高慢と偏見(12) 新人くんのささやかな主張
9月の最終週の月曜日、週に一度開かれているミーティングの席でのこと。司会は三浦マネージャだ。
私はすでに引き継ぎをほとんど終えていて、後は小さな修正などを片付けるだけになっていた。
いつもどおり連絡事項の通達があり、何人かのメンバーの進捗報告、問題点の報告などが続いた。その後、三浦マネージャは少し顔をしかめた。
「以前に作ってもらったS系の部品納入時チェック機能に、少し大きな仕様変更が入った。手元に変更のドキュメントがあると思うから、4ページを見てもらおうかな」
変更は「影響度大」が4カ所、「影響度小」が7カ所。「影響度大」の変更個所は、いずれも仕様の根幹にかかわるレベルのものだった。
「ほぼ全部の画面に影響が及ぶから、3人日ぐらいはかかるかな」三浦マネージャは自分でも詳細をチェックしながら告げた。「作った誰かに担当してもらおうかね」
そのとき、私は新人くんたちが小声で何かを話していることに気付いた。正確には、Bチームにいた3人の新人くんたちだ。ひそひそ声だが、聞き漏らした内容を確認しているというよう調子ではなく、何かを議論しているようだった。
三浦マネージャもそれに気付いた。この人は、こういうことには厳しい。
「おい、そこ」三浦マネージャは、新人くんたちが固まって座っているあたりをビシッっと指さした。「何だね?」
新人くんたちは、一斉に凍りついた。何人かがブルブルと首を横に振った。
三浦マネージャは、しばらく不審そうに彼らを見ていたが、やがて話を再開した。
「ええと、それで、平良さん。誰にやってもらうのがいいかな?」
平良さんは、スケジュール表を確認した後に、申しわけなさそうに肩をすくめた。
「今、余裕のあるメンバーはいないですね」
「いないじゃすまんだろう」三浦マネージャはムッとしたように言った。「1人ぐらいいるだろう」
「3日ですよね?」
「少なくとも、それぐらいかかるだろう?」
「そうですね。ちょっと待ってもらえますか」
平良さんはスケジュール表に何か書き込みながら考えていたが、やがて顔を上げた。
「それでは、有吉さんお願いできますか? 中身を一番知っているでしょうから。今、担当している分は後でフォローします」
有吉さんは、例の「証明」のときAチームに選ばれた1人だ。やりたくなさそうに顔をしかめていたが、断る理由を見つけられなかったようで、渋々うなずいた。
「分かりました」
またもや、新人くんたちがひそひそ話を始めた。今度はやや声が大きい。
「おい、何か意見があるのかね?」三浦マネージャは、再びそちらを睨んだ。「佐久間くん、何だね?」
佐久間くんは、Bチームに割り当てられていた新人くんの1人だ。工学系の大学出身で、理解度が一番高かった記憶がある。
全員の注視を浴びて、佐久間くんは慌てて首を横に振ったが、今度は三浦マネージャも放免しなかった。
「意見があるなら立って発言しなさい」
佐久間くんは逡巡していたが、隣の女子が何かをささやくと、それに促されたように立ち上がり、覚悟を決めたように発言した。
「ぼくにやらせていただけないでしょうか。たぶん1日ぐらいで修正できると思いますが......」
三浦マネージャの口があんぐり開いた。
「何をばかな。少なくとも3日はかかるよ。誰がやっても同じだ。君が1日でできるわけがないだろう」
「......」
「同期の女子にいいとこ見せようというわけかな?」
三浦マネージャの揶揄するような口調に、佐久間くんの顔が紅潮した。これはある程度、図星だったようだ。
助け船を出したのは平良さんだった。
「いいですか? 佐久間さんはちょうどテストが1つ終わったところなので、1日ぐらいなら調整できます。勉強だと思って、やってもらってはいかがでしょう?」
三浦マネージャは、ふんと鼻を鳴らした。
「1日じゃ、ソースを追いかけるだけで終わってしまうだろうね」
「それでも経験値になると思いますよ。やって損はないです」平良さんはいつもの静かな口調で、しかしはっきりと押した。「仮に失敗したとしても1日失うだけです。ああ、もちろん、有吉さんにも修正してもらうということで」
