立ちはだかる壁

2010/01/27 18:45:00

 前回コミュニティの立ち上げ、そして勉強会の開催をお知らせしましたが、今回はその続編となります。

 勉強会開催が決定した12月初旬、すぐに僕たちはある"壁"にぶつかったのです。

■勉強会とは

エフスタ!!勉強会 Vol.1 ~ITをもっと自由に、もっと面白く~
日時:2010/2/6(土)13:00~17:00
場所:福島県郡山市駅前 ビッグアイ7階 市民交流プラザ 第1会議室
http://kokucheese.com/event/index/813/

その"壁"とは、勉強会の開催をお知らせする手段でした。

いったいどうすれば地元エンジニアに勉強会を知って貰えるのか、参加者を募集するにもまずはコミュニティを知ってもらえなければ始まりません。

 僕たちは最初に@ITのイベントカレンダーや、はなずきんさんの運営するIT勉強会カレンダーに勉強会の情報を掲載をしました。

 しかし地元の福島県では、今までで勉強会やセミナーの開催が非常に少ないのが現状でした。そのような環境にいるエンジニアが、そもそも福島県のイベントを検索する人が何人いるでしょうか? 僕自身が東京に出張に行く際に何か参加できる勉強会ないかな? と調べる程度だったのにです。

 知ってもらえるにはどうすればいいか、僕たちは必死に考えました。福島でコミュニティを立ち上げ、東京や仙台のエンジニアに協力していただき、自分たちが何もしないわけにはいきません。僕たちは勉強会を知ってもらえるために、“3つ”のことを実行に移しました。

1.知人のエンジニアに協力していただく

 これが一番効果的な方法だと思いました。自分と過去に出会ったことがあるエンジニアの方々に声をかけ、まずはコミュニティの成り立ちや、勉強会開催の思いを伝えました。協力してくれたエンジニアの方々には感謝の言葉しかありません。

 この時、エンジニアって“繋がりが大事”なんだなとあらためて実感することが出来ました。僕らエンジニアは一人ではありません、みんなでお互いを高めてこそ、それが成長できるのです。
 
2.メディアを活用する

 次に地元のフリーペーパー、地元紙、広報などにお知らせを出してみてはいいのではないかと考えました。コンビニやスーパーなど様々な場所で目にするメディアを活用できればと思ったのです。 

 幸いどこも窓口を準備していましたので早速連絡してみました。が・……! 返事が返ってきたのは意外に数少なく、返ってきても広告掲載料ということで費用が発生するものばかりでした。コミュニティは利益を求めるものではありません、有志による活動ですからもちろん広告掲載量など捻出することはできません。ということであえなくこの方法は“断念”したのです。
 
3.足で歩く

 最後の手段ですが、地道にIT企業や学校を訪問することにしました。もちろん相手は企業や学校であり、自分も会社員ですから土日は基本的にお休みです。有給休暇を利用して訪問するしかありません。そしてカーナビとiPhoneを駆使して県内を歩きました。現時点ではまだまだ県内企業の半分くらいしか回れていませんが、何かを"実感"できた活動でもありました。

 たいていは受付の方に説明してパンフレットをお渡しするだけですが、まれにエンジニアの方々と話せることもあり、こういったエンジニアの方々いるのか!こういった企業があるのか!など目新しい発見ばかりでしたし、手ごたえも感じられました。本当にやってよかったと思っていますし、今後もこの活動は継続していきたいと思っています。

 このコラムを読んでくれたエンジニアの皆さん、ぜひお伺いした際にはお話しましょう!

 幸い勉強会への参会者も少しづつ増えてきています。僕たちも参加者の皆さんとお会いできるのを楽しみにしていますし、もっともっと沢山のエンジニアの皆さんに参加していただくのが僕たちの"夢"です。

 何もしないでいても、その結果と自分に納得できないと思っています。自分なりにやるだけの事をやって初めて納得できると思えるから、僕たちは最後まで手を抜かずに走り続けます。

 最後になりましたが、コミュニティを運営することに賛同し一緒に活動しているメンバー、協力していただいている地元エンジニアの皆さん、スピーカーを快く受けてくださったエンジニアの皆さん、活動を許してくれている家族、みんなに“心から感謝”しています。

 その支えがあるからこそ頑張れるのですから。

A_3

 うわ!こ んなことで一喜一憂してしまう、「エフスタ!!」運営メンバーです。

あらたなる一歩を! 決意のコミュニティスタート

2010/01/06 17:00:00

 新年、明けましておめでとうございます。今年は寅年ですから、僕も前へ前へ日々を無駄にせず突き進んで行きます。

 実は今年、僕にとって勝負の年となります。なんと、長年の夢であったコミュニティをついに立ち上げました!

