資格取得のススメ☆
デスマーチ ムボウに すーすめー♪
デスマーチ ムノウに すーすめー♪
けつごうしけーん やったらー 不具合いっぱい 大勝利♪
どうもー。今時無職として2週間を過ごしつつ現在に至るも反体制個人事業主、terukizmです(仕事くださいの意)。
にしても2期の歌、だんだん慣れてきますね。今ではすっかりキミと未来のミクスチャー。はあ、イカの人かわいすぎる……今すぐにでも由比ゲ浜まで、エビチャーハンを食べに行きたいわぁ……。
とまあ、調子に乗っちゃう突っ走っちゃうと、またカードをもらってしまうので、さっくり本題に入りたいと思います。
資格、取ってます?
■国家資格だとか何とか資格だとか、私はそんな事には一切興味がない
IT業界は言うまでもなく、資格試験が活発です。公的、私的なものを問わずこんなに資格がある業界、他にはないんじゃないでしょうか。
会社によっては、資格取得を奨励しているところもありますよね。いわゆる『大手SIer』なんかは一時期、某ベンダ資格の取得者数をこぞって競いあったり、高度情報取得が昇進の必須条件になったりしていました。今となってはどうなのかは知りませんけど。
で、大抵の人が資格については「ないよりはあったほうがいいと思うけど、勉強はしてない/正直したくない」って辺りのステータスじゃないかと思います。私も長らくそうだったので。
半年に1回、いまだに半角全角を区別する入力フォームに非常にイライラしながらとりあえず某国家資格の受験申し込みはするんだけど、そもそも会場入りの時点で半分くらいが脱落しているという……。世知辛いですよねー。
■私には建設的な提案なんて1つもない
ですが、こういう資格関係の話になると決まって「資格なんて取っても無駄だ、資格なんて取っても仕事の役にはたたないんだよ!!」という高説を吐く御仁、いらっしゃいますよね。
業界ではエディタや言語などの宗教論争と同じくらいの頻度で耳にするので、酒の席などで上司の愚痴と一緒に垂れ流すべき不毛な話題なのでは……? とも思うのですが、あまり「資格? 勉強した方がいいよ」って言う人は(人事とか営業に関わる人を除くと)あんまりいない気がします。
なので、いち技術者の目線から「資格取得に向けて勉強ってのも、意外とアリかも?」と考える理由を述べてみたいと思います。
■今はただ、スクラップ&スクラップ
ひとつめの理由。それは「試験内容が体系的にまとまっている」という点です。
よく聞く「資格なんて要らないよ派」のロジックに、「重箱の隅をつつくような問題が出る」というのがあります。そんなのは「いちいち覚えなくても必要になったときに調べればすぐわかる」もしくは「実務ではまず使わない機能ばかり出題される」「(プログラム言語の場合特に)試験問題みたいな変な書き方は、最初からしない」……などの理由により、「資格は実務では役にたたない」、というものです。
正直、わからなくはないです。実際、ほとんど豆知識にしかならないような問題とか、内容的に今の時代にそぐわないような問題、あります。
たとえば「変数名の頭に数字が使えるかどうか」とか、言語ごとに覚えるくらいだったら大部分の人は最初からそんな名前使わないですし、「以下のプログラムを実行した結果を選べ」とか、「そんなのまず実行してみりゃわかるやん、なんで机上デバッグするん?」みたいな気持ちになるのはよくわかります。いまどきIDEとかインタラクティブシェルにデバッガ、充実してますから。「節子、それ秀丸ちゃう!」とか、今時ないですし。
ですが、全部が全部、そんな微妙な問題でできている試験はそうそうありません(有名所では、多分)。基本的にどんな試験も合格ラインはだいたい6割から8割に設定されているので、その手の「ぶっちゃけ微妙」な問題は最初っから捨てちゃっても大丈夫です。
むしろ、実務派や独学派にありがちな「仕事で使った所だけという、断片的な知識の固まり」を、「試験範囲という体系内で構成された知識群」へと変換することができる――これが大きなメリットではないかと思います。
「あれとかこれとかは、こういうふうにつながってるんだなー」という発見や、「今まで力技でガリガリ書いてたけど、こんな楽な書き方もあるんだー」と今まで使ってなかった機能を知ったり、すでに仕事でバリバリ使ってる人でも、意外と勉強になることはあるのではないかと。なければないで、それは普通にマスターレベルってことですし。
