317.ルールの不備は直らない
初回：2023/6/21
すでにご存じかもしれませんが、全仏オープンの女子ダブルスで、加藤未唯選手が不可解な判定で失格になった件の続きです。
P子「2週に渡って話題にするなんて、よほど怒ってるのね」※1
怒ってるというより、権力者に対しての無力感みたいなものでしょうか。
P子「今頃気づいたの？」
つい最近も、ものすごく気が滅入ることがあった中で、テニスの世界では男女平等を始め、近代的な思想を持っていると信じていたので、ものすごく残念です。
≪参考資料1≫
https://el.jibun.atmarkit.co.jp/pythonlove/2023/01/295.html
295.男女平等の何を平等にするのか？
2023/01/18
1.罰金、賞金とポイント没収が確定
≪参考資料2≫
https://thedigestweb.com/tennis/detail/id=69266
「非常に間違った決定で失望！」加藤未唯の訴えを却下した全仏OPに批判の嵐！"拒否姿勢"に海外テニス関係者ら憤怒
THE DIGEST編集部
2023.06.17
≪参考資料3≫
https://the-ans.jp/news/331434/
加藤未唯の訴え却下は「間違った判断」 日本人選手コーチ、全仏の裁定に異議「極めてがっかり」
2023.06.16
著者 : THE ANSWER編集部
加藤選手の『失格』問題で、失格だけではなく賞金とポイントの没収という『狂気の沙汰』としか思えない決定が確定しました。しかも『罰金』まで科されたようです。これだけ世間がおかしいと感じている判定について、見直すこともせず、まるで他人事のようにルール、ルールと言っていますが、そこには論理的な根拠も何もありません。単に身内がしでかした失態を黙認...いや追認しただけのようです。
加藤選手も「ローラン・ギャロスは賞金とポイントの取得を希望した私の訴えを却下し、罰金を科しました。もう私にできるのは前を向くことだけです」とのツイートのみで、我々一般趣味プレーヤーには、それこそ何もできないという事が残念で仕方がありません。
全仏オープンは見ません...とか言っても影響はないでしょうし、逆に多くの賛同者を集めて視聴をボイコットしても、結局参加選手に対しても悪い影響が出る可能性もあるので、どうしようもないという事でしょう。
色々な意味で、本当に悔しいです。
2.お前は黙っとれ！
P子「場違いなのに、過激な発言は止めてよね」
まあ、他人に『黙っとれ』と命令するのは良くないですね。言うのも言わないのも自由だから。ただ、もう少し深く考えてから物を言った方が良いかもというアドバイスをしたいと思います。
P子「とりあえず上から目線でマウント取りたいだけなんでしょ」
≪参考資料4≫
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/06/11/kiji/20230611s00041000162000c.html
杉村太蔵 加藤未唯の全仏失格「仕方ない」理由 ボール渡す際の"マナー"説明
[ 2023年6月11日 11:00 ]
今回の問題を「スポーツ事故をなくす観点で解説していきたい」とのこと。今回相手は小さい女の子でしたから...とか「大会全体をマネジメントする責任者側からすると、あれは危険行為、失格と判定が出てしまうのは仕方ないんじゃないかな」と持論を述べた。とのこと。
おいおい、「スポーツ事故をなくす観点」で言えばテニスコート内に「小さい女の子」がうろうろしていることの方が問題で、「大会全体をマネジメントする責任者側からすると」そういう女の子を参加させている責任はどうなるの？という議論に発展します。それこそ、野球のアンパイヤの様にプロテクターやヘルメット着用なんて話になります。
P子「あなたはボールキッズ制度に反対なの？」
お金を払って客席で観戦するよりもさらに近い場所で、プロのプレーをあんなに間近で見られる機会なんてそんなにありません。私はそういう機会を少年少女に与えられるボールキッズ制度には賛成です。ただ、危険もあるという事は、きっちり講習なりすべきでしょう。
それに、彼ら彼女らには失礼を承知で言わせてもらうと、あくまで黒子であって『プロの試合の邪魔をするな！』ということです。
P子「『黒子のボールキッズ』ってアニメ化できないかしら」
