安保法案と七十歳死亡法案って似てるかも？！-エンジニアもたまには政治を考えよう

ワークスタイル

» 2015/08/04

　「えっ、高校生がデモ！？」

　安保法案に反対するデモを高校生が行った。というニュースを知った。

 

■政治に興味のない若者もエンジニアも

　若者の投票率は低い。そして政治経済に疎い理系のエンジニアも、政治になんて全く興味がない人が多い。そんな中で、今回の安保法案は若者も関心を持っているようだ。私も、選挙には行くものの普段はあまり政治には関心を持っていない。でもせっかくだから、この機会に政治についてじっくり考えてみようと思っている。

　ところで、最近の安保法案に対する反対運動を見ていると、私は柿谷美雨の小説「七十歳死亡法案、可決」を思い出してしまう。（以下、ネタバレ注意）

 

■七十歳死亡法案、可決

　七十歳死亡法案が可決された。2年後に施行されると日本人の誰もが70歳の誕生日から30以内に死ななければならなくなる。

　この法案が施行されると、年金や医療費が減り、高齢化による国家財政の行き詰まりが解消される。さらに親の介護のために24時間付き添って自己の生活を犠牲にしている人が解放される。

　また、人生が70年と固定化されたため老後の不安もなくなる。あと20年も生きられないのだから、と早期退職して好きなことをする50代も増えた。寿命が決まったことで生き生きした生活を送れるようになった人も多い。

　たしかに、私も自分の寿命が70年までと決められた方が充実した生活が送れる気がする。私だったら自分は70年も生きれば十分だと思う。その後の老後の心配もしなくていいし。

 

■法案の反対運動！

　七十歳死亡法案にはもちろん反対意見も多い。国民全員を70歳で死刑にするのだから当然だろう。各地で反対運動が起こる。ちょうど安保法案の反対運動が起こっているように。 ただしこの小説では、反対運動を起こさせて国民に高齢化社会について真剣に考えさせようという首相の意図があった。

　安保法案も、戦争について国民に真剣に考えさせることが目的のドッキリなのだろうか？。まあ、そんなことはないんだろうなあ。

　たまには政治のことを考えてみたabekkanでした。

 

　「七十歳死亡法案、可決 ってマジ？！」