逆に「ぜんぜん素人でまったく触ったことない」って人の場合、下手な「◯日でできる系の本」とかを読むより、だんぜん正しい知識が身につくのでオススメです。例の点描された動物が表紙の本とかでもいいんですけど、まるっきり初心者だとあれ読むの正直大変だと思うので。その点試験対策本はそれなりにポイントだけを抑えているので、学習しやすいと思います。
■我々少数派には、資格なんかもともと全然関係ないんだから
ふたつめの理由。それは「成果が明確、かつ客観的な形で残る」という点です。
自分への投資という点では、きのこる先生もオススメされている勉強会への積極的な参加や、技術系のBlogを書いたり、GitHubでソースを公開したりといった、ライフハックでクオリティオブライフ、そしてソーシャルかつロハスな今っぽいメソッド、素晴らしいと思います。
ただ、この方法には「それらがどのくらい自分の実力になったか(対投資効果があったか)」がイマイチわかりにくい、という問題があるように思います。よく言われてるように、勉強会行ってもお話聞いて飲んで帰ってくるだけじゃあ、付くのはまあ脂肪だけですよね。
また、独学で勉強する場合は「どこまでやればゴールなのか?」という所は自分で設定するしかないので、「もうゴールしても……いいよね?」ってなるまでは砂浜をパジャマでうろつくような状態になり、これが正直しんどい。
ストイックに自らを律し、目標を一点に定めてそれに向かい、一途に邁進することができるような方でしたら、独学でも別に問題ないと思います。ですが、そうでない人は「なんかもうめんどくさくなっちったー」みたいに途中で投げ出しちゃったりすることも、結構多いんじゃないでしょうか。
あと定量的な問題として、「新しい技術を覚えた」とか「ソースが効率的に書けるようになった」などの成果を「それは客観的にどのくらいの効果があるのか?」とか偉い人に問われると(特に半期に一回の上長面談とか)、正直答えるのに困りがち。
その点、資格試験は違います。明確に結果が出ます。基準点を満たしていれば「合格」、満たしていなければ「不合格」です。デジタルです。
目標も明確に「資格の取得」とあらかじめ決まっているので、とりあえず取れればオッケーです。試験日も決まってる(決められる)んで、それさえ乗り切れば「シケン・オブ・デューティ」からは開放されます。積んでるゲームもやり放題、カラシニコフでハボック相手に大立ち回りしてテロリストを壊滅、ヒロインをお姫様抱っこして爆発炎上する基地を背景にヘリで脱出しても一向に問題ないわけです。
もちろん、試験には運の要素があることは否定しません。ですが、合格すれば「定められた範囲の、最低限の知識は保証されている」というのは、ほぼ確実と考えてよいかと思います。まあ「その知識で本当に仕事ができるようになるか」は別の問題ですが、とりあえず自分の成長に貢献できた、という実感は得られるんじゃないでしょうか。第三者にも説明しやすいですし。
■どうせ資格じゃ何も変わらないんだよ
みっつめの理由。「金と時間の確保」です。
「金」はまあ、会社員の場合はぶっちゃけ報奨金目当てですよね。身もふたもないです。ちなみに僕みたいな個人事業主の場合、「教育」みたいな項目で資格試験にかかる金額が経費として計上できますんで、節税になります。豆知識。
「時間」については、「資格取得のために勉強するんで早く帰ります」的アピールをすることによって、うまく仕事を減らせるかもしれません。このあたりは立ち回りが非常に重要になりますが、普通の上司ならおおむね「そうか、じゃあ頑張れよ」的な反応がくると思うので、そこをなんとかうまく誘導して自分の時間を作りましょう。仮に自腹になるとしても、数万円で時間が買えるなら……って人は多いと思います。
ただし、「言うからには当然受かったよな? あぁん?(迫真)」的なプレッシャーは覚悟してください。不退転の決意、1億総火の玉精神でかかりましょう。
ちなみにあまり大きな声では言えませんが、おおかたのベンダ試験の場合、ほとんど前提知識なしでも土日2日間もかけて一気に漬け込めば、大抵合格ラインは超えられるという噂。問題集の選び方と、とにかく過去問を解きまくるのがポイントのようです。
■最後に、一応言っておく
少数派の諸君! これを機会に、資格取得という恐ろしい陰謀を、共に進めてゆこうではないか。
そして難関資格のひとつでも取ってみたまえ……
奴らはビビる!!
私もビビる!!
――以上、terukizmさんの政見放送でした。