罪と罰(26) 採用面接
大急ぎでおにぎりをお腹に送り込みながら、さらにいくつかメールなどに返信し、目を通さなければならない申請を承認した後、私はトイレに飛び込んで、メイクを少し直した。直したところでたかが知れているが、変数名をわかりやすく変えるだけ、のような些少なリファクタリングであってもやらないよりはいい。これから私が会うことになっている人々は、みな初対面だ。第一印象を良くするように、できるだけの努力をするのが礼儀というものだし、お互いに余計な心配をしなくて済む。たとえば、この会社の女性社員は、自分の顔の保守作業の時間さえ満足に取れないのか、とか。
数分後、私はプレミア、つまり第1会議室に座っていた。先週の金曜日、KSR案件レビューが終わった後は、当分、ここに来ることもないだろうと思っていたのに、翌稼働日に座っている。管理職になるといろいろ変化が多い。
座っている理由は、採用面接を行うためだ。もちろん私1人が行うわけではなく、長谷川人事課長、瀬川部長、五十嵐さんも同席している。私など付け足しのようなものだ。
採用計画については、各部が独自に計画を策定し、人事課と相談して進めることになっている。ただ、CS開発部と公事開発部では、もう何年もの間、新卒採用も中途採用も行われていない。仕事自体が激減しているので新たに人を入れても、余剰人員となるだけのことだからだ。
Webシステム開発部はというと、受注の絶対数が少なく、現在の人員で十分回せていたぐらいだから、やはり人的リソースを増やそうという話にはなかなかならなかった。私が入社した翌年に3バカトリオを、その次の年にクミとマサルが採用されたが、そこで途絶えてしまっている。受注が少ない理由は、この部が社内ではお荷物扱いされていて、営業があまり積極的に動いてこなかったという理由による。しかし、その状況は一変、とまではいかなくても、変わりつつあったのだった。
金曜日、五十嵐さんは<LEAPCRAFT>の件を伝えた後、私を部長室に連れて行き、待っていた瀬川部長とともに、Webシステム開発部の採用計画について話をした。1、2名の中途採用を行う予定があるという。
「かなり急ぎなんだ」部長は申し訳なさそうに言った。「本当はもう少し早めに進めたかったんだが、採用費用の折衝に手間取ってね。ほんとに頭の固い役員どもが......いや、まあ、これはどうでもいい話だわな」
急いでいる理由は説明されなかったが、1月いっぱいで五十嵐さんがいなくなることが主な要因であることはわかった。中村課長がここに呼ばれていないということは、第2開発課の人員増強だ。
「言うまでもないが、即戦力となる中途採用になる」五十嵐さんが続けた。「転職サイトも考えたが、選考が面倒だから、いくつかの転職エージェントに紹介してもらう形にした。Web系システムの開発経験ありということでな」
「応募はあったんですか?」
「あったなんてもんじゃないね」五十嵐さんは苦笑した。「この業界、こんなに転職したい人がいるのか、ってぐらい来た。20代前半から50代まで、その数、ざっと100人あまりだ」
「すごいですね」そう感嘆してから、私は顔をしかめた。「まさか、100人の面接するわけじゃないですよね」
「あたりまえだのクラッカー」と五十嵐さんは場違いなギャグを真顔で言った。「まず、明らかにスキル不足、経験不足、業界間違いなんかを除いて34人に絞り込んだ。さらに使える言語やフレームワーク、業務知識なんかを詳細に問い合わせて、その結果で、11人まで書類選考した。その11人に打診してもらったら、給与条件や通勤事情や仕事内容なんかで辞退してきたのが5人。最終的に6人が残った」
「月曜日に面接を行う」瀬川部長は卓上カレンダーを見せながら言った。「私の他、人事の長谷川さんと五十嵐さんも出るが、箕輪さんにも参加してもらいたいんだよ」
「私もですか。でも、私、人を見る目とかあまりないと思うんですが」
五十嵐さんがクスクス笑った。
「人を見る目なんて誰が持ってる?誰かが本当に使えるかどうかなんて、面接程度の時間でわかるわけがないだろ。たとえば、私がここに来たとき、全員の面談をやったよな。あれ、何を見てたんだと思う?」
「そりゃあ各自のスキルじゃないんですか?」
「自己申告の、数行の文字列だけで、その人のスキルが本当にわかると思うか?」
「......」
「わかるわけないよな」五十嵐さんは自分の質問に自分で答えた。「スキルももちろん確認したし、各自が書いたコードも見たけど、私が一番見たかったのは、上昇志向なんだよ」
「上昇志向?」
「自分を変えて行きたいと思っているかどうか、ってことだよ。逆に言えば、現在持っている技術に満足して、それを活用できる業務だけをこなしていければいい、としか思っていない奴を抽出する、ということでもある」
「なるほど」
