お客様の業界問わず最適なITソリューションを提供しています。

家計業務の見直しについて(1)

»

■はじめに

 お久しぶりです。ビガーです。

 わたしはいちおうフリーでエンジニアやらせてもらっているのですが、正直なところ、あまりお金自体に執着がなく(もちろんお金は好きです)、自身の成果と時世の対価がある程度マッピングされていればよいと考えています。

 得られるスキルの方が重要ですし、自身の進みたい道へ繋がる仕事をすることが一番だと思っています。

 ですが、2人目の子供が最近誕生したことにより、ライフプランを見直す必要が出てきました。手始めに今回は、妻に任せっきりだった家計を業務に見立てて、計画(Plan)と施策(Check)を考えました。

■家計業務の定義

 家計の管理といえば、予算を練って(P)、家計簿で実績をつけ(D)、収支の問題点をクローズアップし(C)、次の予算計画に繋げる(A)というPDCAを回すことだと考えています。

 そう考えると、立派な業務だと思うので、家計業務という言葉を使ってみました。

 家計を業務(仕事)と捉えるというのも窮屈なイメージがあるかもしれませんが、仕事と思って実施すると、ボランティア(主目的は交流や対話)や遊びと思って実施するのでは、やはりモチベーションが違います。その違いは、「成果」を求められるか否かにあると思っていますが、家計にも当然成果が求められます。

 まずは、その意識を家族全員で共有する必要があります。そして、PDCAを回せる仕組み作りと数値目標の設定が鍵を握ります。

■家計業務のAsIs(現状)

 今まで妻に家計を任せてきたのですが、3年程前から自前で作った家計簿システムで家計を管理してもらっていました。ただ、その管理方法が問題で、よくよく確認してみるとDoしか実施できていない状況でした。

 加えて、そのシステムというのが、資産管理にも流用しようと考えて作った汎用的なシステムになっていたため、(勘定)科目設定の自由度が高く、意味が重複した科目が散見されてMECEとは程遠い状態となっていました。

 そんなわけで、既存の貴重な家計簿データを手で整理し、Planを策定するところから開始します。マインドマップで科目と実績値をまとめ、傾向と平均を整理しました。

 ちなみにシステム設定を疎かにしていたわたしの責任なので、この機会にデータ変換ツールを用意する決意をしました(まだ実施できてない)。

■家計業務のToBe(理想)

 まずは、理想を描きます。固定費を今までと比べて30%、変動費を今までと比べて66%圧縮することを目標とします。

 圧縮する費用の内訳は、以下です。よくある家庭の節約科目かもしれません。

●固定費
水道光熱費: 33%圧縮(\27,000→\18,000)
通信費: 30%圧縮(\15,000→\10,000)
自分小遣費: 90%圧縮(\30,000→ \3,000)
●変動費
食費: 74%圧縮(\70,000→\18,000)
外食費: 80%圧縮(\30,000→\ 6,000)
日用品費: 75%圧縮(\20,000→\ 4,000)
娯楽費: 80%圧縮(\15,000→\ 3,000)

■ToBeの実現戦略(固定費)

 さて、大事なのは、ここからです。具体的な圧縮戦略を考えます。

 まずは、固定費圧縮戦略です。

 今まで水道光熱費のトータル額が約2万7000円かかっていましたので、1万8000円に圧縮します。それには、どの部分にどれだけの費用がかかるのかをメーターの指針を1日1回記録します。その記録する基準として、例えば、

  • お風呂に入るのとシャワーで済ませるのでは、どの程度差が出るのか
  • 使わない電化製品の電源をカットしておくのと使うときだけ点けるのでは、どの程度差が出るのか
  • エアコン、ヒーター、電気カーペットを使うのではどの程度の差が出るのか

