就業(現場)力向上カリキュラム - 現場を知ること

2011/01/30 8:00:00

 就業(現場)力向上カリキュラム - ビジネススキル編(2)では、整理するスキルの具体例についてお伝えしました。

 今回は、テクニカルスキルの前に「現場を知るための方法」をお伝えします。

■現場を知ることに関心を持っているか

 なぜ現場(ある会社のあるプロジェクト)を知る必要があるのか。

 これは、私が最長でも同じ現場に属する期間が6カ月程度であるが故の視点かもしれません。皆さんはいかがでしょうか。

 現場を就職活動に置き換えると、希望先の会社の希望する職種に相当します。

 学生の皆さんが現場を知る上での有効な方法としては、実際にその現場で「働いてみること」です。

 ひょっとすると就社前に働かせてくれる会社というのは少ないかもしれません。そういうときは、無給で構わないので「希望する職種」の仕事をさせてくれるようお願いしてみるとよいです。

 期間は、2週間程度(1週間程度だと仕事のサイクルが見えないため)。コアタイムに時間を割り当ててもらえるとベストです。当然、「この学生はやる気がある」と好感をもたれますし、現場・学生さん双方にメリットが多くあることなので是非実践してみてください。

 月刊Chargerでインターンシップに呼ばれて「ただ働きさせられた」と感じている学生(おばさん)もいるようです。

 そういう発想では、現場では足手纏いにしかなりませんし、誰にでもできる・どうでもいい仕事しか振ってもらえません。そういう姿勢では現場を知ることには、まったくなりませんので注意が必要です。

 余談ですが、弊社のカリキュラムを受講いただいた方は、この学生さんよりは多くの会社からオファー(内々定・内定)をいただけるようになると確信しています。ぜひよろしくお願いいたします。

■現場を知る方法

 現場に入った後を前提として、現場を知るための方法についてお伝えします。

1. 現場の体制を認識する

 まず、現場に入って最初にやることは、現場の体制を把握することです。体制図や座席表からプロジェクトに属するヒトを把握します。そして、プロジェクト計画書などがあれば、プロジェクトの目的やスケジュールを確認します。

2. 自分の役割を認識する

 次にマネージャやリーダーをしているヒトに自分に期待されている役割を確認します。ここで重要なのが、質問の仕方です。現場に属するヒトへの印象が大きく変わります。例えば、「私は何をすればよいでしょうか」と聞く場合と「私はコレコレをやってよろしいでしょうか」と聞く場合です。

 先ほどの月刊Chargerで発言していた学生は、間違いなく前者で質問したのではないかと推察できます。スキルが低いにも関わらず報酬を求める姿勢には、その傾向が強いためです。

※ひょっとすると質問すらしていないかもしれませんが……。

 さて、後者で質問する場合、コレコレを定義する根拠を明確にしておく必要があります。例えば、現場がIT業界でテスト(作成した機能を検証する)フェイズであったとします。その内、完了済の機能、着手中の機能、未着手の機能があるとします。

 例えば、以下のような状況です。

  • A照会機能……着手中
  • A更新機能……未着手
  • B照会機能……未着手
  • B更新機能……着手中
  • C照会機能……未着手
  • C更新機能……完了済

 ……

 まず未着手の機能をコレコレの候補にします。この例の内、一般的に一番難易度の低いテストは、C照会機能です。

 理由は、更新処理のテストが完全ならば、その更新対象のデータを読み込んで表示する機能には技術的難易度が低い問題しか残っていない傾向があるためです。

 現場に入りたての状況では、特に「成果を出すこと」が最も重要です。

 自分の能力を過信せず、最初は最も難易度の低い仕事をあえて選択することです。成果を出し続けていくうちに、いやでも難易度の高い(おもしろい)作業を割り当ててもらえるようになります。

※そうでない現場もありますが、就社する価値の少ない現場に多い現象です。

3. 現場の慣習を認識する

 上記のように、自分の役割が定義できれば、その現場での自分の立ち位置が揺ぎないものになります。

 ただ、なかなかそのようにうまくいかない場合があるのも事実です。例えば、プロジェクト計画書がそもそも存在しない場合、マネージャやリーダーにタスクを管理できる能力がない(テスト実施漏れやテスト完了期日超過)場合、テスト実施者の能力がない(テストが完了済となっているが完了できていない)場合などです。

