということは、直接的にお金を稼ぐことはできないので、多くの企業で軽視されがちな部署でもあります。特に中小企業の場合は、「そこにお金などかけられない」というのが本音です。

 なので、そんな部署にエンジニアを配置するくらいなら、儲かりそうなアプリの1本でも作ってほしいというのが経営層の思うところである――ということは容易に想像できます。

 でもでも、ちょっと待って。バックヤードにエンジニアを置くとこんなメリットがあるよ! 今回は "メリット" に主眼を置いて考えてみたいと思います。

■コスト削減

 なんといっても、一番のメリットはコレ。コレに尽きます。バックヤード的な部署は他にも経理や人事といったものがありますが、いずれも直接企業の利益は生みません。となると、会社に貢献するためにはコストを下げることしかない、ということになります。

 コスト削減はなかなか難しいことですが、これが実践できている企業はお客様向けのフロントサービスにおいても、良い結果を得ていることが多いのではないでしょうか。

 技術的な作業が発生し、費用がかさみがちな情報システム部のような部門においては、より結果を出した時の振れ幅も大きくなります。ざっくり考えてみても下記のような観点で、エンジニアが役に立つと思われます。

  1. 外注していた作業が、自社内で完結可能
  2. 自力で自社運用していたシステム・ソフトの扱いに慣れるのが速い(工数削減)
  3. IT系情報に関するアンテナが高ければ、より効率の良い方法にシフトできる
  4. 属人化していた作業も、高効率のシステムを開発できればより安心

 もちろん、エンジニアでなくてもこういった作業を得意とする人物はいると思いますが、そういう方はすでにエンジニアと呼べる存在です。

■外注業者とのやりとりも

 エンジニアが存在したとしても、金額とコストによっては外注に出す方が得策といった判断も当然あります。その場合でもエンジニアスキルの高い人物が対応することによって工数の削減が狙えるかもしれません。

 少なくとも、作業がスムーズに進むことは間違いありません。作業がスムーズに進むということは、それだけですでに工数削減・コストダウンにつながります。

 また、こういった外部事業者とのやり取りは、今まで社内にはなかったノウハウを入手する機会になり得るため、結果的に自社の資産として蓄積できます。

■企業スキル向上するかも

 新しいプロダクトやサービス、システムなど、優秀なエンジニアは常に何かを探しています。今まで社内に存在しなかったプロダクトも、どこからか持ってきてノウハウを貯めてくれるかもしれません。特にIT企業であれば、企業としてのITスキル向上につながる可能性もあります。

■フロントサービスに持って行けるんじゃ......

 上述したとおり、企業スキルが向上すれば、その中からサービスとしてお客様に提供できるものが出てくるかもしれません。この場合、社内ですでに運用実績のあるプロダクトだとすれば、ノウハウもあり提供するまでのスピードも速く(工数削減です)、より優れたサービスにブラッシュアップできる可能性もあります。

 実際に運用実績があるものであれば、お客様への案内もより具体的に行うことができ、信頼も得られるはずです。企業としてのイメージ向上にも一役買うことができます。

 裏方の仕事に優秀なエンジニアを投入するということは、企業を経営していくうえではなかなか難しい判断であるかと思いますが、単純に切り捨てるにはもったいないと思われる部分も多く存在します。

 あくまでもこういうやり方、考え方もあるよということでお話させていただきましたが、ふーん、なるほどね、と思っていただければ幸いです。

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