「お願いします!」佐久間くんも食い下がった。
言い出したのが外注メンバーの誰かだったら即座に却下されただろうが、自社の部下の熱意ある提案を無下に退けることはできなかったのだと思う。いかにも気に入らないという顔で2人を交互に見ていた三浦マネージャは、仕方がない、とでも言いたげにうなずいた。
「いいだろう。じゃあ、やってみてもらおうかね」
「ありがとうございます」佐久間くんは頭を下げた。「頑張ります!」
「それでは明日いっぱい使っていいからね。水曜日の朝一番で報告してくれ」
「分かりました!」
ミーティング後、佐久間くんは早速、脇目もふらずにキーを叩き始めた。平良さんは近くの席に座り、ときおり何やらアドバイスを与えたり、質問に答えたりしている。
――しかし、1日って......。
私は、バージョン管理システムにコミットされているソースを参照してみた。もちろん例の「証明」のときにAチームが作成したものだ。
想像したとおり、ムダな重複部分が多く読みづらい。典型的なスパゲティコードだ。1つのメソッドにだらだらといろんな処理を詰め込んでいるので、追いかけるのも大変だった。今回が初めての変更になるので、変更履歴のコメントアウトがないことだけが救いだ。三浦マネージャに言わせれば、これが「あちこち処理が分散していないので、後からメンテナンスしやすい」コーディングなのだが。
――この変更は1日じゃ難しいだろうなあ。
1日どころか、3日でも難しいのではないだろうか。少なくとも私は3日で完了する自信がない。24時間眠らずに作業し続けるなら別だが。
少なからぬメンバーが興味を抱いているようで、私と同じ行動を取っている人が何人もいた。たぶん、誰もが同じような予想をしたはずだ。いくら平良さんがフォローしたところで、1日で終わるはずはない。実際、平良さん自身がやっても1日では無理だろう。
――失敗も経験のうち、とでも思ったのかなあ。
私は佐久間くんを心配しつつ、自分の作業に戻った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午後3時を過ぎた頃、私は一息入れるために開発室を出た。カフェで熱い紅茶が飲みたいところだったが、自動販売機で我慢することにする。いつもはアツコさんと連れ立って休憩を取ることが多いが、今日彼女は打ち合わせで席を外している。
リフレッシュコーナーと名付けられた自動販売機が3台ほど並んだ一角に入ると、先客がいた。平良さんだった。同じく休憩に来たらしい。
「お疲れさまです」
私は軽くあいさつすると、自販機のディスプレイを眺めた。わざと平良さんに背を向けるように。
例の「証明」以来、というか、アツコさん仮説を聞いてから、私は無意識のうちに平良さんを避けてしまっていたようだ。この1~2カ月の間、あいさつ、それに純粋な業務上の連絡以外に話をした記憶がない。たぶん、それ以外の話をすると、どうしても例の「証明」について、平良さんの真意を問いただしてしまうと分かっていたからだろう。
そんな私の心中を知ってか知らずか、平良さんは穏やかに話しかけてきた。
「川嶋さんも今週で終わりですね」
「そうですね」
「私に聞きたいことがあるんじゃないですか?」
思わず振り向くと、平良さんはおもしろそうに私を見つめていた。
「聞きたいことですか?」
「はい」
ドラマならこういう話はたいてい屋上でするものだが、このビルの屋上は社員さんだって立ち入り禁止だ。だからってリフレッシュコーナーでする話でもない気がする。
「そうですね、ありますね」
「どうぞ」平良さんは手にした缶コーヒーを一口飲んだ。「もう、これが最後の機会かもしれないので」
平良さんは例の「証明」のことを聞かれると思ったのかもしれないが、私の目下の関心は別のところにあった。
「さっきのS系の仕様変更の件ですけれど」
「ああ、はい」
「本当に佐久間くん1人が1日かけただけで、できると思いますか?」
平良さんは小さく笑った。
「まあ普通なら無理だって思うでしょうね、誰だって」