「言語のスキルはなければ学習すればいい。でも、そもそもスキルを身に着けたいと思っていなかったら、学習だってしないだろう?そういう奴は、得てして、自己のスキル向上に意欲的なメンバーのやる気を削ぐからな。私が最初にやろうと思っていたのは、その両者を組織的に分断することだ」
「それがAチームだったんですか」
「違う。いや、スタート地点は確かにAチームだったんだが、私の目的は第2開発課だったんだ」
「え?じゃあ、2月の時点で、第2開発課のことを計画されていたってことですか?」
私の問いに、うなずいたのは瀬川部長だった。
「そういうことだよ。でもね、リーダーを誰にするかは、まだ決めてなかったんだよね。まあ私は箕輪さんだと思ってたんだけど、五十嵐さんはギリギリまで結論を出してくれなくてねえ」
その素直すぎる言葉に、私は思わず微笑んだ。常々、五十嵐さんは「自分には人事権はない」と言っていたが、今の発言は、瀬川部長が五十嵐さんの意見を重視していたことを明言している。つまり、実質的に五十嵐さんは、Webシステム開発部の人事に対して、大きな影響力を持っていたわけだ。
「単に年功序列では決めたくなかったのでね」五十嵐さんは肩をすくめた。「ひょっとしたら、守屋、木下、足立の誰かを抜擢したかもしれないし、藤崎クミだったかもしれない。そうなったら、別の軋轢が生まれたかもしれないが、幸い、箕輪さんが技術力も、リーダーシップも十分に発揮してくれたから、あるべきところに収まったわけだけどな」
3バカトリオはともかく、クミならリーダーに向いているかもしれない。きっとマサルを右腕にして、3バカトリオをマリオネットのようにこき使うだろうし、3バカトリオの方はこき使われていることに気がつきもしないかもしれない。
「それはともかく、採用面接ですけど......」
「ああ、失礼、話がそれたな。要するに、先を見ている人材を選べってことだ。もちろん最低限のスキルを持っていることは、大前提だけどな」
「......難しいと思うんですけど」
「抽象的かな。じゃあ、こういう質問をするといいんじゃないかな」
五十嵐さんは、その「質問」を口にして、最後に付け加えた。
「あとは箕輪さんの印象で、その相手と一緒に仕事をやっていけるかどうかを見ればいいんだよ」
「そんな主観的なことでいいんですか?」
「いいんだよ」五十嵐さんは手を振った。「人を見るなんて事を、デジタルに数値化しようっていうのは、そもそも無理なんだから。世間の企業の採用担当にオフレコで訊いてみるといい。デジタルで客観的な評価をしたことにしてるけど、その根本的な部分じゃ、アナログで決めてるからさ」
「......わかりました。やってみます。ところで」私は気になっていたもう一つの点を口にした。「最低限のスキルの方はどうやって判断するんですか?」
「実際にコードを書いてもらうのが一番だな」
「それはそうですけど。何をやってもらいますか?FizzBuzzとか?」
「そんな簡単な問題じゃ評価にならんよ。全員できたり、全員できなかったりしたらどうする?」
「全員できなかったら、それはそれで怖いですけど」私は笑った。「確かに単純すぎですか」
「これをやってもらおうと考えている」そう言いながら、五十嵐さんは数枚のプリントアウトを私に渡した。「どう思う?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「本郷タカシです」履歴書によると28才の男性がお辞儀した。「よろしくお願いします」
「どうぞおかけ下さい」私は面接対象者用の椅子を指した。
6人目の応募者は、3バカトリオと同年代だった。筋肉質ではないが痩せている。やや鋭角的な顔で短く刈り込んだ髪。髭が濃い。シャツの袖口から覗く手首もやや毛深い。
職務経歴書によると、埼玉県の文系大学を卒業後、都内のアトウッドデザイン株式会社という、ホームページ制作を主業務とするシステム会社に就職したが、1年前に退職。以後、ずっと就職活動を続けてきたらしい。
「本郷さん」私は本郷さんがこちらを見るのを待って訊いた。「早速ですが、前の会社を退職した理由を教えていただけますか?」
「自分には向いていないなと思ったからです」
「向いてないとは、具体的にどういうことでしょう」
「自分はどちらかといえば、サイト内部の仕組みの方に興味があり、そちらの方をやらせてもらっていました」本郷さんはやや固い声で答えた。「ユーザ情報をMySQLに登録したり、PHPで入力フォームを作ったりと、そういったことです。それで、そちらの方をもう少し深く勉強したいと思ったんですが、会社の方からNGが出たんです」
「NGというのは?」私は興味を感じて訊いた。
「はい。そういう仕組みは基本、動けばいいんだから、最低限の知識だけ知ってればいい。それよりデザインの知識、CSSハックとか、レスポンシブデザインとか、そういう方面を増やしていけと。もちろん、しばらくそういうこともやっていましたが、デザインばかり良くても、たとえばSQLインジェクション対策もまともにやってないとか、XSSな脆弱性も放置しているとか、そういう部分が目に付くようになってきてしまって」