 そういう現場では、タスクがいつまでも終わりません。いわゆるブラック企業と呼ばれる傾向にあると思います。そういう現場が嫌なのも理解できます。弊社のカリキュラムを通して就職活動を営んでいただければ、そういう現場の慣習も丸裸にすることができます。

 しかし、ブラック企業でしか学べないことも非常に多くあるので、弊社カリキュラムでご説明させていただきます。

■次回予告

 最後までお読みいただきありがとうございます。次回は、学校・学生への提案内容のフィードバックから説明が足りていない点についてお伝えしたいと思います。

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就業(現場)力向上カリキュラム - ビジネススキル編(2)

2011/01/10 9:00:00

 前回、就業(現場)力向上カリキュラム - ビジネススキル編(1)では、4W1Hでの整理方法についてお伝えしました。

 今回はその続きです。

■本カリキュラムの全体像

 文字だけでお伝えしてきましたので、図を使って一度俯瞰して観ていただきたいと思います。

Photo

■What(タスク)とHow(手段)

 WhatとHowは階層構造になります。カリキュラムの内容である就業活動を例に整理してみます。

Photo_2

 ポイントは、上位タスクと下位タスクがWhat(目的)とHow(手段)で連鎖していくということです。

 例えば、採用されるという目的(What)を実現するためのタスクが、エントリーシート対策(How)を練ることになりますが、エントリーシート対策という目的(What)を解決するための手段(How)が志望動機や自己PRを練ることになります。

 また、下位タスクであるWhatやHowにおいても、同階層レベルのWhyやWhoなどを関連付けて整理することで、企業側が求めている一貫性(論理性)を醸成していくことができます。

■自分を知ることとスキルを高めること

 上図で4W1Hと「自分を知ること」、「スキルを高めること」の関連を定義しました。「現場を知ること」で、その動機や背景、期限を明確にします。

 次に明確にされた命題を解決するために自分ができることを定義していきます。それがWhatとHowです。

 そして、最良なHowを導くためのスキルがテクニカルスキル(専門能力)です。IT業界でいえば、設計スキルと実装スキルです。

 今現在の自分に現場で通用するどういうテクニカルスキルがあるのか、よく分からない人はセンスがあると思います。なぜなら、高度な情報処理資格を有していたとしても、その現場で通用するとは限らないからです。どうしてもその現場で仕事をしてみないと分からない部分が多くあるのが事実です。そのためにもインターンシップや企業訪問を通じて積極的に仕事に関わるチャンスを獲得し、就社前に自分のできることを増やしておいてほしいと思います。

 そして、テクニカルスキルを望まれているようで、実はビジネススキルを望まれている場合が多いのも事実です。

 例えば、「ある機能テストのテストクラスを実装しておいてください」のような仕事の依頼をされたとします。

 まず、「ある機能」とはどういう機能なのか、現場では説明してくれることの方が少ないと認識する必要があります。そのため、機能一覧のようなドキュメントを依頼者に提供してくれるよう質問したり、その機能と関連する画面や帳票はどれなのか、また依頼された機能と相関する機能はどれなのかなどを確認することで、その依頼のWhyを整理します。

 次にその機能は誰(Who)が使うものなのかを認識します。それによりテストの項目や視点が変わるからです。そして、いつまでに(When)その機能テストを完了させる必要があるのかを確認します。期限次第でテストの範囲や内容を変える必要があるからです。

 このようにして、確認が終わったらテストの目的(What)とテストの実施方法(How)を明確にして、自分ができることと他人にお願いしなければ終わらないことに切り分けます。他人にお願いすることも将来的には自分でできるようになるようスキルを高めていく必要があります。これは中長期的な視点です。

 現場においては、短期的、中長期的な視点が混在するケースが多くありますが、優先することは「短期的」な視点です。その時点での問題点を解決することが、その状況では最も重要だからです。