「ですよね」
「でも、佐久間くんは川嶋さんの教え子じゃないですか」からかうような口調で言うと、平良さんはまた笑った。「もっと信じてもいいと思います。私は信じていますよ」
「教え子って」私は苦笑した。「それに信じると言っても、さすがに経験不足でしょ」
「いえいえ、信じるのは川嶋さん自身ですよ」
「はあ?」
「私は佐久間くんを信じているというより、的確に彼らのツボを刺激した川嶋さんを信じているんですよ」
からかうような口調は変わらなかったが、目は笑っていなかった。
「この前のチーム戦のとき、どうして私が川嶋さんを選んだのか分かりますか」
「さあ。美人だからとか?」
「若槻さんを選んだのは、純粋に技術力の問題でした」平良さんは私の軽口を無視した。「でも、川嶋さんを選んだのは、技術力はもちろんですが、彼らを丁寧に指導してくれる人がいるとしたら、あなただと思ったからです」
「はは、照れますね」
「たとえば星野さんでも技術的には問題なかったでしょう。でも、あの人の性格だと、新人たちが最初に何度か質問した時点で、『全部、自分がやった方が早い』ってなりかねないな、と思ったんです。それだと新人くんたちをチームに入れた意味がない」
――確かに、アツコさんならそうなったかも。
「ってことは、平良さんの目的は、新人くんたちの教育にあったってことですね」
平良さんは何も言わなかった。ノーコメントはイエスと同義語だ。アツコさん仮説が証明された。
「それじゃあ、私は打ち合わせがあるので」平良さんは空き缶を回収ボックスに放りこんだ。「取りあえず水曜日が楽しみですね」
「楽しみって?」
私は問いかけたが、平良さんは楽しそうに笑っただけで足早に戻っていった。
平良さんの背中を見送ると、私はあらためて自動販売機に向き直り、アイスティーを買った。そして、ゆっくりと飲みながら平良さんの最後の言葉の意味を考えた。
平良さん自身認めたように、1日で修正が終わるわけがないのは明らかだ。だとすると何が楽しみなんだろうか。
考えても分からなかった。私は水曜日を待つことにした。
次の日、佐久間くんはほとんど1人で修正作業を続けていた。たまに平良さんに質問をしには行っていたが、すぐに作業に戻っている。行き当たりばったりにやっているようには見えなかった。
しかし、多少使えるようになってきたとはいえ、この規模の修正を独力でこなすほどの経験も知識もないはずだ。
「ちゃんとできてるのかな、あの子」アツコさんも首をかしげていた。
「どうなんでしょうね」
同じ疑問を他のメンバーも抱いているらしく、何人かが用もないのに佐久間くんの席の近くをうろうろして、修正中の画面をのぞき込もうとしては佐久間くんに阻まれていた。佐久間くんは修正内容を誰にも見せようとしなかったのだ。
そして水曜日の朝がやってきた。
(続く)
この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。また、特定の技術・製品の優位性などを主張するものではありません。
コメント
ONEOUTS
みながわさん
なんというか、ご自分が情けなくならないですか?
自分のコラムが全く受けない原因を『フィクションを書いたほうがウケがいいみ
たいなんで』などと読者のせいにする。受けないのは、あなたの書く内容がつま
らないからです。ノンフィクションでもランキング上位に入っている人はいっぱ
いいます。
しかもリーベルGさんのコメントに書くと正面から論破されるのがわかっている
のか、森姫さんのコラムのコメントに書くという姑息な手段をとってるし。
自分のコラムはコメントを受け付けないようにしているし、自分のサイト(SE
WORLD)の掲示板も閉鎖中。
以前に『良い本がなく、本当にわかる人なんていないと思ったほうがよろしい』
なんて偉そうに書いてましたが、あなたがわかってないだけでしょう。自分の理
解力不足を別の原因に転嫁しているだけでしょう。
他人を不当におとしめることで、ご自分の価値が上がるとでもお考えでしょう
か?それがあなたの学んできた『極意』とやらでしょうか?