 エンジニア同士の繋がり、そこから生まれる刺激は僕たちエンジニアにとって栄養ドリンクのような元気の源です。しかし、今まで勉強会やセミナーに参加したくても、ここ地元ではほとんど開催されておらず東京まで行かなければなりませんでした。しかし東京に行くにも経済的負担がとても大きいのが現実です。

 こういった思いを抱いているエンジニアの多くの方々にもっと成長できる場を作りたい、地元で開催されるのを待つのではなく、地元で開催されるようなコミュニティがあれば、東京で開催されているような勉強会やセミナーが実現できるのではと考えスタートしました。

 熱い想いを抱いたエンジニア同士が技術の話で盛り上がり、お酒を酌み交わす。そんなことを考えただけで鳥肌が立ちますよね!

 そして始めたコミュニティがこちらです。

Photo

       http://efsta.com/

 どうぞ末永く応援くお願いします!

■コミュニティの目的

1.未来のITを創る

 ITの変化は目覚しい勢いで進んでいます。人々の生活の支えとなり、生活スタイルすら変える力をもっています。ITで変化を起こしているのは誰でしょうか? 新たなサービスを生み出しているのは誰でしょうか?

 それはエンジニアです。ITの将来を作るためにはエンジニアの成長が欠かせません。

2.地域活性化

 首都圏のエンジニアと東北、福島など地方のエンジニアとの大きな違いはエンジニア同士の繋がりです。地方では勉強会の開催も限定的でエンジニアにとって学ぶ機会や交流を持つ機会は決して恵まれいるとはいえませんでした。コミュニティの力、エンジニアの力で、地方をもっと面白い場所、元気のある場所、成長できる場所にしていきたいと思います。

3.何より自分自身のために

 自分は将来何になりたいのか? エンジニアの方、エンジニアを目指す方、それぞれ夢や目標を持つことが大事です。努力は決して無駄になりません。いつの日か必ず自分自身の力となり成長へのステップとなるでしょう。この変化の早いIT業界で生き残るためには日々吸収し続けることが必要です。

■活動内容

1.ミニ勉強会

 さまざまなエンジニアとの出会い、それこそが成長につながります。エンジニア同士がお互いに刺激しあうことで、やる気を養い技術を吸収していくのです。データベース、ネットワーク、プログラミングなど様々なテーマで勉強会を定期的に開催し、仕事、勉強に活かすお手伝いを行っていきたいと思います。気軽に参加し、勉強できる場を目指しながら、開催していきたいと思っています。

2.セミナー、勉強会

 協力していただける他コミュニティの方々、エンジニアの方々と協力してセミナー(勉強会)の開催を行っていきます。技術のプロフェッショナルや、現場で活躍しているエンジニアから、そのノウハウを得れる場所を提供します。熱いエンジニアから刺激を受け共に成長しましょう!

3.学生向け勉強会

 前回のインターンシップの記事でもお話しましたが、IT業界の将来を支えるエンジニアを育てるには中学、高校、大学生へITを知ってもらうことが大切です。基本的な内容を中心に、未来のエンジニアを育てるお手伝いができればと考えています。プログラミングから、OS、Officeまで現場のエンジニアがスキルアップのお手伝いをしたいと考えています。

4.さっそくですが、初めての勉強会を開催します。

エフスタ!!勉強会 Vol.1 ~ITをもっと自由に、もっと面白く~

日時:2010/2/6(土)13:00~17:00

場所:福島県郡山市駅前 ビッグアイ7階 市民交流プラザ 第1会議室

http://kokucheese.com/event/index/813/

 みなさんの参加を心からお待ちしています。

■最後に

 東北のIT技術者(エンジニア)、エンジニアを目指す人、一緒に盛り上げていきましょう。そして、東北、福島という場所から、何か発信していきましょう。

 僕たちは、この東北や福島からでも何か始められるのではないか? そう考えました。技術者が成長し、その道を究めるには、さまざまな技術者との出会いやそこから得られる刺激こそが大切です。 エンジニアの成長こそが未来のITを創りあげていくのです。

 共に学び、成長し、東北、福島から、日本のITを未来を変えていきましょう!