本郷さんは言葉を切ると、自分の前に並んでいる4人の顔を順番に見た。私はうなずいて先を続けるよう促した。
「そういうのを修正していたら、先輩や上司に怒られました。余計なことをするな、顧客から指摘がない修正は工数として計上できないんだから、と」
「なるほど。それが退職の原因ですか?」
「他にも職場の人間関係なんかもありますが、一番大きな原因はそれです。ちなみに退職金なんかはもらっていません」
隣で五十嵐さんが面白そうな顔でうなずいていた。私はスキルシートを見ながら訊いた。
「提出してもらったスキルシートですと、JavaとLAMP全般となっていますが、これはどうやって習得されたんでしょうか?」
「自宅に環境を作りました」本郷さんはあっさり答えた。「ヤフオクで古いデスクトップとノートPCをゲットして、Linuxをインストールしました。つまり独学です」
「すごいですね。元々、そういうことがお好きなんですか?」
「はい。大学のときも、勉強、そっちのけで、そういうことばっかりやってましたから」
「なるほど。では、人事の方からいくつか質問をさせてもらいますね。長谷川さん、お願いします」
長谷川人事課長は、温和そうな顔でうなずくと、待遇や通勤、住居などについて、決まり切った質問を開始した。その間に、私は席を立つと、静かにドアを開けて廊下に出ると、隣の第2会議室に身体を滑り込ませた。
そこでは、すでに面接を終えた5人の応募者が、不安から緊張までの様々な表情で待っている。
「もう少しお待ちくださいね」私はできるだけ静かな声で言った。「今、最後の方の面接を行っているところなので」
待っている5人は、これから何が始まるのか訊きたかっただろうが、それを話せないことは、事前に通達してあったので、みな賢明にも口を閉ざしていた。私は安心させるようにうなずくと、内線電話を取って、Webシステム開発部にかけた。
「あ、足立?準備、できた?じゃ、あと1人だから、そろそろこっちに向かってくれる?うん。よろしく」
電話を切った私は、好奇心いっぱいの5組の視線を逃れ、プレミアに戻った。ちょうど長谷川人事課長が質問を終えたところだった。
「では、本郷さん」私は席に着くと最後の質問をした。「1つ質問をさせてください。ただし、この質問はすぐに答える必要はありません。この面接が終わった後に、まだ少しお時間をいただきますが、その後にお答えください。よろしいですか?」
「はい」
長谷川人事課長とのやり取りでほぐれていた緊張が、本郷さんの顔に戻った。私はその目を見つめながら訊いた。
「今が1980年代だとします。あなたの目の前に、2人の人物がいます。1人はビル・ゲイツ、1人はスティーブ・ジョブズです。あなたはどちらか1人の元で働くことができます。どちらを選びますか?」
その質問を訊いた本郷さんは面食らって目をパチパチさせた。他の5人と全く同じ反応だった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
本郷さんの面接が終わると、私はそのまま彼を第2会議室に案内した。そこには5人の応募者に混じって、足立とマサルがいた。2人は持ってきたデモ用のノートPCをテーブルに置き、電源と21インチの液晶モニタを接続し終わったところだった。
「はい、できました」足立が報告した。「無線LANは殺してあります」
「ありがと」
私はざっと確認した後、顔いっぱいに好奇心を浮かべている応募者たちに向き直った。
「では、これから実技試験を受けていただきます」私は用意してきた人数分のプリントアウトを全員に配った。「今、このノートPCにはあるJavaベースのWebシステムのプログラムソース一式が入っています。機能はログイン画面、ユーザ情報のメンテナンス画面の2つだけです。ただし、どちらの画面にもいくつかのバグがあり、正常に動作しません。みなさんは協力してこのシステムを動くようにしてください。データベースの情報は、お配りした資料に書いてあります。それ以外の情報は、ソースそのものから拾ってください。制限時間は90分です。もちろん携帯やスマホなどは使用禁止です。ハード的な問題があれば、そこにいる2人のどちらかに言ってください。それ以外の質問は受け付けません」
何人かが抗議するような表情を浮かべたが、私はそれを無視して壁の時計を見た。15時まで7分足らずだった。
「16:30までとします。7分はおまけです。では、開始してください」
私は全員を見渡せる位置に置いた椅子に座った。
(続く)
この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。また、特定の技術・製品の優位性などを主張するものではありません。
コメント
a
うちでも実技試験したいなぁ。
でも、協力してってどういうことだろう?
