わたしのいまのワークスタイルって、どうなの……
終電より1本後の電車に乗って、最寄駅から家まで帰るタクシーの中。
運転手:いままでお仕事ですか?
わたし:……そうですね。
運転手:大変ですね。お疲れさまです。
わたし:本当に。始発で出社して終電で退社するのは変ですかね。
運転手:うーん、最近は終電で帰られる方は減りましたね。
わたし:やっぱりそうですか。
運転手:こないだのお客さんは、火曜日と水曜日がノー残業デーで、会社がタクシー代まで出してくれるとおっしゃっていました。経費で落としてもいいから帰れってことだそうで。
わたし:すごいですね。働く時間は会社の考え方で変わるんですかね。
運転手:うーん、それだけじゃないと思いますね。
わたし:やっぱり働く人の考え方も変わったんですかね。
運転手:……始発から終電までとなると、体がもたないでしょう。
わたし:そうですね、でもたくさん働けばそれだけ給料は多くもらえますから。
運転手:普通はそうですね。
わたし:結婚してるんですけど、家事ができなくて。
運転手:それは大変ですね。
わたし:夫が家事をやってくれていて。
運転手:理解のある旦那さんで良かったですね。
わたし:そうですね。でもやっぱり怒っていますよ。今は男女平等だとか、家事は2人でするものという流れですが、うちは夫がすべてしているので。
運転手:まぁ、そうでしょうね。
わたし:本当に。どっちがいいんですかね……。
* * * * *
はじめまして。ひさぎと申します。 このたび、仕事以外の何かを始めようと思い、@ITエンジニアライフで執筆させていただくことになりました。拙い文章ですが、皆さまよろしくお願いします。
冒頭の通り、わたしは終電で帰ったり始発で帰ったりと、会社にいることが多いプログラマをやっております。この世界に入ってはや3年目。プログラミングとは無縁の大学を卒業し、就職した会社で突然プログラマとなりました。右も左も分からなかったわたしも、時々ネット上の情報を参考にしながらなんとかプログラミングができるレベルにはなりました。ですが、まだまだ力不足だと感じる今日このごろです。同僚には迷惑をかけっぱなしです。
また、家庭にも迷惑をかけています。平日、家事はほとんどできません。休日に洗濯と料理をするぐらいです。掃除は夫の担当です。
いまの会社に入った理由は初任給が高かったから、ただそれだけです。やりたいことや趣味がなく、彼氏もいなかった当時のわたしにとって、時間というものがどれだけ貴重かは考えませんでした。めいっぱい働く会社だということを噂で知りつつも、恐れず入社しました。
「時間で解決するな!」と声高に唱えるわりに「24時間あるしね♪」と言っちゃう上司も珍しくなく、仕事ができる人にはその能力の2倍の仕事が割り振られ、10時出社22時退社がいまの職場の平均的なワークスタイルとなっています。
この業界はそんなものかと思っていましたが、同業他社でITコンサルタントとして働く夫に言わせれば、「おかしい」そうです。確かに、親に話しても、友達に話しても「すごいね」と言われます。そして実はわたしも、たまに会社の人と話していて「すごいね」「そんな考え方しちゃうの?」と思ったりします。これは、働き方云々についてだけではないのですが、でもそこにはプログラマらしさや、この職場ならではと感じることが少なくありません。
そこで、こちらでは、わたしが生活している中で「ん?」と思った会話について、その会話のストーリーやキャラクター、ジャンルを問わず紹介していきたいと思います。といってもほとんどが仕事絡みのネタになるとは思いますが、わたしのような「プログラマになりきれていないプログラマ」もいるんだなとか、こんな職場もあるんだなと、傍観者として擬似体験するように読んでいただければ幸いです。登場人物として疑似体験していただけると、執筆者としてはなおさら嬉しいですが。
長くなりましたが、今回は初めての投稿なので、自己紹介も兼ねて書いてみました。以後はもう少し短めの文章を執筆しようと考えております。よければ、お付き合いくださいませ。