 ※もちろん福島県在住でないIT技術者や学生の方の参加もお待ちしています。

 このコラムで、今後の活動をレポートしていきたいと思います。

インターンシップで未来のIT業界を考える

2009/10/29 19:30:00

 こちら福島県はかなり肌寒くなってきました。すでにコタツなどの暖房はかかせません。コタツって不思議な魔力がありますよね!? そう、誰もが経験したことがある「あまりの心地よさに眠くなる」ということです。今日はこれをやる! と決めてコタツで勉強などしていると、いつの間にか朝になることもしばしば……。 

 お勧めの勉強方法としては、暑い夏は夜は早く寝て、朝早く起きて気分よく勉強をするようにします。福島県の冬も朝は窓が凍るくらい冷えます。よって布団からそうそう出られません。夜なら日中の暖が残っていますから、眠くなる前に集中して勉強しましょう。

 さて、今回の記事は就職活動の前段階である「インターンシップ」について書きたいと思います。

■インターンシップとは?

 インターンシップとは、学生が一定期間企業等の中で研修生として働き、自分の将来に関連のある就業体験を行える制度です。

 学生にとってさまざまなメリットがあります。

  1. 希望する職業や業界の雰囲気を実際に肌で感じ取れる
  2. 社会人としての心構を学べる
  3. 就職活動の際に役立つ情報(アドバイス)が得られる

 ここに挙げたのはあくまで一例であり、学生にとってとても有意義でメリットがある制度だと感じています。

 企業からすればどういったメリットがあるのでしょうか。

  1. 企業の社風・業務内容などを知ってもらえることで認知度が高まる。
  2. 学校との情報交流を図ることができ
  3. 将来的な人材確保に繋がる

 これも一例ですが、長期的に見ればかなりのメリットが期待できます。

 この記事を書こうと思ったのは、読んてくれた学生の方、企業の方に積極的にこの制度を利用して欲しいと思っているからです。

 僕は現在、社内の技術教育担当として新入社員やインターンシップなどを担当していますが、今年は中学生・高校生・大学生と3回のインターンシップを担当しました。それぞれ内容もさまざまでしたが、その中でも今回は中学生のインターンシップを担当した実際の体験談や感じたことを書きたいと思います。

■中学生編

 人数:3名(女子)

 期間:3日間(1日3時間程度)

 ポイントは1日3時間程度という短い時間でシステム開発の仕事をいかに体験してもらえるかということです。また、事前に学生の詳しい情報は解りませんので未経験者を想定しました。

 中学生にとってどういった内容が必要かと考え出した答えは次の通りです。

  • 実際にシステム開発という仕事を体験する
  • ITを知ってもらい、その仕事に就きたいと思ってもらえるような内容にする
  • 簡単なプログラム作成を通して、このシステム開発(プログラム)って楽しいと感じれるような内容にする

 もちろん、いきなりプログラムが作れるはずもないので、サンプルコードを用意し自分達でカスタマイズしてもらうようにしました。

■カリキュラム

1日目 自分でペイントツールでイラストを書く。

2日目 作成した絵がアニメーションする。

3日目 作成した絵と会話するプログラムを作る。

■インターンシップ1日目

 インターンシップ初日、初めての場であり中学生も緊張していたと思います。この段階で自ら質問することはこの段階では当然難しいので、こちらから積極的に声をかけたり場を和ませるような明るい雰囲気を作るよう努力しました。

 最初に、中学生に対してITをどの位知っているのかを聞いてみました。結果は福島県がそうなのか解りませんが、予想していたよりITというものを知らないことが解りました。知らないというよりは“意識”をしていなかったというのが正しいでしょう。まだ、携帯電話も自分のパソコンも持っていませんでした。