あ
終わった後で「一緒にこれからも仕事をしたいと思う方はいましたか」とか聞くとか
しかし伝え聞く話じゃジョブズとは仕事したくないでござる
lav
瀬川部長はとんだ食わせ者。腹黒いw、いや、いい意味でだが
何考えてるんだかわからんのよ。常にニコニコしてて。
バッチリ、守旧派の首切りのカウントダウン状態に持ってったんだから、
とにかく黒いw
lav
今後の展開は、
中村課長、武田さん、久保さんはWEB開発部からは公事開発部、CS開発部への異動、もしくは退職勧告。
そのうえで、第二開発課はまた、第一開発課と統合。
もしくは、村瀬さんが課長になって、
一部CS開発部から引き抜き?
多分、こんなところ?
hoge
バグだしできるスキル高いと品質のいいコードを意識する人多いですよね。
この方法面白い
typo
> いや、まあ、これはどうでも話だわな
今年最後が
なんか何を描きたいか分からない作品になってきたな。
俺の考えたサイキョー開発会社物語かな。
今までの作品に比べて質が下がってるよね。
名前だけで作者変わったんじゃないか?
最終的に老害排除、新技術最高、主人公無能で落ち着けば誰でも同じかな。
nagi
>デジタルで客観的な評価をしたことにしてるだけど、
>その根本的な部分じゃ、アナログで決めてるからさ
「したことにしてるだけど」→「したことにしてるようだけど」
とかになるのかな?
q/
>「自己申告の、数行の文字列だけで、その人のスキルが本当にわかると思うか?」>「自分を変えて行きたいと思っているかどうか、ってことだよ。逆に言えば、現在持っている技術に満足して、それを活用できる業務だけをこなしていければいい、としか思っていない奴を抽出する、ということでもある」
ああ、長年薄々感じていたことが明文化された感じ…
スキルも局所的な課題ではなく、今回のようにシステム全体を触る感じじゃないと分からないですね。システムを作るのではなく、問題解決能力をシステムで表現するという感じ。
コードも自然言語と変わらないんじゃないかと思うようになりました。出来のいいドキュメントと品質の高いコードは非常に似ている。数理能力より言語能力のほうがプログラマの基礎力として大切だと思います。疎結合度を調整する作業は言葉の抽象度を調整することそのものですし。
通りすがり
ネット使えないと何もできそうにないorz。
DumbObj
デバッグは、内容次第では広範囲の知識や技術が必要になるし、
思考プロセスを見るにはいいのかもしれないけど、
最低限の技術力を確かめるという目的に対して、どのくらい有効なんでしょうね。
気になる。
ただ、こういう採用プロセスをとってる会社ではできれば働きたくない。
コマンドコントロール臭がキツ過ぎる。
言語のスキルがなければ学習すればいいと言いつつも、
言語やフレームワークでフィルタリングしちゃってるし。
80年代なら、ビル・ゲイツ。
通り
>DumbObj
そりゃ、中途と新卒・第二新卒じゃ求められるものが違うからね。
中途採用の人に「これから勉強します!」とか言われても現場が困るでしょう?
