SaaSベンチャーへ転職したエンジニアの日々思うことを綴ります

サッカーは社会の縮図~チームプレイの本質~

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 わたしは、週にだいたい5回はフットサルとサッカーをやるほど、サッカーバカです。

 頭と体が連動してくれるぎりぎりの年齢的になりつつあることもあり、今しかできないという焦燥感のもと、部活並みのサイクルでやっています。

 週5回はやりすぎにしても、エンジニアは体を動かさない仕事ですので、週に2、3回は運動をする時間をもうけた方がよいというのがわたしの持論です。

 ただ、運動をする効果や、習慣化するための仕組みを作る話は、blogや雑誌でもさんざん取り上げられているかと思います。

 そこで今回は、わたしの好きなサッカーとビジネスにおけるチームプレイの共通点や、スポーツを通して学べるチームマネージメントを語りたいと思います。

【エンジョイ志向と競技志向】

 フットサルやサッカーでチームを作る場合、たいていエンジョイ志向と競技志向のプレーヤー間で摩擦が生じます。

 おおざっぱに説明すると、エンジョイ志向とは競技そのものを楽しむことを目的とし、競技志向とは試合に勝つことを目的とします。

 互いの競技や勝利に対する温度差やチームとしてのベクトルがバラバラであるために摩擦が生じるのですが、ビジネスでも同じように仕事に対する温度差や、チーム内のベクトルがそろっていないと失敗するのは目に見えています。

 こういった温度差やベクトルはいったんチームを組んだあとに改善するのは難しく、最初からチームとしての方向性を決める必要があります。

【チームプレイと個人プレイ】

 チームスポーツであるサッカーにはポジションがあります。

 なぜポジションがあるかといえば、「チームとして有機的に機能する」ために役割を決めておく必要があるからで、チームの目的は試合に勝つことです。

 「複数の人間が同じ目的(試合に勝つ)に向かって、有機的に機能する」

 これは「試合に勝つ」という目的を「プロジェクトや会社の成功」という言葉に置き換えるだけで、ビジネスにおけるチームマネジメントにも簡単に適用できます。

 サッカーにしろ、ビジネスにしろ、各々に与えられたポジションをこなすことは大前提です。

 しかし、ビジネスもサッカーも想定外のことは必ず起きます。

 想定外のことが起きた時に、自分の役割だけをこなしていればよい、自分さえ目立てばよいというようなプレーヤーがいると、チームとしては不完全で、目的を達成することは難しくなります。

 例えば、サッカーの試合も、ビジネスでも必ずピンチやチャンスが訪れます。FWでもピンチであればディフェンスをするし、チャンスであればDFも攻撃に参加します。

 これは本来与えられた役割から外れた役割であっても、試合の状況を観察し、チームとして目的を達するために一番何をしなければいけないのかを、各々が判断をして生まれるプレーです。

 プロジェクト内で「自分の仕事ではない」「言われてないからやらない」「言われたことしかしない」「自分は悪くない」というようなスタッフがいませんか?

 そういったスタッフは大抵チームやプロジェクト全体を考えていない、考えられないスタッフです。プロのサッカー選手であれば、よほどの選手でない限り、試合に出られないかクビになってしまいます。

 サッカー選手でないにしろ、対価をもらっている以上はプロであることは間違いないのですから、ビジネス上でも「今何をしなければいけないか」という意識を持つ必要はあると思います。

【コミュニケーション】

 結局のところ、チームを成長、成熟させるためにはコミュニケーションをいかにとるか、ミスコミュニケーションをいかに減らすかにかかっています。

 この場合は、議論をする、対話するという意味だけでなく、もう少し広い意味でのコミュニケーションになります。

 サッカーの場合では、右利きの選手であれば右足で扱いやすいところへパスする、味方が得意なプレーをしやすいようにフォローをするというようなことを心がけますが、こういったプレーは、仕事上で相手を思いやってとる行動と非常によく似ています。

【サッカーは社会の縮図】

 サッカーもプロジェクトも様々なバックグラウンドをもった人間が集まり、1つの目的に向かって行動をするという意味では、チームマネージメント、コミュニケーションの取り方などと、本質的には変わりはないと思っています。

 サッカーバカの極論としては、サッカーで良いチームプレーができる人間はビジネスでも良い仕事ができるのだろうなと思いますし、逆もまたしかりです。

 チームがうまく機能しているサッカーは美しいです。ビジネスでも同じように美しい仕事をしたいですね。

※最後に。本当にサッカーバカですので、都合が合えばお誘いいただいたフットサル、サッカーにはたいてい参加します。お声をかけてください。

Comment(4)

コメント

KLOVER

全く、その通り!


ただ、サッカーではしっかり自分の仕事が出来ないと、負けちゃいますよね?


やっぱ、新人をプロジェクトには参加させられないなあって感じました。


おかげで悩みが解決しましたo(^-^)o。

佐藤

新人をサッカー未経験者、初心者に置き換えると試合では失点に直結しそうなDFやゲームをコントロールするMFには配置せずに、後ろからフォローできる利点もあり、FWで使うことが多いですね。

ビジネスでも、同じようにある程度リスクを考えてフォローがしやすい体制を作れば参加は可能かと思います。
逆にそういう体制が作れないのであれば、負ける(失敗する)ために試合(プロジェクト)をしているようなものかもしれません...

KLOVER

つまりは、未経験者やスキル不足な人材は入れられないということですよね?


今日はサッカーを例に新人プログラマーの受け入れを断りました。


やはり、最初からリスクを考えた体制を作るのには無駄だと判断されることが多いので無理じゃないでしょうか?

興味深く読ませていただきました。
おっしゃるとおり,プロサッカークラブとプロジェクトベースのビジネスは良く似ていると思います。

未経験者や新卒等々はサッカーで言うとトップチーム (あるいは A 代表相当) ではなく,ユースチームや年齢層が低いクラスのプレーヤーになると思います。

いきなり若手をトップチームや A 代表に入れてもうまく機能しないし,あまりの実力差に本人もつぶれてしまうと思います。
逆に若手はユースチームやオリンピック代表などで経験を積み,その中からトップチームでも戦えると思われるプレーヤーを昇格させるのが一般的かと。

# 昇格させてもいきなりスタメンなどではなく,練習参加や途中出場などで経験を積ませ,レベルの差を乗り越えられるような配慮をするはずです。

それと同じコトで,新人や若手をいきなり高度な案件に参加させるのではなく,サブプロジェクトやメンター付きのプロジェクトに参加させるのが勝者のチームを作り上げるコツだと思います。

# こういう点は,若手を上手に育てているサッカークラブや監督から見習える点があるように思います。

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