 わたしたちの生活で、電気・ガス・水道と同じくITはなくてはならないものになってるはず。だから当然ITのイメージもあるものと思っていましたが、逆で一般の認知度は電気や水道などと違いまだまだ低いと実感しました。そこでまず、携帯電話やコンビニで買い物する場合やインターネットや携帯電話など実例を多く話しました。

 次回の反省点として、銀行やコンビニのATMの話をしたところ、あまり理解してもらえませんでした。当たり前ですよね中学生でお金を引き落とせるはずもありません。

 この段階で少しづつではありますがIT業界の仕事のイメージが沸き、身近に感じてくれたと思っています。

 また、なぜIT業界の企業をインターンシップに選んだのかと質問すると、1人、将来ITエンジニアを目指したいという学生がいました。嬉しい一言です! どうすれば将来エンジニアになれるかをアドバイスできました。中学生の段階でやりたい職業を見つけ目指すというのは大切なことなのかもしれません。自分がやりたい職業についた人は将来のその業界をずっと支えてくれるでしょう。

 本題であるペイントツールで素材作りを始めます。テーマは架空の動物というお題で作成していただきました。実際に作業に入ると、操作もスムーズで何を書こうかな? などあまり迷いもせずどんどん作っていきました。発想力もありとても良いもの時間内に完成しました。どうやら学校でもペイントツールは使っているようです。

 ここで感じたこと、僕の中学生の頃はどうだったのか覚えてはいませんが、中学生は迷いがなく発想力が素晴らしい!

■インターンシップ2日目

 いよいよプログラミングです。まずは画面を作るところから始めました。1日目に作成した画像を画面に貼り付けたり、ボタンを作成したりと進めていきます。課題は動くプログラミングで、ボタンをクリックすると徐々に消えていって、ランダムに違う場所から現れるというお題です。

 こちらが用意したサンプルプログラムを見ながら作っていきます。まだまだキーボードの入力もぎこちなさがあります。3時間という時間はプログラムの入力だけであっという間に過ぎていきました。

 入力には苦労しましたが、完成し動いているしている自分のイラストを見て、みんな喜んでいました。それまで緊張で硬かった表情もあきらかに良い方向に変わりました。プログラムが出来たときの喜びや感動はエンジニアにとって今も昔も一番大切ですね。そんな中学生の楽しそうにしている姿が忘れられません。

■インターンシップ3日目

 いよいよ最終日です。だいぶ打ち解けてきて表情も柔らかくなりました。

 課題は会話するプログラムです。質問に対して答えを返すというもので、質問内容や回答などはそれぞれに決めてもらいました。まずはサンプルプログラムをベースに作成して動作を確認し、次に自分のオリジナリティを出していくという形で進めていきました。

 2日目同様、1つひとつ自分が考えプログラムを作成し、動作が加わるのを体感して楽しそうにしています。そんな姿を見ているだけで幸せな気持ちになります。

 完成した後、システム開発(プログラム)はどうでしたか? と質問しました。そして全員から「楽しかった」という声を聞くことができました。やはりこの気持ちこそがIT業界を盛り上げ支えていく原点ですね。

 最後にみんなで記念撮影をしました。数年後、立派に成長して同じ職場で働ける日がくるかもしれません。福島県や日本のITを支えるように人になって戻ってきて欲しいと願うばかりです。後日、お礼の手紙が届きインターンシップを担当して本当に良かったと感じました。

■僕たちが感じたこと

 学生はIT業界の将来を担う、ダイヤの原石である。

 現在のIT業界において、本当にこの職業で仕事をしたくて入社してきた人はそれほどいないのではないかと感じています。また、世の中にITが浸透し、それを作っている人々の苦労や仕組みなどをあまり意識することもなく、1つひとつのことに対する感動も薄くなってきているのではないでしょうか。

 日本のIT業界から世界に通用にするエンジニアを生み出すには、まずはIT業界に飛び込んでくる学生を増やす必要があります。そのためにも学生のうちから、「ITに興味をもち、その仕事をやってみたい!」と思ってもらえるような取り組みが必要です。それがインターンシップ真の価値であると感じましたし、IT業界の将来を支える良い仕組みであると思います。