リーベルGさん、あまり関係のないコメントでもうしわけありません。どうして
もみながわさんにひと言言ってやりたくなったのですが、森姫さんのコラムだと
ご迷惑だと思ったので、こちらに書かせていただきました。不快でしたら、削除
していただいてかまいません。
ONEOUTS
追加です。
みながわさん。
とにかく他人のコメントのあら探しをしている暇があったら、自分のコラムを少しでも内容のあるものにするように、努力されてはいかがでしょうか?
プレプレ
>ONEOIUTさん
ここで反応すると「彼」の思う壺だから止めたほうがいいかと…
森姫さんのコメントで運営に件のコメントの削除依頼出したほうがよろしいのではないでしょうか?
>運営
なんで仮にもここのコラムニストである「彼」に警告もなにもしないのか理解に苦しむわ、マジで
ONEOUTS
プレプレさん、こんにちは。
あの人は、根本的に臆病なんだと思います。だから、自分のコラムならともかく、リーベルGさんのコラムでコメントつけることができないんでしょう。
編集部から警告されてても、無視してるだけかもしれませんしね。
Buzzsaw
読者に対して、新しい「気付き」もたらしてくれる、そんな素敵な悪寒、いや、予感が・・・。
>ONEOUTSさん
私も話を丸く収めるのは大変苦手なので、人のことは全く言えないのですが。
でも岡目八目で見ているとよく見えるので書いておきます。
たとえ正論だとしても、相手の人生経験を全否定するようなことを言ったら。
なるほどその通りですね、と納得してくれることはあまりないと思いますよ。
ふつうはムッとするだけでしょう。
そうなればむきになって反論もするでしょうし、
それで全然聞いてもらえなければ遠まわしに嫌味を言って回るようになる。
というくらいはまあ人として普通の反応なんじゃないですかねえ。
それを納得するのが当然、遠まわしに嫌味を言って回るなんて人格を疑う、
とか言っているのは何となくいじめっ子の思考方法のような。
ふる蔵
とにかく、次が楽しみです。
「どぉなるのよぉ~」という期待でいっぱいです。
水戸黄門的には最後の20分に入ったというところでしょうか?
ななし
>まりもさん
このブログは何を目的として書かれているのでしょうか?
その目的が「例の人を更正すること」であるならば、まりもさんの指摘は
正しいと思います。
その目的が何なのかは、書いておられる方にしかわかりません。
(明記されていませんので)
ここからは私の勝手な解釈です。
このブログの目的は、
「日本のIT業界がかかえている一つの問題を世間に知らしめること」
ではないかと思っています。
具体的には、
「技術的には糞以下の老害共が、技術的な問題に対して権限を発動することで
人様の仕事を邪魔しているという問題」
「つまり、対象の問題に対する判断をする為の能力が欠如した人間が権限を
握って、人様の仕事を邪魔しているという問題」
です。
この問題はIT業界に限らず、多くの業界(というか、日本の会社組織の多く)で
起こっていると思います。
老害共が現場から去るまでは日本の景気はだめかもわからんですね。
レモンT
おひさしぶりです。
平良さん、まさに「君たちと共闘はする、だが同じ“犯罪”の共同正犯にはならない」でしたね。まあ
「では君が、このプロジェクトで私にあてがわれたチームリーダーを務める部下なのか」
「三浦マネージャ、あなたは間違ってるよ。確かに僕は支援でこのプロジェクトに来た。国道(ルート)マイナス1号を500キロ走って来たんだが少々気が変わってね。チームリーダーはやめた。僕がプロジェクトマネージャになる」
なんて展開にならなくてよかったですが(大体それだと、話が始まる前に終わってしまう)。
とはいえ、三浦マネージャにも一つくらいは見せ場というかいいところが欲しい気もしますね。彼も決してメインフレームと構造化プログラミングの世界では無能であった訳ではないはずですし(というか、そう信じたい……構造化プログラミングでも同じロジックをコピーして量産するのはやっちゃ駄目だと思いますが)。
