窓際族に勝つために、会社を辞めたアラサーITエンジニアの話。
窓際社員は資本主義の勝ち組?
とにかく私は窓際社員が嫌いだ。会議中ずっと黙っているし、タスクを振ってもやってくれない。それなのに給料は私の2倍もらっている。窓際へのイライラが頂点に達したとき、私はあることに気がつきました。
「じつは窓際社員こそが、資本主義の勝ち組なのでは?」と。
初めまして。先日大手ホワイト企業を辞めITフリーランスで独立したニコです。私の勤めていた会社は知名度あり、給料良し、労働環境良し、安定性ありの超優良企業でした。そんな会社を辞めてフリーランスになったきっかけはズバリ「憎き窓際社員に勝つため」です。というわけで今回は、私が独立を決めるまでの奮闘記をお話しします。
仕事の難易度も高く、出張が重なり忙しい毎日、そして窓際との出会い
会社員として働いていたころの私は、新規プロジェクトの主担当として非常に忙しい日々を過ごしていました。チームメンバー5名の管理、プロジェクト説明のための出張、他部署との協業など、未経験の仕事をひたすらにこなす日々。毎日身を粉にして働いていました。その中でも一番大変だった仕事が他部署との協業です。なぜならそこには恐怖の窓際社員がいたのです。
彼らは打ち合わせにでても発言しません。なぜなら外を眺めているだけだから。
彼らはタスクを振っても完遂できません。なぜなら仕事ができないから。
彼らはどこを探してもいません。なぜならいつも散歩しているから。
そんなヤツの給料が私の二倍だと知ったとき心の底からイライラして、どうしても許せなくなりました。しかし、そんな窓際こそ資本主義の勝ち組なのではないか?と気が付くのには時間はかかりませんでした。そんな私の心のモヤモヤを取り払うためにも、改めて
資本主義の勝ち組を明確にすることにしました。
資本主義の勝ち組とは
私が思う資本主義の勝者とは、労力に対してそれ以上の報酬を得ている人のことです。不動産投資や、仕組化の進んだ経営をしている経営者や、自身の商品化に成功した芸能人など。短時間の労働で莫大な利益を生んでいる人を、「勝ち組」と定義しています。反対にものすごい額を稼いでいても、常に働いているような人は「勝ち組」とは言いません。資本主義の勝ち組を一言でいうと、労力以上の対価を得ている人となり、じつは窓際こそがそれに当てはまる。すなわち窓際社員は資本主義の勝ち組なのではないか?と思い至ったわけです。
窓際戦略の欠点
しかしそんなヤツらの戦略にも欠点があります。
- 仕事力が落ちるため万一リストラが起こった時の再就職が困難
- 周囲からの目および上司からの圧力に耐える精神力が必要
彼らは自尊心を傷つけ、仕事力を犠牲にしながら生きながらえます。なんと言われてでもその職場にとどまり続ける精神力、そして定年まで所属する会社にリストラの危機が来ない運も必要になります。
なったが最後。会社員人生が残り10年以上ある人がとるにはリスクが高すぎる。
この二つが終身雇用の日本で窓際戦略を防いでいるのでしょう。
私もまだ定年までの時間が長い身のため、窓際戦略に振り切ることができませんでした。
私が打ち出した打開策
ヤツらに勝つために私が考えた「働く時間を極小にして割の良い報酬を超える最短の方法」それは、稼ぐ仕組を作ることです。
つまり仕事の依頼を受けて、それを他の誰かに任せ、自分は最終確認のみを行い検収する。いつの頃からか、そんな仕組みを作ることばかり考えるようになっていました。
しかし会社員としてそれを実現するには、昇格しそれなりの立場を身につけなくてはならずベリーハードな道のりです。でもフリーランスなら、この仕組みを作るのはそんなに難しくないのでは?と思うまで時間はかかりませんでした。
試しに副業で周りの人に協力をお願いしながらやってみると、あっさりうまくいき検収。これなら窓際を超えられる。そう確認して私は独立を決めました。
自分の考えが間違えではなかったと証明するためにも、フリーランスの生き方を引き続き発信していきますのでよろしくお願いします。
コメント
勝ち逃げ先生
ニコちゃん、コラムニストデビューおめでとう!
窓際社員への並々ならぬ敵対心が伝わってきて、はやくも続きが読みたくなります。ぼくがこれまでに描いてきた勝ち逃げ戦略と、ニコちゃんがこれから描く生き残り戦略に、何かしらのシンパシーを感じてます。ぼくは一線を退きましたが、陰ながら応援してます。
ニコ
勝ち逃げ先生ありがとうございます!
コメントとてもうれしいです~!!勝ち逃げ先生のようなとがった視点を手に入れらるように頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします^^
Anubis
文章がうまいなぁと思って読んでいたら、勝ち逃げ先生がコメントしていた。
なるほど。納得がいきました。
コラムを執筆する原動力って、フラストレーションなんですよね。そういう視点から、熱量があって、今後、良いコラムが書けるのではないかと見ています。今後の活躍を期待しております。
ニコ
Anubisさんありがとうございます!
勝ち逃げ先生にはお世話になっています!
フラストレーション大事ですね。何事も、あきらめてしまうと何もしたくなくなりますから。
記事月1程度アップできるように頑張ります!よろしくお願いします。
勝ち逃げ先生
Anubisさん、ご無沙汰してます。
文章の上手さとは、生まれ持った先天的なものと、努力で培っていく後天的なものとの両面がありますが、彼女は両方を備え持っています。元の素材が良かったのでぼくからは、
・敵を明確にしてもっと尖らせる事
・読み手を意識した5段構成に導いた事
この2点の助言のみです。まだ荒い部分もありますが、ご承知の通り熱量も持ってるので必ず化けます。引き継ぎご指導お願い致します。
通りすがり
偶然記事を拝読しました。
率直に言ってうまくいかないと思います。人を使うことは思った以上に難しいですよ。
要件定義でもめた場合も、任せた人がとんでもないものを「できました」ともってきた場合も、責任はあなたにあります。
ITは労働集約的です。つまり、仕事が増えれば人も増やさないといけない。ということは、仕事の単価を上げなければ誰も所得は上がらないということです。
私もフリーランスやってますが、一人で高単価案件を受けるのが一番収入的にはお得ですよ。頑張ってください。
ニコ
勝ち逃げ先生
→ありがとうございます!ご期待に沿えるよう頑張りますね♬
通りすがりさん
→コメントありがとうございます。
人を使うのが難しいのはおっしゃる通りですね。エンジニアとしてのスキルとは別軸の話だと思っています。自分自身の単価を上げていくことが重要なのも同意です。
諸々、うまく軌道修正しながら走っていきます!応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
すぎエモン
窓際社員への完全勝利と駆逐!
頑張って下さい。
とはいえ、私も数年後には窓際社員に
なってしまうかも…ガクブル…
そうならないように頑張ります。
えどわーど
ねずみに勝つために家ネコを辞めたある猫の話が頭をよぎりました。
人間の食べ物をちょろまかしてたくさん子供作ってねずみは勝ち組なんじゃないかと猫は思った。
でも今さらねずみにはなれない。だって猫だから。
最近の猫はグルメだからねずみなんか捕まえて食べないけど、駆除剤やネズミ捕りの罠でねずみはリストラされる危険もあるし。
だから、僕はこの家を出て立派な野良猫になるんだ!と猫は決意したのだった。