1985年生まれ。保守系の現場で、プログラムを修正したりテストをしたりしているITエンジニアです。資格取得に励みます。

簿記3級を受けてみた

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 2月27日、簿記3級を受けてきました。 今回は簿記の紹介と、その資格対策を振り返ってみたいと思います。

 簿記検定は各地商工会議所が実施している会計の知識を問う試験です。

 3級は個人商店までのやりとりが中心で、大企業間の会計知識は2級以上となります。 詳しくは公式ページを参照ください。

 私は簿記初受験、財布の中身は重さと厚みで管理している会計素人ですが、今回はわりと頑張りました。 その一部始終を振り返ってみたいと思います。

■資格対策振り返り

  • 対策期間: 1カ月
  • 総勉強時間: 約48時間
  • 使用教材
    • メイン:スッキリわかる日商簿記3級 、日商簿記検定模擬試験問題集 3級商業簿記
    • サブ:本気で学ぶ LECで合格る DS日商簿記3級、音簿記、段階式日商簿記ワークブック 3級商業簿記、合格TV

 流れとしてはスッキリ(テキスト+問題)と合格TVを序盤、模試過去問を中盤~終盤、ワークブックを終盤にこなした感じです。

 +αの空いた隙間時間に、序盤で音簿記、中盤~終盤はDSをやってみました。

スッキリわかる日商簿記3級 (スッキリわかるシリーズ) 計14.5時間

 1.5時間:まずは頭に入らなくても読み進めて、はじめまして&怪しい単語を抽出(81個)。

 2時間:81個の用語の説明を読む&簡略にまとめて書き出し 、0.5時間 ↑で抽出した勘定科目を貸借に分類。

 10.5時間:付属の問題80問を解く。詰まったらすぐに解説(正解率15%程度)。

 2時間:巻末の模擬試験を解く(38/100)

 ここまで約1週間。

 あとは模試問題や過去問で解らなかった時に見返しました。簿記の分野の経験が自分としては、解説も優しく非常に助かりました。 

合格TV 約3時間

 前半部分は垂れ流していたのですが、英語の時とは異なり、集中して聞いてないと余り意味がなさそうでしたので、分かりづらい分野だけ重点的に見ました。

 「サクッとうかる日商3級商業簿記 テキスト」 と動画の問題がリンクしていることを後から知ったため、先に合格TVを見て良い感じだと思った方は、こちらの参考書を購入するのがオススメかもしれません。

音簿記 約5時間

 今回はPodcastでめぼしいモノが見つからなかったので、初めてオーディオブックというものを購入してみました。

 範囲を網羅しきれて無い感もありますが、音も良く聞きやすいです。

 内容的にも優しい感じで、これだけでは不十分な感もありますが、序盤簿記に慣れるにはなかなか良かったように思います。

段階式日商簿記ワークブック 3級商業簿記 約3時間

 苦手分野(手形、決算手続)の補完に使用しました。

 全部やると30時間以上費やしそうで断念しましたが、順を追ってやっていけば、これだけで合格ラインに届きそうな気もしました。

 カテゴリごとにまとめて問題を解きやすい構成になっていたため、苦手分野の重点対策には良い感じです。

日商簿記検定模擬試験問題集 3級商業簿記 19.5時間

 税込770円という価格で、カテゴリー別重点問題+12回分の試験問題(模試8回、過去問4回)が付いてる良書です。

 カテゴリ別問題(5.5時間) 過去問、模試についても言えますが、解説が結構しっかりしていたのもあり、全問解いてみました。

 自分の苦手分野の再確認にも良い感じで、中盤ぐらいにこれをやって、課題を洗い出してからワークブックに戻ると、より身に付く気がします。

 問題集(13時間) 模試と過去問を交互にやりましたが、得点を見た所、本試験と同様の良問揃いだったと思います。

 最初は2時間フルで使ってましたが、慣れると1時間半位になってきまして、問題形式や時間配分に慣れるのに助かりました。

 参考までに、過去問4回分の結果を残しておきます。

【過去問得点推移】

  • 122回(2週間前):51点
  • 123回(1週間前):57点
  • 124回(3日前):34点(近年合格率最低難問?)
  • 125回(前日):62点