 国や企業は大学だけでなく、高校や中学まで広く目を向け、ITの教育に取り組んで行くべきです。その成果は数年後に必ず返ってきますし、IT業界の未来を明るくしてくれるでしょう。インターンシップを通して、僕自身もそういった活動をやっていきたいと強く思うようになりました。

 この記事を読み就職活動を行う前段階である、インターンシップの重要性が伝わっていただければ嬉しいです。

■最後に

 インターンシップの中で心に残ったことが1つありました。

 一番好きな食べ物の話をしたときに、「お母さんの作ったハンバーグ」と言った学生がいました。

 この言葉を聴いたとき、気持ちが晴れた気がしました。思っていても、大人ってそうそういえませんよね! 中学生のように純粋な気持ちを持ち続けなければと考えさせられたインターンシップです。

新入社員がやってきた2009 ~講師としての5カ条~

2009/05/15 16:00:00

 やっと花粉症の季節も終わり、暖かくなってきました。ここ福島県でもTシャツを着る日が多くなり、夏を感じる毎日です。

 僕にとっては、2月から4月にかけては花粉症との戦いです。鼻炎薬を常時飲んでいるので集中力が若干落ちたり、やる気も落ちている時期です。それから開放されてこれから全力で働けそうです。

 さて今回のコラムは、「新入社員がやってきた2009」というタイトルで、ここ数年、新入社員研修担当をしている僕が感じたこと、思ったことを「講師の立場」で書きたいと思います。

■最近の若い者は……と思わないこと

 よくこの言葉を耳にしますし、僕自身使っていることがあるかもしれません。たぶん誰でも入社当時はそういったことを言われていたのでしょう。しかし、今はなるべく言わないようにしています。

 なぜなら、この「最近の……」という言葉は当てはまらないと思っているからです。僕が入社した十数年前といまでは状況が違いますし、人の趣味なども異なっていますし、世代の違いから考え方の違いもあるでしょう。誰でも年齢を重ねるごとに見るテレビや聞く音楽も変わっていきますので、話が合わないのも当たり前です。僕自身も最近はドラマより報道番組をよく見るようになり、政治や経済に興味を持ち出したのも30代を迎えてからです。

 今の自分と新入社員の彼らでは、考え方や想いが違うのは当たり前なのです。

■同じ目線で、年齢は気にするべからず

 僕は新入社員研修を担当して3年目となります。昨年から、ついに同じ干支(えと)の新入社員が入社してきました。年齢が離れているとよく「話が合わない」といったり、苦手意識を持つ方もいるでしょうが、僕は新入社員と向き合う際には年齢を気にしません。こちらが一歩引いてしまったら、新入社員とより良い関係になるどころが、どこかぎこちない関係になってしまうからです。少し腰を低くするのも大切なのかもしれません。

■講師としての責任を感じること

 入社して最初に配属になった先の先輩の影響って、とても大きいと思いませんか? 僕は今の自分があるのは、今でも当時の先輩がいたからだと思い感謝しています。

 周りを見ていても、最初に共に仕事をする先輩の影響というのは相当大きいのが分かります。ぜひ皆さんの周りの方を見てみてください。例外もあるでしょうが、仕事に対する「考え方」「取り組み方」「仕事の仕方」「プログラミングスタイル」、また「向上心」や「やる気」など、様々な影響を受けているはずです。

 そのくらい、最初の1年というのは彼ら新入社員にとって大切な1年なのです。すべてが形成されるといっても良いくらい先輩から沢山のことを学ぶでしょう。途中から人の考え(マインド)を変えることは並大抵ではありません。その大切な期間に自分の考えを伝えられるなんて、講師って素晴らしい仕事だと思います。

 新入社員の講師を務めることの大切さとは、将来彼らが社会人として必ず幸せな社会生活を送れるようになるために何が必要かを考え教えるということです。それは技術知識だけではありません。“前向きな気持ち”があれば、僕たちは暖かく見守るだけで、彼らは技術や業務知識は次々と身に付けていくでしょう。

 彼ら新入社員にとってこの1年はとても大事な時期なのです。

■仕事を楽しむことを教える

 社会人として第一歩を踏み出した彼ら、今は仕事よりもプライベートの方が優先度が高いはずです。それはそれでよいでしょう。しかし考えてみてください。社会人は22歳から始まり、60~65歳までの40年間、毎日8時間以上も働いているのです。そう、人生の大半の時間は仕事をしている時間なのです。20代の時の努力こそが、その後の30代以降の働き盛りという重要な時期にとても影響してくると思っています。

