@IT編集部の西村賢がRuby/Rails関連を中心に書いています。

Heroku:ユーザーが受けた被害についてAWSは責めない

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 Amazon EC2の大規模障害で、あちこちのWebサービスがダウンしましたが、印象的だったのはEC2を責める論調が少なかったことです。Ruby向けPaaSのHerokuも同様です。このAWSの障害に起因したHerokuの障害について、Heorkuによるレポートが公開されていて、これを日本のHerokuユーザーのおぐらじゅんや(@junya)さんが抄訳されています

 Herokuの当該文書を開くと、画面の真ん中に目立つ文字で、

HEROKU TAKES 100% OF THE RESPONSIBILITY FOR THE DOWNTIME AFFECTING OUR CUSTOMERS LAST WEEK.

と、顧客のダウンタイムについて、その全責任をHerokuが負うと書いてあります。また、

IaaSレイヤーでの障害は必ず発生するもの。その障害からユーザーを守ることがHerokuの責務であり、それらの事柄を抽象化することが我々の価値の1つである

と明言しているのがいいですね。この他にも、

  • ブロックストレージはクラウド向きの技術ではない
  • 1つのリージョン内の複数のゾーンに分散することは、我々が考えていたようなパーティショニングとはならない

など、今回の障害で学んだこともストレートに書いています。英語の原文はアップデート情報など非常に詳細で長文ですが、おぐらさんのほうは箇条書きで読みやすくまとまっているので、Rubyistの方には一読をお勧めします。

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