■次回予告

 最後までお読みいただきありがとうございます。次回は、テクニカルスキルについてお伝えしたいと思います。

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就業(現場)力向上カリキュラム - ビジネススキル編(1)

2011/01/08 11:16:11

 前回は、就業(現場)力向上カリキュラムを提案する背景についてお伝えしました。

 今回は、ビジネススキルの具体的な中身を中心にお伝えします。

■ビジネススキルとテクニカルスキル

 ビジネススキルにもいろいろな定義があると思いますが、私の考えるビジネススキルは、「お客様の課題を整理できる能力」です。

 そして、テクニカルスキルは、「お客様の課題を解決する技術を選定できる能力」です。

 2つのスキルがバランスよくあって、初めて高スキルな人材であると考えています。

■ビジネススキル(お客様の課題を整理できる能力)

 前回のコラムで就職支援の内容として、以下の順に整理すると良いとお伝えしました。

  1. 現場を知ること
  2. 自分を知ること
  3. スキルを高めること

 現場を知ることに必要不可欠なスキルが、ビジネススキル(お客様の課題を整理できる能力)です。

 一般に就職活動中の学生の「現場を知る」機会は、インターンシップや企業訪問などになると思います。そのときの視点として、学生はお客様であるような感覚があるかもしれません。しかし、学生(自分)がお客様ではなく、現場(企業)をお客様と認識することが重要です。

 そのような認識を俯瞰的に理解する際に使えるツールが4W1Hです。よく使われるフレームワークである5W1Hが一般的ですが、就職活動においてはWhereを除いた4W1Hを提案します。

■4W(Why/Who/When/What)1H(How)とは

 5W1Hにおいて、あまり優先度(何から整理するべきか)について語られることが少ないと感じています。

 4W1Hでは、表記順の通りの優先度(Why→Who→When→What→How)で考えることが重要であると考えています。

■Whyを掘り下げる

 まず、なぜ(Why)その企業に就社したいのか。

 例えば、

  • 自分のスキルがその企業でビジネスレベルで活かせる(やれることがある)と考えたから
  • 自分がやりたいことがその企業で実現できると考えたから
  • その企業に自分の生活の保証(主に金銭面)をしてほしいから

などが考えられます。

 まず、3番目のような発想は、お客様(企業)は絶対に求めていないため、発想の転換をお勧めします。

 ここでのポイントは、「やれること」と「やりたいこと」を区別することです。

 お客様(企業)の課題を整理(解決)することを念頭に置くと、「やれること」を中心に考えることが重要であると考えています。

 志や夢をもって「やりたいこと」に執着していくことも大事だと思います。しかし、ビジネスの現場に適合していない「やりたいこと」というのは、「本当にやりたいこと」なのかどうなのか、かなり疑問に思います。

 そのやりたいことが本当に「やりたいこと」であるのかの精査の場として、インターンシップなどの活用が有効だと思いますが、「やりたいこと」を中心に据えてしまうとビジネス現場で求められることとのギャップがどうしても生じます。

 そもそも本当の意味での「やりたいこと」というのは、「やれること」を客観的に評価してもらった結果を受けて「生まれてくるもの」というのが私の考えです。

 そのため、ここでのWhyの結論としては、

 「自分のスキルがその企業でビジネスレベルで活かせる(やれることがある)のか」

に集中することに決めます。

■Whoを掘り下げる

 次に、誰(Who)のためにその企業に就社したいのか。

 多くは「自分のため」であると思います。しかし、その発想は「やりたいこと」を中心に据えていることと同じです。「やれること」を中心に据えた場合、「お客様(企業)のため」になります。

 そうした場合、

  • 自分が企業に提供(貢献)できることは何か
  • その企業は最終的に自分に対して何を求めているのか
  • 各採用フェーズ(エントリーシート/面談等)の担当者に何を求められているのか

