SaaSベンチャーへ転職したエンジニアの日々思うことを綴ります

エンジニアの入院~手術当日~

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 前回「エンジニアの入院~網膜剥離発覚~」

 さて、網膜剥離ですが、進行性のあるものと、進行が止まるものがあります。私の場合はだいぶ前に発症し、たまたま進行がとまっていたため、自覚症状がなかったようです(右目の時は進行性があったため、即入院、即手術でした)。

 20年前は1カ月の入院だったのですが、今では1週間ほどで退院できるとのことで技術の進歩を実感しました。また、仕事は退院後2~3日後であれば復帰できるだろうということでした。

 診断の翌日、当時の職場にできるだけ早く手術を受けるため、有給消化をスライドしてもらい、内定先にもエージェントを通して現状を伝えました。また、紹介された病院でそれから1週間後に入院と手術が決定しました。

【手術直前】

 入院した翌日に手術を受けることになりました。手術は、子供の場合は全身麻酔、成人の場合は部分麻酔になります。目の手術は基本的に痛くないと言われていますが、その中でも網膜剥離は痛い部類に入ります。

 手術の当日、多少不安はあったものの、自分自身で右目の手術が成功し、問題なく見えている経験をしているため、比較的リラックスして手術を迎えました。手術室に入る直前にはふたたび余裕でつぶやいています。

 つぶやき

このあと、看護士さんに怒られたあげく、iPhoneを取り上げられ、想像をはるかに超えた恐怖の手術を迎えることになります。

手術

 まず、麻酔の注射を受けます。先生からは「痛いですが我慢してください」と言われ、医者はだいたい大げさだとたかをくくっていたところ、目の下に注射を刺され、味わったことのない激痛が走りました。この時点で、さっきまでの余裕はありません。

 続いて、手術中は部分麻酔なので、意識もあり、先生が自分の目を触ったりしていることはわかる程度の視力がありました。そのため、目にバックルを縫いつけたり、穴をふさぐために人工的に凍傷を起こしたりなど、手術のすべての工程が分かります。

 凍傷を起こすためのマシンが調子が悪く「再起動してみようか?」といった【困ったときには再起動】が医療の現場でも行われていたり、大学病院で手術を受けたため、研修医とのやりとりも長く感じます。

先生「ここに穴が空いている、見てみなさい」

研修医「良く見えません」

先生「ここだよ、よく見てみなさい」

といった手術を早く終わらせて欲しいと思っている患者としては、いじめるためにわざとやってるんじゃないかと勘ぐってしまうほど、精神的に追い込まれた時間でした。

【手術後】

 手術の時間は1時間半程度でしたが、目をえぐられていますから放心状態です。車椅子に乗せられ、ベッドについて横になっていると麻酔が切れはじめ、眼の奥のほうから鈍痛を感じるようになりました。痛み止めはもらうものの、この痛みは2~3日続くことになります。

つづく

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