 のような基準を設けて、1日あたりにかかるコストを算出します。

 通信費は、1週間単位で通信料を問合せて、計測します。通信明細送付サービスなどがありますが、月1回では改善スピードが遅いかつ有料のため、却下。

 長時間電話をした場合は、理由と通話時間の記録を紙に残しておきます。そして、1週間の目標金額と対比して、翌週以降の予定と照らして予算を修正していきます。

 この項目は、もっと抜本的な削減戦略を考える余地があると思っていますが、現状はこれでいきます。

 続いて、自分の小遣費です。わたしは、委託でお客様先に常駐しているため、昼食を外で採ることが多いのですが、これからは、弁当を持参することにします。それにより前日の残飯処理にもなりますので一石二鳥です。残飯がない場合は、基本冷凍食品とします。最近の冷凍食品の品種の豊富さはすごいですね。この前の冷凍のから揚げ、店で食べさせてもらえるものより美味しかったです(驚)。

■ToBe実現に向けた仕組み作りと役割分担

 この戦略は、今月から実施しているため、まだまだ仮説段階です。そのため、数値目標もまだ絵に書いた餅です。

 数値目標の精度を上げ、妥当と判断するためには、PDCAをできるだけ短期サイクルで回し、数値目標を実現できた理由とできない理由をCheckし、実現できたのであれば、さらに目標値を高める。実現できないのであれば、アプローチを変えるか、理由次第(ストレスが高すぎるなど)ですが数値目標を下げることになります。

 今のところは、わたしがPDCA、妻がDC、子供がDを担当しています。例えば、子供(4歳)には、メーターを計測する仕事や家事の一部(服をたたむ仕事など)を割り当てています。

 それを将来的には、わたしがC、妻がPDCA、子供がDAを担当できるような仕組みに仕上げたいと考えています。

■おわりに

 変動費の話もまとめて書こうと思ったのですが、長くなるため、話を2回に分けることにしました。皆さんが家計業務で工夫している点をコメントしてもらえると幸いです。

Comment(3)

コメント

ビガーさん、こんにちは。
無計画に散在してる独り身なので、有用なコメントはできないかもしれません(笑)

(本文でステークホルダーと言えるのは、ビガーさんを含めたご家族になるので、だいぶ視点の異なる発想になりますが、ご了承ください。)


本文を拝見する限り、トップダウンからのアプローチだと思いました(違ったらすみません)。もし私が家計簿をつけていると過程すると、それは貴重なActualと言えるので、ボトムアップ見積(的なアプローチ)をします。

先ずは10%の出費削減を目指します。10%減の金額に向けて、家計簿の最下位レベルでStudyし、これをBudgetとします。交際費や外食費を「交際」「外食」のFunctionに見たて、減らせるものはスコープから除外しPlanningを終えます。

後は本文と同様のPDCAサイクルを月次で回すのですが、その際スコープのIN/OUT切り替えを主に行います。そうして徐々にBudgetを改正していく。予実比較の差異が大きいのであれば、サイクルを週次に変えてみる・・・と言ったところでしょうか。

と、思いつきで書いてみたのですが、WBSが必要になる壮大なテーマだと思えてきました(笑)

ビガー

ちょりぽんさん、コメントありがとうございます。

科目については、圧縮可能(交際費や書籍等活き金は削らず)と考えた項目を対象としました。
アプローチについては、理想をトップダウンでエイヤでざっくり決め、現実(家計簿データ)と照らして目標値を設定しました。これも結局は実施してみないと成功するかわからないので、仮説としています。
また、サイクルは、基本日次です。仮説がある程度正しいと判断できた段階で週次、月次とサイクルを延ばす予定です。

>と、思いつきで書いてみたのですが、WBSが必要になる壮大なテーマだと思えてきました(笑)
私もやってみて意外と面白いなぁと。資産管理等も含めて実はWBSにしています(笑)

※コラム内の家計業務のToBe(理想)の表のレイアウトを直しました。

誤字がありました(遅っ)

誤:散在
正:散財

失礼しました。

コメントを投稿する