それに、この試験、多分、力量だけみている訳じゃない筈ですよ。
少なくとも点数を取るための試験じゃないはず。
X
実技はいいと思うのです。ベンダー試験も実技がありますよね。
でも「今が1980年代だとします。。。」みたいな質問はなんとも。
こういうユニーク(と思われる)質問をするのって最近の流行りなのでしょうか。
五十嵐の言っている通りそんな簡単にわかるものではないのでこの手の質問で
何かわかったと思うのもまあ自由ではありますが、こんな質問をドヤ顔して
聞いてくる現場の人がいると個人的にはちょっとあわないかもと思ったりします。
ミーミー
自分だったら、箕輪さんがどっちが好きか聞いて敢えてその逆を答えちゃいそう。
ナナシ
> Xさん
この質問は「現在(201x年)の知識にもとづいてですか?」と確認したくなります。
私は「タイムマシンで現代から1980年代に迷い込んだとして」と補足してもらえれば考えやすいですが、設問がややこしくなっちゃうかな。
A
うーん…
面白いんだけど長い…今までで一番長いですよねこのシリーズ
このままLEAPCRAFT関係の話になって、KSRの武田さんの案件が失敗して、って
なるのかと思ったけど今から採用面接の話が始まるのか
てことはまた一か月くらいこの採用話が続くんですよね
鼠と竜のゲームとかテンポ良くて楽しく読めたんだけどなあ
売れた漫画家さんにありがちの、サブキャラまで全部ストーリーを書き始める
ような感じ
だれてきた
BEL
話数でいうとまだ冷たい方程式を超えてない
実技試験てほどではないけど、前にあったな。
詳しくは忘れたけど、なんちゃらをCSVで出力するアルゴリズムを書け、みたいな。
詳細なプログラムは書かなくていいってことだったけど、
"DBがないと出来ません"とか言い出すやつがいるから、そういうのを見たかっただけだと。
B
Aさん
長いかな?
むしろ、高慢と偏見なんかは、これぐらいのペースでじっくりやって欲しかった気がするんだけど。
X
>ナナシ
そういう細かい定義にこだわりだす人ってきっとこの仕事に向いているんじゃないかと思います。
この業界にいるならゲイツとジョブズのことは知ってるはずという前提もどうなんだろうかと思うのですが、そうでもないですかね。
Masa
こういうのって複数人でやるとだいたい役割分担から入るから適性が見えるかもしれない。リーダーシップとる人もいるだろうし、分析専門になる人、その分析結果を白板(かな)にまとめる人とかいろいろ役割が出ると思う。
その中でどんな人をとるかは微妙だけど、流れからして本郷さんは取るのかな。少なくとも課題を言われて抗議のまなざしを向けた人はだめかと。
あと、ゲイツとジョブズの件は即答しなくてもいいなら考えたうえでどっちもいやって答えるかな。当時はリーナスがそうだったように自分でOSを作るっていうのが選択肢としてあった時代だから。自分がその時代にいたとして実用に耐えるようなOSが作れたのかっていうとまず無理だろうとは思うけど、それでもチャンスがあるなら挑戦したい気はします。
通り
実技試験にせよ、設問にせよ、特に最近流行りの奇をてらっているものではなくて
アナログなんだと思うけどね。
Masaさんの回答は面白いですね。
DumbObj
>通りさん、
仕事内容にもよるんでしょうが、
採用時点で特定の言語やフレームワークが使えるかどうかといったことよりも、
もっと重視すべき要素が有るんじゃないかってことです。
その一つが、学び続ける人かどうかという点です。
武田さんの採用時は、フィルタ条件が言語やフレームワークではなく、
要件定義経験や仕様書作成スキルだったとしたらどうでしょう?
仕様書作成の実技試験もしていたとしたら?
「これから勉強します!」という答え方だとやや不安が残りますが、
例えば「入社日までに〇〇の基本的な部分は身につけてきます」というような人でも、
過去の実績からその実現可能性が高ければ、私は前向きに考えますけどね。
特定の技術だけが欲しいのであれば、外注してもいいでしょうし。
XX
「下で働く」ですよね?多分
ゲイツかジョブズかなんて面接で聞かれたら悶えそうですね
直下の部下なのか、末端構成員なのか?
職種はなんだ? 勤務地は? 待遇は?
その時点で何者でもない彼らの重要な部下が自分じゃ、成功しないかもしれないなとか
こんな事を真っ先に考える人間はダメなのでしょう。
本音を言えばどっちも御免です
英語話せませんし...。
通り
>DumbObjさん
為にする議論のような事はいやなのですが、、、、、
人柄を踏まえた上での技術、或いは、技術を踏まえた上での人柄、
日本では馬鹿なマスコミ、戦後教育のせいで分断して対立する要因みたいに
されてしまっていますが、人柄と技量・記述 や 精神論(根性や努力、
前に進もうとする意志)と技術(ハードやツールの性能)は対立軸ではなく
物事を成す上でかかせない補完し合う両輪です。
その程度の事は踏まえた上で、状況を考えると最低限の技量を備えた上での
人柄ではないでしょうかね?
