吉政創成 代表取締役、PHP試験、Rails試験ビジネスOSSコンソーシアム・ジャパン主宰

最低3年は会社にいなさいと言われ、3年毎に転職して行ったら40歳になったらオファーが無くなった件

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23歳で大学を卒業し、某社に入社しました。良いオファーがあったので、転職しようとしたら課長から「お前、3年はこの会社で働け、石の上にも3年というだろうが」と説得され、4年いました。この言葉が心に響いたのですが、結果として違う理解で私は人生を歩いてきてしまったようです。

その後、3年くらいたつとヘッドハンターが来て「兄さん、いいのあるよ」と英語で言われ、ふふふこれでまた年収も役職もアップだ!と、釣られてほぼ3年おきに転職してました。

ちなみに、転職時に●百万円の契約金が積まれたりしたことも何回かありますし、基本的にはベース金額の増額で転職してきたので、実力で転職してきたと勘違いしていたんですよね、私。若くて目立ってたからゆえの高額オファーだったんです。サラリーマン時代は当時の社長から伝説的な給料と言われたりして、結構イイ気になってました。そして、6回の転職をし、いよいよ7回目になった時、突然オファーの内容が変わったのです。今まではベースが7でインセンティブが3だったのが、いきなり逆転で、ベースが3でインセンティブが7となり、そして当然の部下無しのオファーとなりました。

いよいよ使い捨て要員か。

そんな言葉が頭をよぎり、これはいよいよIT業界に残れなくなったのだなと確信しました。私は目立つ仕事をしていて、雑誌やらWebによく名前が若い時から出ていたので、自分はこのままずーっといいオファーで食べていけると思ったんですよね。でも実際は違いました。考えてみれば7回も転職をしようとする人間に信頼はなかなかありません。信頼がある人もいるかもしれませんが、私はダメでしたね。(私の人間性と言う話もあります。世の中には8回も転職している人もいるので)

結局転職回数が多い人は「すぐに会社を辞めちゃう人認定」を受けているので、会社が投資をしてくれません。一時しのぎの使い捨て要員として雇用されます。そうすると、次も続かないので、さらに厳しくなり、きっと、人知れず違う業界ではたらくことになる可能性が高いと思います。しかも今迄では考えられないほどの安い金額で。ある人が言ってました。「年収には想像以上の下には下がある」「今の環境は来年もあるとは限らない」と。

で、私はハイインセンティブのオファーをずらっと並べてみて考えました。ハイインセンティブだったら独立したほうが儲かると思いました。だって、「リスクは同じでもうけは100%自分のものだしね。」と思ったからです。それが5年前の40歳の春でした。結果的に今は軌道に乗っているからよかったのですが、独立に失敗していたら、私はここでコラムを書いてませんし、PHPやRuby on Railsの資格も作ってません。たまたま助かって、今もIT業界に残っています。

今回のコラムで言いたいことは、3年毎に転職して行ったらえらいことになるということを伝えたくて書きました。年金受給が引き上げられ、70歳まで働こうと思った時に、3年毎に転職して行ったらいったい何社働くことになるのか。数が増えればその後が厳しいですよね。もし、一つの場所で働くのが苦手な人は派遣スタッフとして腕を磨くか、独立された方がいいかもしれません。(責任は持てませんけど) 転職は慎重に。と言うお話でした。とはいっても緊急事態やビッグチャンスもあるので、全ては自己責任でどうぞ。やれる時にやって、自分を極めることは将来の自分を助けます。

ちなみに、もう6回しているんですけどとか、すでに回数が多い方は、一度5年間働いた経歴を作るとよいようです。(責任は持てませんが、当時のヘッドハンターが言ってました)5年以上修行をして人間力も養って、使い捨て要員ではなく会社の柱として期待されて生きていくようになることを狙うべきです。

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