など、お客様の課題に通じる問題を認識することができます。

 上記の

  • 自分が企業に提供(貢献)できることは何か
  • その企業は最終的に自分に対して何を求めているのか

については、「自分の強み」が「企業の求めること」にマッチするかを分析することが解決の糸ぐちです。これは、ビジネスマンである以上、ずっと答えを追求していくテーマなので、中長期のスパンでコツコツと成果を出していくことが重要です。

 上記の

  • 各採用フェーズ(エントリーシート/面談等)の担当者に何を求められているのか

については、基本的に今現在しか必要としないことです。

 短期で必要なこと、中長期で必要なことを切り分けることも大事です。Whenに通じることです。

 短期の視点について、例えば、エントリーシートの書き方に関しては、これまでお伝えしてきたWhyとWhoを理解することで「お客様(企業)に求められる」エントリーシートを作成することができます。

 面談においては、場数が必要な面がかなりあるので、優先度の低い企業から面談を受けることで「求められること」を具体的に整理してから望むのがいいでしょう。

 IT業界向けの具体的なエントリーシートや面談対策指導などは、水上ソフトウェアエンジニアリングまでご一報ください。

■Whenを掘り下げる

 次に、いつ(When)までにその企業への就社を決めたいのか。

 就職活動においては、「自分を売る時期」を整理するために行うと有効です。例えば、ある資格があると有利なお客様(企業)であれば、資格取得の期限と募集期限を見極める必要があります。自分を知ることに通じますが、その点については今後のコラムで説明します。

 要するに、その「期限」次第で実行するタスク(What)を変える必要が出てくるということです。タスクを定義する前提となるため、この段階で整理することが重要です。

■What(タスク)を掘り下げる

 これまでWhyとWho、Whenの視点でタスク(お客様に貢献できること)の前提事項を整理してきました。

 中長期では、

  • 自分のスキルがその企業でビジネスレベルで活かせる(やれることがある)のか
  • 自分が企業に提供(貢献)できることは何か
  • その企業は最終的に自分に対して何を求めているのか

 短期では、

  • 各採用フェーズ(エントリーシート/面談等)の担当者に何を求められているのか

となります。

 タスクは階層構造となり、そのタスクを実現するための手段(How)と紐付けていくことになります。その階層構造を構築してメンテナンスしていくことが、「タスクが管理できている」状態といえます。

■次回予告

 最後までお読みいただきありがとうございます。次回は、タスクの階層構造の構築/メンテナンス方法について、お伝えします。

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就業(現場)力向上カリキュラム

2011/01/05 12:00:00

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 本年よりビガー改め、水上裕介と改称してコラムをかかせていただきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 諸事情もあり、だいぶご無沙汰しておりました。新年最初のコラムは、就業(現場)力向上カリキュラムというタイトルでお伝えします。

■現在の就職(就業)事情

 昨今の学生の就職・就業事情が厳しいというのはよく聞く話です。

 文部科学省で平成22年度の内定率が公表されています。

 2010年10月時点ではありますが、

大学   :57.6%
短期大学:22.5%
専門学校:37.9%

となっているようです。

 2011年4月時点の予想(21年度実績データより)をしてみると、

大学   :84.6%(91.8÷62.5×57.6)
短期大学:68.6%(88.4÷29.0×22.5)
専門学校:76.3%(87.4÷43.4×37.9)