「平良君、君は、技術者以上であり、そして技術者として更なる高みを希んでいる。その為に君は人を惑わし、プロジェクトを危機にさらし、混乱を招いて平然としている。川嶋ミナコもそうだ。彼女もまた自分が技術者であるために無益な混乱と犠牲をふりまいている。いったい、オブジェクト指向であることがそれほどの代償に価するのか!」
……いい加減その路線から離れろ、と言われそうですけど(^^;;。
それでは。
ひまひま
>>ななしさん。
このブログはそんなご丁寧な意味ないでしょ。
ただの愚痴と経験則の内容なのだから。
あるあるって感覚で笑い話で聞くのが一番だと思う。
ただ、内容を理解することは非常に重要なこと。
オブジェクト指向を理解できない人って金と残業の計算ができない人が多いんだよなぁ。
220時間で3人働いたら、会社は4人も人を雇っているのと変わらないくらい金を払っていることを認識してないのが、マネージャーの問題。
技術うんすんより、無駄金を会社が払っていることを認識できていないSQLやCOBOL万歳の人って早く引退して欲しい。
>ななしさん
ん?
私の上の発言は、記事に対するものではないですよ。
ONEOUTSさんの発言に対しての意見です。
いや、ここ以外で似たような発言をしている方なので、
個人に対してというより、そういう発言をする方に対して、ですが。
私がこの記事を見て、また実際に似たような方と仕事したりして、気になったことがあるのですが。
たしかに、今現場にはびこるそういう方々をなんとかすることも必要でしょう。
でもまあすでにそういう人が沢山、偉くなって信用も得てはびこっているんですから、
排除するには大変に政治力が必要となってきます。
まあ技術者としては積極的に関与するのは避けたいところです。
誰かが何とかしなくてはならないのは確かですが。
それより技術者として気になったのは。
私がはたして老害にならずに済むか、という点です。
現役でそういうことをやっている人をなんとかしても、
あとからあとから同じような人が供給されては意味がありません。
だから、問題の解決のためにはより重要なんじゃないかと思います。
で。私はオブジェクト指向なしにはプログラムが難しいと思っている人間ですが。
それがなぜかをじっくりと考えてみると、
理由の大半は、今まで自分がそうしてきていて便利だったから、
なのですよね。
つまり今まで10年間それでうまくいってきたから、という理由でしかありません。
このまま10年経験を積んでいったら、20年の経験だけをもとに自分の主張を通そうとする人間になっても不思議はありません。
それで周りを見渡してみると、オブジェクト指向に理解を示さない人の悪口を言う人は多いですが、
私と同じように自分の経験以外の理由を挙げられていない人が多い。
これでは何十年たっても同じことの繰り返しだと思うんですよ。
また、ここには技術を持った人が多いので、
オブジェクト指向なんか役に立たないという意見が出たら、
それは圧倒的多数派意見となり、
理由なんかあげずに悪口を言って人格攻撃まではじめても許される雰囲気がある。
でも、そうやって多数派だからと言って安易に人格攻撃で自分の意見を通そうという人は、
権力をもってそれが可能になれば、自分の技術的意見を権力のごり押しで通そうとするんじゃないですか?
私が、オブジェクト指向の利点を理路整然と述べられるようにならなければ。
あまり人のことをとやかく言うことはできないと思うんですよ。
だから勢い余って悪口を言い立てている意見については苦言を述べねば、と思ったわけです。
なお、記事について言うならば、
オブジェクト指向の有利性を正しいといくら連呼しても根拠を挙げねば通らないこと、
そして反対派にも明らかな明確な根拠を挙げることが案外難しいこと、
だからと言って苛立ってもだめで、地道にできるところから教育を進めたほうが建設的であること、
などなどが例を挙げてわかりやすく示されており。
大変すばらしい記事だと思っています。