本気で学ぶ LECで合格る DS日商簿記3級 約3時間

 テキストと問題もあったのですが、苦手科目だけさらっと見る程度で、基本的にミニゲームばかりやってました。

 貸借に分けたり、勘定科目を当てたり、10本程のミニゲームが入ってるのですが、「1つの科目を違った角度から見て身につける」という点で、記憶定着に役立ったように思います。

 ミニゲームは全て制限時間があり、3回間違えるとゲームオーバー(ミニゲームは自由に選択できず、死ぬとチェックポイントまで戻らなければならない)という制限があったため、

 「短時間での即答」「凡ミス減らし」にはかなり役立ったと思います。

  ※非コンテニュー縛りがオススメな気がします。 

■対策時の反省点 ~対策期間と手書き~

 まず勉強時間の配分。

 問題集をやっていて気がついたのですが、後半は前半部分の知識が前提となってくるため、序盤の分野で勉強時間を見積もると、あとあと苦しくなってきます。

 「1週間あれば大丈夫」という方も周りにいたので割とまったり始めたのですが、終盤の巻き返しバッファを考えると、もう少し余裕を持って、前倒しで進めれば良かったと思います。

 もう1つネックだったのが、簿記は「手書き試験」であるということです。

 最近「書く」習慣がなかったので、1時間くらい全力でペンを握ると、親指の付け根がつらくなってきました。

 また問題を解いている時のメモを見て気が付いたのですが、自分が書いた「1と7」や「0と6」の数字判別が怪しかったりという事もありまして、「字が雑」なのも後々響いた気がします。

 今回アウトプットは極力手書きにしてみたのですが、「疲れない筆圧や文具選び」、「日頃からのきれいに書く習慣」も見直す機会になりました。

■本試験を受けて分かったこと

 模試である程度、時間配分は問題ないと思っていたのですが……。

 時間が足りなくなったのが最大の反省点です。

 過去問、模試の場合は金額がずれていてもそのままにして、「どこで間違えたか」をトレースできるようにしていたため、本試験で始めて「ずれてる金額を正す」作業をしたのですが、これが予想以上に時間がかかりまして……。

 結局最後まで一致しないまま、部分点頼みの結果となりました。

 問3:試算表(今回は貸借対照表と損益計算書)や問5:清算表の見直し用バッファは少なくとも30分、可能なら1時間近く欲しい気がします。

 ノールックかつ正確な電卓叩き、途中途中ログを残して見直ししやすくするメモ書き法、この辺りも馴らしておけば、より良い感じになったと思いました。

■所感

 さすが王道資格といいますか、各簿記対策サイトを2~3コ見て、経験者2~3人に話を聞けば、「何をやれば良いか」はすぐにつかめます。

 今回は対策方法としては我ながら良い感じだったと思いますが、あとはその「やるべきこと」を、どれだけ計画的に消化できるか、というところだと思います。

 「長時間、机にもろもろ広げる勉強時間の確保」が他の試験より必要だったので、この辺りの時間の確保も重要ですね。

 後はカードやケータイの支払(前月の無料通話繰越)、普段のお買いもの、友人とのお金の貸し借りなどを「簿記ライクで意識する」ことを対策期間中にやっておくと、座学に戻った時に活きてくる気がしました。

■次回はお金に疲れた現代人向けの検定

 次はは3月13日、メンタルヘルスマネジメント検定3種を受けてきます。

 商工会議所の検定試験が続きますが、これもなかなか倒し甲斐のありそうな資格です。

 今後控える難関資格のためにも、早めにメンタルを鍛えておきたいところですね……。

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