程度になると推測できます。

 こういった現状から文部科学省も危機感を持ち、「大学等の就職支援体制の強化」を実施することが発表されています。目的は以下の通り。

 「大学等の就職支援体制の強化(就職相談員の倍増)を図ることにより、学生個々の能力や適性に応じたきめ細やかな就職支援を可能とし、就職率の向上を図る」

■現在の学生の質

 正月番組で田原総一郎さんの朝まで生テレビを観ました。そこで学生が就職デモを行っているという話をしていました。

 テレビで緊張していたせいなのかどうかはわかりませんが、その学生曰く、

 「内定が取れないための最後の手段として留年をするという手がある」

が、しかし、

 「留年すると年間100万円程度の出費がかかり、しかも年齢制約上不利になる」

という弊害があるとのこと。

 それを政府や企業に保証を求めるような内容の話をしていて、ちょっとがっかりしました。

 個人的には、多くの大学の講義で海外留学を前提としたものを取り入れてほしいとか、その費用の一部を政府に負担してほしいみたいな内容を想像していたので。

 もちろん彼のような人ばかりではないのは承知していますが、学生のスキルを上げることが相当必要だろうと感じました。

■現在必要とされている就職支援内容とは

 上述の「就職相談員」で検索してみたところ、長崎県立長崎シーボルト大学の就職相談員の募集がトップ表示されました。

 応募資格を確認すると、企業に2年以上勤務経験がある人が必須条件とのことです。しかも月給が17万円。

 個人的には、就職相談員は、各業界に特化したスペシャリスト的なイメージがあった(そういう人材は多忙だから集まらないだろうなとは思うところはあったけど……)のですが、上記の条件では、下手をするとたいして新卒と変わらない人が指導することになりそうな気もします。

 その他の大学等々の「就職相談員」について調べてみたのですが、学生の進みたい業界に特化したスペシャリストが担当していそうな気配はありませんでした。

 そうであれば、IT業界については熟知しているつもりでいる小生が名乗り出てみようと考えました。特に内定率の低下が懸念される短大、専門学校をターゲットにしようと考えています。

 私が考える必要な就職支援の内容は、以下です。

  1. 現場を知ること
  2. 自分を知ること
  3. スキルを高めること

■まずは現場を知ること

 就業する先の業界の実情(慣習や動向など)を知ることと、どういうスキルが必要なのかを具体的に知ることが重要であると考えています。

 IT業界の場合に限ると、多重請負構造や3K(きつい、帰れない、気が休まらない)と呼ばれる悪習があります。

 しかし、それは自分の考え方とスキル次第で絶対に解決することができます。

 何を「きつい」と感じるのか。タスクが多すぎるのか、難易度が高すぎるのか。

 「帰れない」「気が休まらない」も同様ですが、要するに自分のタスクを管理できてないことが問題の本質です。

 では、自分のタスクを管理するためには何が必要か。

 私は一定レベル以上の「ビジネススキル」と「テクニカルスキル」が必要であると考えています。

 「ビジネススキル」は、比較的短期間で習得可能です。ポイントは、4W1Hで整理すること。就職活動のさまざまな場面でも活用できます。

■次回予告

 最後までお読みいただきありがとうございます。

 次回は、「ビジネススキル」と「テクニカルスキル」について具体例を交えてお伝えします。

 そして、自分を知ること、スキルを高めることについても掘り下げていきたいと思います。

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家計業務の見直しについて(1)

2010/03/28 9:00:00

■はじめに

 お久しぶりです。ビガーです。

 わたしはいちおうフリーでエンジニアやらせてもらっているのですが、正直なところ、あまりお金自体に執着がなく(もちろんお金は好きです)、自身の成果と時世の対価がある程度マッピングされていればよいと考えています。

 得られるスキルの方が重要ですし、自身の進みたい道へ繋がる仕事をすることが一番だと思っています。

 ですが、2人目の子供が最近誕生したことにより、ライフプランを見直す必要が出てきました。手始めに今回は、妻に任せっきりだった家計を業務に見立てて、計画(Plan)と施策(Check)を考えました。

■家計業務の定義

 家計の管理といえば、予算を練って(P)、家計簿で実績をつけ(D)、収支の問題点をクローズアップし(C)、次の予算計画に繋げる(A)というPDCAを回すことだと考えています。

 そう考えると、立派な業務だと思うので、家計業務という言葉を使ってみました。

 家計を業務(仕事)と捉えるというのも窮屈なイメージがあるかもしれませんが、仕事と思って実施すると、ボランティア(主目的は交流や対話)や遊びと思って実施するのでは、やはりモチベーションが違います。その違いは、「成果」を求められるか否かにあると思っていますが、家計にも当然成果が求められます。

 まずは、その意識を家族全員で共有する必要があります。そして、PDCAを回せる仕組み作りと数値目標の設定が鍵を握ります。

■家計業務のAsIs(現状)

 今まで妻に家計を任せてきたのですが、3年程前から自前で作った家計簿システムで家計を管理してもらっていました。ただ、その管理方法が問題で、よくよく確認してみるとDoしか実施できていない状況でした。