第二新卒ややる気ある人を集めて一から部隊を構築する事が目的ならばともかく、
既存部隊を短期で強化する事が戦略目的の時に技術ない人(古来より技術転換は
3カ月必要と言われています)の採用はそれ大きく逸脱します。
また、即戦力・準即戦力が応募要件であろう募集のところに転職しようって人が
トレンドの技術も押さえていないというのは問題の様な気がします。
SGL
>面接を終えた5人の応募者が、不安から緊張までの様々な表情で待っている。
>(中略)
>好奇心いっぱいの4組の視線を逃れ
一人逃亡した?
質問は、今の知識をベースにするとビルゲイツかなぁ(どっちか選ばなきゃいけないなら)。
1980年代の知識限定ってことで考えると、ジョブズの方は波があるから、いつを想定するかで返事が変わりそう。
DumbObj
>通りさん
採用に対する時間軸の捉え方の違いかもしれませんね。
考え方が違うということはわかりましたが、捕捉のためもう少し書いておきます。
フィルタリングされた応募側は、力があれば他にいくらでも仕事はあるでしょうから、
全く問題ないですが、採用側はそうではありません。
採用した人が5年後・10年後に老害化し、チームに負の影響を与えるようになったとしても、
簡単に切れるわけではありませんので、そうならない人かどうかを見分けるほうが、
特定の技術スキル(e.g. JavaでのWebアプリ開発スキル)をすでに習得しているかどうかよりも、
採用基準としての優先度が高い(場合が多い)と、私は思っています。
両方備えていればそれに越したことはないですが、書類で先にフィルタリングすることで、
より優先度の高い能力を備えた人を落としてしまう確率はグッと高まります。
武田さんの採用時には、クラサバがトレンドで、
VBのコーディングができれば最低限の技術力があると判断されていたかもしれませんし、
当時は仕様書作成スキルを即戦力として求められていたのかもしれません。
もしそうであれば、求める技術の中身が変わっただけで採用方法は変わっていないのでは。
匿名
・最近盛り返しつつあるが、全社的認識ではお荷物の部署
・五十嵐さんが抜けるまで時間がない
この条件下で「即戦力となる中途を採用したい」から、ベストな人選のために書類選考はしない、
100人ととりあえず面接させてくれと役員に通せるなら、瀬川部長はそうとう社内政治に長けていることに。
通り
>>DumbObjさん
先にも書きましたが、作中の中途採用の目的は即戦力の取得です。
その段階で技術レベルが達していない人は採用目的に合致していませんよ。
それを踏まえた上で、人柄+αも、です。
今後に期待でやる気も含めて人柄だけで取るならば、多分、社内の人材洗い
直しで十分でしょう。また、五十嵐さんが居なくなるまだでに色々なものを
形にしないといけない状況で、中途採用の人の教育・習熟に3カ月かかって
いたら五十嵐さんのタイムリミットを超えてしまいます。
DumbObj
文章で伝えるのって難しいですね。
例えば、今はJavaが"使え"なくても、
高い技術力をもったWebアプリ開発者とかっていませんか?
書類選考をするなとか、やる気のあるやつなら技術力がなくても採れとか、
そういうことを言ってるつもりは全くなく、
"特定の"言語やフレームワークが使えるかどうかで書類選考しているのは、
武田さんの採用時と同じ轍を踏んでるじゃないのか、ってことを言っています。
同じ轍を踏んでいたとしても、
短期間に即戦力を獲得するほうが重要という判断もあるでしょう。
でもそれなら、わざわざコスト・リスクともに高い従業員採用という手段をとらなくても、
外注する選択肢もありますよね?
採用を調達として捉えるか、投資として捉えるかの違いと言えばわかりやすいでしょうか。
投資はバフェット流で。
nagi
外注の選択肢は一切ないと思いますけど…
五十嵐さん主導における人員の確保なので、
部署における開発効率UPのもと実施するので、目的と相反する事になります。
また、100人という応募の中から時間がない即戦力を求めているので
面接に時間もかけていられないでしょうね。
そういう意味で現状を鑑みてのフレームワークなどのフィルタリングは
絞るためには必須かと思います。
これが即戦力+時間がないという縛りがなければ面接時間・選考並びに
採用後の教育にマンパワーを注ぐ事が可能でしょうけど。