夫の転勤により正社員歴たった2年のCOBOLプログラマーが、ITコンサルタントになるまでの物語。

【書評】「プログラミングのドリル」人生はIF文だらけ ~コボラーSEが転妻になって、とうとう音楽アーティストに~

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 エンジニアライフをご覧の皆さま、またまたお久しぶりです! 転勤族協会TKT48代表/ITコンサルタント/産業カウンセラーの奥田美和です。

 初めましての方は、ちょうど日本経済新聞に掲載されたので、こちらを読んで頂けると、奥田が何者なのかわかりやすいと思います。
 エンジニアライフで書いてきたことを、5時間15分かけて話し、この文量に収められるとは、さすが新聞記者さん!
 https://style.nikkei.com/article/DGXMZO28492420T20C18A3TY5000


 さて、前回(10月)、映画「クオリアの隣で」出演することになった!と書きました。
 http://el.jibun.atmarkit.co.jp/tkt48/2017/10/se20.html


 それから色々ありまして...

 別の本業ができたので、人材企業キャスターでの仕事は「週3契約社員・広報部」から「月30時間業務委託・社内働き方改革コンサル」にしてもらいました。後でこのブログのタイトルも変更依頼しておきます。

 その本業とは...TKT48、とうとう、歌うことに!!


 ――ですが、この原稿は、キャリアコンサルタント高橋さん こと 高橋雅明氏の著書「プログラミングのドリル」についての書評ですので、全部まとめて書いてみます。
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/career/


■ プログラミング脳とはなんぞや ~人生はIF文だらけ~

 「プログラミングのドリル」を読んでみると、エンジニアライフの読者さんの中でプログラマー/SEの皆さんなら、「新人研修でこういうことを学んだなぁ」と思い出すのではないでしょうか。

 COBOL・VBA・VB5・VB.net・JavaScript・PHPあたりの文法がもうごちゃごちゃになっている、「特技は業界・企業分析!業務分析!」なITコンサルタントの奥田でも、「なるほど、そうだそうだ」と読み進められる内容です。


 私は大学時代に心理学を専攻していたのですが、大学4年の時に初めてプログラミングをした際、「機械に何か処理させる時の命令は、人間の思考回路の手順と同じなんだな」と思った覚えがあります。

 特に、条件判断。

 人生は、常に選択を繰り返していくもの。
 人生はIF文だらけ。


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決めた!フラグ = 0

If 4月に夫の転勤で東京に戻る Then
 人材企業キャスターで、リモートワークで働き続けることはできる
 でも、東京には会社も仕事もたくさんある
 
 If ITコンサルタントの道を極めるか? Then
  コンサルファームに転職する(週5フルタイム残業あり)
  決めた!フラグ = 1
 
 Else If 広報の道を極めるか? Then
  博報堂の派遣会社に登録する(週5フルタイム残業あり)
  決めた!フラグ = 1
 
 Else If 行政の現場を極めるか? Then
  市役所の非常勤職員に応募する(週3~4残業なし)
  決めた!フラグ = 1
 End If


 If 決めた!フラグ = 0 Then
  とりあえず草津温泉に行ってゆっくり考える
  のんびりした後、帰りの特急草津の中で、ツイッターを見る
  ツイッターで「ボーカルオーディション募集!50歳まで」の広告を見る

  If つい「応募ボタン」を押してみる Then
   「オーディションの日程は下記の通りです」返信が来る

   「Webとブログでの地域PRの次は、動画+音+歌でPR!」と思って
   ボイトレに通っているのだから、やるしかない!と気合を入れる

   If 1次オーディション合格 Then
    うわー。歌詞を2度ど忘れしたのに合格した!
    次は2次面談だって!

    If 2次面談合格 Then
     うわー。2次面談も合格して、契約だって!
     決めた!フラグ = 2

     アーティスト写真撮影したよー!
     来週、音楽プロデューサーと、楽曲制作面談だって!
     えー。引越の次の次の日!
    End If
   End If
  End If
 End If


 ダンボールに荷物を詰めながら...

 If 決めた!フラグ = 0 Then
  まだまだ人生に悩む

 Else If 決めた!フラグ = 1 Then
  東京に引っ越してすぐに応募できるよう、履歴書&職務経歴書を書く

 Else If 決めた!フラグ = 2 Then *-- ここの処理に入る --*
  人材企業キャスターの社長に「音楽活動を頑張りたいから、週1勤務で」と依頼
  週1だと契約社員(=直接雇用)は無理なので、業務委託に
  ベンチャー企業で社内状況がころころ変わるので、週1固定ではなく月30時間に

  ここまでの「IF」の積み重ねで、4/3現在、こうなった
  ① 本業: 転勤族の妻(天職)
  ② 副業1: ボーカリスト修行中(個人事業主)
  ③ 副業2: ITコンサルタント(個人事業主)
  ④ 副業3: 産業カウンセラー(個人事業主)
  ⑤ 副業4: 転勤族協会TKT48代表(ボランティア)
  ⑥ 副業5: 人材企業キャスター(会社員→業務委託)
 End If

 4月から東京転勤で良かった!
End If
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 ――こんな感じで、IT業界に20年以上いるとすっかり「プログラミング脳」になるのですが...。

 未来のIT業界を担う若い方には、ぜひぜひ「プログラミングのドリル」を何度も読み、システム開発の現場でたくさんプログラミングして、『これからの日本の社会を変えていく基礎力』を身に着けてみて下さいね。

 コボラーから転妻を経て、ITコンサルタントもやっている音楽アーティストを目指せるくらいなので、基礎力があれば何とでもなります!


■ 本日のまとめ
 本当は、IF文より、Select Case文が好き。
 ネスト(入れ子 = If~End If が1組ずつセットになっているか)の確認が大変だから。

 でも、「プログラミングのドリル」には載っていなかったのです...。

 人材企業キャスターでは、ITコンサルタントとして、RPAの調査などしているので、その辺りはまた次回書きますね!(首を長くしてお待ちください...)

Comment(2)

コメント

キャリアコンサルタント高橋

書評ありがとうございます。


この本は入門書を難しいと感じられる方を対象にしていますので、極力命令文はそぎ落とす方針で言語をつくりました。そのため、Select Caseは文法の候補にはあげていたものの、煩雑になる恐れがあるため、今回は採用しませんでした。。。

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