 加えて、そのシステムというのが、資産管理にも流用しようと考えて作った汎用的なシステムになっていたため、(勘定)科目設定の自由度が高く、意味が重複した科目が散見されてMECEとは程遠い状態となっていました。

 そんなわけで、既存の貴重な家計簿データを手で整理し、Planを策定するところから開始します。マインドマップで科目と実績値をまとめ、傾向と平均を整理しました。

 ちなみにシステム設定を疎かにしていたわたしの責任なので、この機会にデータ変換ツールを用意する決意をしました(まだ実施できてない)。

■家計業務のToBe(理想)

 まずは、理想を描きます。固定費を今までと比べて30%、変動費を今までと比べて66%圧縮することを目標とします。

 圧縮する費用の内訳は、以下です。よくある家庭の節約科目かもしれません。

●固定費
水道光熱費: 33%圧縮(\27,000→\18,000)
通信費: 30%圧縮(\15,000→\10,000)
自分小遣費: 90%圧縮(\30,000→ \3,000)
●変動費
食費: 74%圧縮(\70,000→\18,000)
外食費: 80%圧縮(\30,000→\ 6,000)
日用品費: 75%圧縮(\20,000→\ 4,000)
娯楽費: 80%圧縮(\15,000→\ 3,000)

■ToBeの実現戦略(固定費)

 さて、大事なのは、ここからです。具体的な圧縮戦略を考えます。

 まずは、固定費圧縮戦略です。

 今まで水道光熱費のトータル額が約2万7000円かかっていましたので、1万8000円に圧縮します。それには、どの部分にどれだけの費用がかかるのかをメーターの指針を1日1回記録します。その記録する基準として、例えば、

  • お風呂に入るのとシャワーで済ませるのでは、どの程度差が出るのか
  • 使わない電化製品の電源をカットしておくのと使うときだけ点けるのでは、どの程度差が出るのか
  • エアコン、ヒーター、電気カーペットを使うのではどの程度の差が出るのか

 のような基準を設けて、1日あたりにかかるコストを算出します。

 通信費は、1週間単位で通信料を問合せて、計測します。通信明細送付サービスなどがありますが、月1回では改善スピードが遅いかつ有料のため、却下。

 長時間電話をした場合は、理由と通話時間の記録を紙に残しておきます。そして、1週間の目標金額と対比して、翌週以降の予定と照らして予算を修正していきます。

 この項目は、もっと抜本的な削減戦略を考える余地があると思っていますが、現状はこれでいきます。

 続いて、自分の小遣費です。わたしは、委託でお客様先に常駐しているため、昼食を外で採ることが多いのですが、これからは、弁当を持参することにします。それにより前日の残飯処理にもなりますので一石二鳥です。残飯がない場合は、基本冷凍食品とします。最近の冷凍食品の品種の豊富さはすごいですね。この前の冷凍のから揚げ、店で食べさせてもらえるものより美味しかったです(驚)。

■ToBe実現に向けた仕組み作りと役割分担

 この戦略は、今月から実施しているため、まだまだ仮説段階です。そのため、数値目標もまだ絵に書いた餅です。

 数値目標の精度を上げ、妥当と判断するためには、PDCAをできるだけ短期サイクルで回し、数値目標を実現できた理由とできない理由をCheckし、実現できたのであれば、さらに目標値を高める。実現できないのであれば、アプローチを変えるか、理由次第(ストレスが高すぎるなど)ですが数値目標を下げることになります。

 今のところは、わたしがPDCA、妻がDC、子供がDを担当しています。例えば、子供(4歳)には、メーターを計測する仕事や家事の一部(服をたたむ仕事など)を割り当てています。

 それを将来的には、わたしがC、妻がPDCA、子供がDAを担当できるような仕組みに仕上げたいと考えています。

■おわりに

 変動費の話もまとめて書こうと思ったのですが、長くなるため、話を2回に分けることにしました。皆さんが家計業務で工夫している点をコメントしてもらえると幸いです。

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