新米武装派フリーランスプログラマ男子(0x1d歳)

戦車道の軍神「西住殿」に学ぶ、人心掌握術と士気マネジメント(上)

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■新年のご挨拶

 あけましておめでとうございます。terukizm(身長 - 175cm / 誕生日 - 2月12日 / 血液型 - B / クラス - Web系サーバサイド寄りエンジニア / 好きな戦車 - Strv.103(Объект 279も気になる存在) / 好きな花 - アヤメ / 出身 - 神奈川県藤沢市)です。本年も何とぞ、よろしくお願い申し上げます。

 さて、日々「ITエンジニア道」を精進されている皆々さま方におかれましては、年末年始、良いお年を迎えられたり、迎えられなかったりされたことと思います。後者の方は、まっことご愁傷さまです。

 僕の年末年始ですが、某WW2戦車ゲーにどっぷりハマっておりまして、乙女の嗜みとして「えんたーえんたーみっそーん ヒヤッホォォォウ! 最高だぜぇぇぇぇ!!」と叫びつつ戦車道を精進していたのですが、37mmではチャーチルの背面装甲すら抜けないのに絶望して、3日でやめたりしました。

■よし! 教育してやるか

 まあそんなことは正直どうでもいいので、本題に入りたいと思います。先日、とても素晴らしい総集編で地上波放映終了となりましたアニメ「ガールズ&パンツァー」は、皆さまごらんになりましたでしょうか?

 僕の翼下ハードポイントに装備されたフェーズドアレイ多目的レーダーによると「エンジニアの5割はアニヲタ、あと3割はミリヲタ」であり、あわせて8割のエンジニアがWVR(目視内射程)に収められているという、素晴らしくエンジニア向けのアニメでございます。(超ゆで理論)

 また茨城県にも多大な貢献を果たしたということで、大洗町が旧ツァリーツィンよろしく「ガルパン町」に改名される日も近いという話もあるとかないとかで、あえて説明する必要もないかと思うのですが、簡単にご説明いたしますと、

 「女子高生が『戦車道』という、戦車を使った、武道をする話」です。

 めんどくさいので詳細は省きますが、そういう話です。よしなにご理解ください。

■情け無用、ファイヤー

 「で、それエンジニアとなんか関係あんの???」と思われるのはまことにごもっともです。しかし、僕はエンジニアとして、主人公であり部隊を率いるチームリーダー、軍神こと「西住殿」のセリフに、非常に感銘を受けました。そのような次第で、今回それをご紹介させていただきたいと思ったわけであります。
 
 まずは状況説明から入りましょう。「圧倒的に質および量で優越した敵部隊を相手に、当初定めていた慎重策を捨て、チームメンバーが支持している、危険度の高い積極攻勢策を採用した」という場面です。指揮官が当初定めた方針(なお軍事用語ではこれを『決心』といいます)を転換するのは通常、好ましいことではありません。

 劇中でもこの方針転換によって、敵のわなにまんまとハマってしまいます。ですが、指揮官である「西住殿」はこの方針転換の理由について問われた時、こう答えたのです。

「人間は機械じゃないから、簡単にスイッチを入れたり、切ったりはできないの。  みんなの士気を下げたくなかった……」  ――引用: 「ガールズ&パンツァー」第10.5話「紹介します 2!」

 正直、16歳の女子高生とは思えない発言ですよね。『風が語りかけます。深い、深すぎる! 鉄十字くんしょう――』という埼玉ローカル風のナレーションが流れ、思わず脳内の秋山殿と、

 「さすが西住殿であります! 至言ですよね! 至言!」『川西 N1K1-J?』「それは、紫電であります!」『SAAB 37?』「それは、ビゲンであります!!」『ftp.riken.jp?』「それは、理研であります! NetInstallでは毎々お世話になっております!!」『ふふふ……まったく秋山殿はモフモフ可愛いなあ……』

 という感じでキャッキャウフフしながら僕が投げた対戦車地雷を尻尾を振りながら拾ってくる秋山殿にほーらほらいい子だねぇーペデグリィチャムあげようねえーかわいいねえーモフモフだねえーお散歩帰ったらブラッシングしてフカフカ毛並みをキレイキレイしようねえーモフモフしようねえー

 ――御薬服用中――
 
 ……はい。すみません。だいじょぶです。……はい。だいじょぶです。はい。

■畜生、魔女のバアさんの呪いだ

 話がそれましたが、この「西住殿」の発言の要旨をまとめると、以下二点になります。

・人間は機械じゃない
・士気を下げたくない

 これをエンジニア的な観点から見ていくと、どうなるでしょうか?

 まず、「人間は機械じゃない」という言葉。これについてはまったく否定しようのない、事実といえるでしょう。

 エンジニアという職業では、機械相手にお仕事してる時間が長くなるせいか、この「人間は機械じゃない」という認識が薄くなってしまっている人、なんかしばしばいらっしゃいますが、これは地味に大事なことなんじゃないかと思います。

 エンジニアは職業病といえるほど、客観的かつ論理的な評価を重視します。そして何事にも根拠が必要だと信じており、数値や論理的に正しい裏付けのない判断や、合理的でない行動を極度に嫌います。それはあたかも、機械であるかのように。

 だからといってエンジニアを機械のように扱って、はたして良いものでしょうか?

 「生産性」「マンアワー」といった単位で管理されるエンジニアは、時にコンピュータのように、タスクを処理して、成果物を生成することだけを求められがちです。個人的な好き嫌いだけで仕事を選べる立場の方は、なかなかいませんよね。

 ですが「人間は機械ではない」、つまり、「エンジニアは機械ではない」のです。

 エンジニアだって人間ですから、ささいなことで虫の居所が悪くてイライラしていたり、なんだか体調が悪かったり。あとプライベートなことで気持ちが落ち込んでたり、特に理由はないけど気分が乗らなかったり、ときにはミスをしたりと、まあいろんなことがあるわけですよ。――だって、人間だもの。みとぅを。

 特にエンジニアを束ねる立場にある人は、この「エンジニアも人間である」という事実を、是が非でも、忘れてほしくないなあと思います。「人をまとめる」のと「機械をまとめる」のは、根本的に違うんですよね。僕もときどき機械的思考に陥っちゃうことがよくあるので、これは自戒したいと思います。

 エンジニアは「成果物を作る機械」ではなく「ひとりの人間である」。これを念頭において接していくと、エンジニア側の反応も、多少は人間味あるものヘと変わってくるかもしれません。

■アドバンスド編

 あと、このように「人間だもの」と考えるようにすると、他人にも自分にも、ちょっとだけやさしくなれるんじゃないかと思います。

 仕事上で不条理なこととか、不愉快なことがあったりすると、いら立つ気持ちとか、ムカついてる自分への嫌悪感が出てきたりして、なんかグチャグチャっとした気持ちになることも、まあ、ありますよね。

 ですが、そういうときはひとつ深呼吸でもして、新しくコーヒーでも入れながら、イカの娘の写真とか眺めたりしましょう。そして、全部ひっくるめて、「人間だもの、仕方ないね」と思えば、ちょっとだけ、気持ちが楽になるんじゃないでしょうか。

 ここまでお読みくださりありがとうございます。後編では『エンジニアと士気』という観点から、引き続き、考察していきたいと思います。

後編へ続く

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