吉政創成 代表取締役、PHP試験、Rails試験ビジネスOSSコンソーシアム・ジャパン主宰

サラリーマンの平均年収が15年で50万円減少。減収する人の基本条件と脱出方法とは。

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年収ナビに記載されている国税庁 平成25年 民間給与実態統計調査結果を見ると、平成9年をピークにサラリーマンの平均年収が15年で50万円減少している。一番ひどかったのは民主党政権になった平成21年が1年で24万円下がり、その年を境に現在微増中と言うところです。

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 年収ナビのソース:http://nensyu-labo.com/heikin_suii.htm

乱暴な言い方をすれば、大半の人が減少しているのです。ただ、その中でも昇給している人はいます。では、減収している人がどのような人か?以前、採用担当だった経験も踏まえて、個人の意見をまとめてみます。またどうすればその悪循環から脱出できるのかを書きます。参考にされる方は自己責任でお願いします。 一番最後に重要なことを書きますので、興味がある方はそこを読んでください。

さて、減収する人の最大の特徴は以下だと思っています。

1.    人材としての商品価値が見えなくなっている。
2.    自主退職で次が決まっていないのに辞表を出す。
3.    辞める前に上司に相談しない
4.    会社に自分の仕事に関する改善提案をしない

等といろいろ書こうと思ったのですが、読者の皆さんが想像できるような「1」の回答はしません。あちこちに書いてありますよね。(リクエストがあれば続編で書きます)

今日は「2」以降を書きます。

自主退職で次が決まっていないのに辞表を出す。
会社には年齢、技能に応じた給与レンジが存在しています。その上下で年収で100万くらい差がある感じです。会社を辞めてから転職活動をすると、足元を見られて、給与レンジの下のオファーが来ます。(オファーが来ればまだいいですよね)そして、たいがい、減収します。(ボーナス含みで多くなったように見せられて、実際は下がるパターンですね)これを繰り返すと、減収悪循環にはまり、脱出困難な状況になります。

じゃぁ、内緒で転職活動して、いきなり辞表を出せばよいのか?と言えば、それは得策ではありません。次の次の転職活動で、裏を取られて、悪い評判が就職希望企業に伝わり、良くない結果になりがちです。

辞める前に上司に相談しない
そこでお勧めは、まず上司に相談することです。そうすれば、相談もなしに辞表を出すやつ認定をうけなくて済みます。そして意外にいい方向に進むこともあります。転職せずに給与が上がるのが一番ですよね。
お勧めの相談方法は「(もっとな理由があった前提で)、私、年収を上げたいのですが、僕に足りないことは何でしょうか?できれば転職したくないので、もっと年収が上がるような働き方を教えてください。」でしょうか。もうストレートに聞いた方がいい結果になることが多いです。

ちなみに昇給の基本的な意味合いは「成果のシェア」だと思っています。
指示通り作業をした場合、指示した人と、オフィスなどの環境を管理している人や部門を管理している人、経営者と作業をしている人のシェアになるはずです。指示書を作れば、自分がシェアできる割合が高くなります。業務改善を提案すればその成果の恩恵を受けやすくなるはずです。

あと、、そうですね。辞める前に上司に相談しない人は、上司との関係が良くないですね。もちろん相性もありますが、上司の方針と違うことをしている人が多いのではないでしょうか?上司も自分の生活と人生をかけて仕事をしています。自分がやりたいことで力を発揮する人、プラスになる人は好きになる可能性が高いです。上司との関係が良い人は、仕事のチャンスにも恵まれ、昇給もしやすいのではないでしょうか?上司も部下をもっと育てて、大きな強い組織にしたいと思うのが普通だからです。

上司に相談することで、ご自身が何をするべきかが見えてくることがあるような気がします。もし、聞く耳を持っていただけない場合は、もしかしたら日頃の行いを改めたほうが良いかもしれません。

・遅刻が多い
・報告書の日本語が論外
・挨拶をしない
・人の話を聞くときに、目を合わせない
・会議中の姿勢がふんぞり返ってる
・なぜか上司が話をするときに貧乏ゆすりが大きくなるw
・上司が近くに来ると急に静かになるwww

例えばそんなことがあるかもしれません。そうであれば直した方が良いかもしれません。

もし、「上司が生理的に合わないのですが、、」と言う方がいれば、もしかしたら、お互い様かもしれません。どちらかが我慢していたりすると、よりムカついたりしますよね。
そういう時は修行と思ってあきらめるか、人生の岐路に立つ覚悟でさらに上司に直談判して玉砕するか、転職するような感じでしょうか。 生理的に合わないと、割と難しい話です。私としては丸く収まることを祈るばかりです。

会社に自分の仕事に関する改善提案をしない
いろいろな考え方がありますが、指示された仕事だけをやる人と、+アルファの改善提案をする人のどちらが昇給しやすいかといえば、総じて後者のはずです。そういう+アルファをせずに、年を重ねていくと、年代ごとの平均年収と乖離が生じてきます。この乖離がこのコラムで最も重要な話につながります。

★低年収者認定を受けた人の対策(このコラムの一番大事なことはこれです)

最後まで真剣にこのコラムを読まれた方は、年収について深刻に考えている人かもしれません。年収がかなり低いと、子供を産めなかったり、結婚できなかったり、彼女を作りにくかったり、時間があるのに自由が無かったりします。ここでは低年収者認定の話をします。認定と言ってもどこかの誰かに認定を受けるのではないです。経営者や人事担当者にとっての一般的な常識的な判断で、書類選考で全敗させられてしまい、仕方なくかなり安い年収で働いている状況を指します。これはこの状態が長く続かなく、ゆっくりと悪化していく傾向がありますので、もしまずいと思った人は何が何でも脱出してください。

認定者の傾向:
・転職回数多すぎ
・転職時に間が空く
・自主退職が多い
・在籍期間が3年未満が多い
・腕がない
・腕がないのに管理職経験もない
・年齢不相応な低年収の前職

脱出方法は以下だと信じています。

1)    腕を磨く(大前提)
2)    4年以上長期で同じ会社で働く
3)    辞めるときは入社するよりも良い状態であること(平で入って、やめるときはリーダーなどの役職アップや年収アップ、本を執筆、連載を持つ)

実は、1)をクリアしたら2)、2)をクリアしたら3)です。3)ができれば次に脱出できる可能性が高いです。特に3)は重要です。履歴書に書くのは辞めるときの状態だけでもOKなのが暗黙の了解だと思っています。

年収が低くいのは会社のせいが多いです。今まで低年収になってしまった理由があるので、それを1)-3)で払拭して、負のサイクルをリセットするのです。

そして、そのままその会社で働くか、良いオファーを待ち、いいタイミングで復活するのがお薦めです。大変なことのように思えますが、今までの行いを挽回するための期間と思って、耐えるしかないです。これができないと、5年後はさらに悪化しているはずです。

自分と将来の家族のために、今からやるしかありません。

追伸:低年収認定を受けそうになる手前で踏みとどまったのは私です。

以前、「最低3年は会社にいなさいと言われ、3年毎に転職して行ったら40歳になったらオファーが無くなった件」を書いたのは私です。

私はどんな生活をしているかと言うと、、、以下のFacebookアカウントを見てください。

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Comment(2)

コメント

松林千亜紀

いとこの千亜紀です。こうちゃんと同い年の元柳町です。(^^)

吉政

奇遇だねぇ!

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