『弱虫ボールキッズ』でもいいかも。
話を戻すと、プロの選手の試合中に集中を切らさないでボールキッズに気を使いながらプレーするって、おかしくないでしょうか？杉村さんの考えの延長線で言うと、ボールキッズ廃止論に直結します。持論なので好きに話してもらって構いませんが、2,3手先を読んでほしいところです。
所で、映像を見て『あれ？』って思った人も多くいるかもしれません。その答えを沢松さんが明確に答えています。
≪参考資料5≫
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/06/09/kiji/20230609s00041000390000c.html
沢松奈生子氏 「なぜバックハンドで打ってしまったのかが一つのポイント」 全仏失格問題で見解
[ 2023年6月9日 16:06 ]
つまり、返球ではなく試し打ちだったので、故意でなくても警告処分やいくらかの罰金は必要だったかもしれません。しかし、失格、罰金、賞金・ポイント没収というのは、さすがに処分がきつすぎます。沢松さんのコメントは、少し全仏側に優しいのですが、非常に中立的で論理的だと思います。
≪参考資料6≫
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/06/08/kiji/20230608s00041000191000c.html
沢松奈生子氏 全仏テニス女子複・加藤組の失格に「警告が妥当。審判が毅然と判断すべきだった」
[ 2023年6月8日 10:15 ]
3.お前は黙ってるな！
P子「場違いなのに、過激な発言は止めてよね」
まあ、他人に『黙るな』と命令するのは警察の取り調べ位なものでしょうか？
P子「取り調べを受けたことがないので判らないわ」
≪参考資料7≫
https://hochi.news/articles/20230616-OHT1T51046.html
加藤未唯の失格に日本テニス協会「従わざるを得ない」
2023年6月16日 10時39分スポーツ報知
≪参考資料8≫
https://nordot.app/1042352054333014324?c=768367547562557440
【テニス】加藤未唯の失格騒動 日本協会のコメントに批判の嵐「選手を守る気が感じられない」
2023/06/16
日本テニス協会も、何を言ってるのか判りません。正面から反対を表明しろとまでは言いませんが、疑問を呈する程度の発言はできたと思います。
『現行のルールの中では従わざるを得ないと感じています。』って、どこをどのように解釈しての発言でしょうか？
≪参考資料9≫
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/265995
加藤未唯の全仏〝失格〟騒動 法のプロが指摘するルールブックの盲点 「合理的とは...」
2023年6月10日 05:00 中西崇太
情けないというか、一体どこを向いて仕事をしているのか判りません。
私的には、擁護すべきとか思いません。そもそも全仏の理事会も自分たちの仲間を擁護するために、加藤選手の訴えを却下したのですから。擁護するのではなく、論理的に何が正しくて何が間違っている（おかしい）のかをきちんと判断すべきでしょう。
そのうえで、今回の件が『失格』なのか『警告どまり』なのかを日本テニス協会としての意思を表明すべきでした。
そういう意味では、プロテニス選手協会（PTPA）は、「失格は不当...賞金とポイント回復を」とすぐに意思表明しています。
≪参考資料10≫
https://www.nikkansports.com/sports/news/202306070000032.html
【全仏テニス】ジョコ創設プロ選手協会「失格は不当...賞金とポイント回復を」加藤未唯と既に対話
[2023年6月7日4時56分]
P子「PTPAってノバク・ジョコビッチらが20年8月に創設した協会ね」
4.まとめ
間違っていてことを間違ったと認められない組織は、ダメだと思っていましたが、そういうものはいつの時代でも押し切った方が勝ちの世の中なのでしょう。
今回の件で、全仏側も、少しは譲歩するかと思っていましたが、全く意に介さずという感じでした。
権力者には抵抗できないのでしょうか？
困ったもんです。
ほな、さいなら