 一番、会社から必要とされ戦力にもなる30代になったときに、実力がなかったら? 必要とされなかったら? これはとても悲しいことだと思います。人生の中でとても長い社会人としての時間を楽しく過ごせるか、過ごせないかは地道な積み重ねがあってからのことです。

 今から仕事が楽しいと思い毎日が過ごせるよう、今からこつこつと“努力”をすることの大切さと、それに慣れることを教えていく必要があると感じています。

■夢と希望を持つ

 会社に入って、沢山の先輩と出会い「良い話や悪い話」を聞くことでしょう。良い話なら良いですが、“悪い話”や“会社の愚痴”などを聞くと、新入社員は不安に駆られ夢や希望どころではなくなってしまいます。“初心忘れるべからず”という言葉がある通り、新入社員の方々は夢と希望を抱いて入社してきています。講師としてその夢と希望をさらに膨らませるべきなのです。

 新入社員に対して、会社の不満や愚痴を言ってはいけません。

■最後に

 どうでしたか? みなさんの参考になりましたでしょうか。今回のコラムでは僕自身の考えで書きましたので、違う意見もあるでしょうが、少しでも役に立つことができれば僕もうれしいです。僕自身まだまだ未熟者であり、新入社員の方々に対して誠心誠意向き合えている場合とそうでない場合があります。研修の段階では全然この業界に向いていないなと感じることもあるでしょう。しかし、“投げ出さず”に最後まで向き合い、彼らの成長のため全力を尽くしましょう。

 それが彼らのためであり、会社、そして最終的には自分のためでもあるのですから。

システムエンジニアがWebデザインの世界を体験 in“CSS Nite in FUKUSHIMA”後編

2009/04/15 18:00:00

 お久しぶりです。

 仕事が多忙になってしまい、前回から時間が空いてしまいました。申し訳ございません!

 仕事が忙しくなってしまった理由は、ちょっと前に話題に上がった「定額給付金」です。そのシステムを作ることになり、昨月より先週まで夜な夜なシステム構築を行っていました。「定額給付金」といえばSaaSで提供する企業なども現れてニュースになりましたね。今回はSaaSではありませんが、自信がもてるシステムになり、稼動が楽しみであります。

 忙しいことはエンジニアにとって、とても嬉しくもあります。納期が厳しいシステムなどを任せられると、僕はけっこう、フツフツと闘志がみなぎってきます。「絶対成功させてやる!」って気になります。今まで培ってきた実力を試せる場所ですから、当然誰だって燃えますよね?!

 さて、今回の記事は前回の続き、CSS Nite in FUKUSHIMAの体験記です。

■いざ会場へ

 今回のセミナーは仲間4人と参加しました。同じシステムエンジニアやプログラマです。「何かを得たい!」という熱いじ思いを抱き、みんなで何かを探しにきたのです。予想はしていましたが、会場やセミナーの雰囲気は、僕が今まで経験したシステム関連のものとは違い、やはりカジュアルでした。とはいえ、年齢が僕以外のメンバーは20代前半だったこともあり、違和感なく溶け込んでいたと思います。

 では、全4セッションあったその内容を、システムエンジニアの視点でレビューします。

●『春だ一番! 海外Webデザイントレンド2009 Spring/Summer』 原 一浩 氏

 海外のWebサイトを元に、現在のトレンドを分析して紹介されており、とても参考になりました。僕たちエンジニアにとってデザインの勉強は二の次であったため、トレンドを一度に知ることができ、自分でデザインを考える際にも参考になる内容でした。

 ボタン1つでもトレンドがあるとは、デザインの世界の懐の深さを感じたセッションです。

●『バランスのよいレイアウトを実現する「色テク」いろいろ』 矢野 りん 氏

 色と色の組み合わせ。これも僕たちエンジニアにとっては普段あまり意識せずに、“直感”“バランス”“見た目の感覚”だけで設計をしていた部分です。どんなシステムでも、作る上で色のバランス、ちょっとした色の使い方で印象が変わることを教えられ、システム構築の際には活用したいと思わせてくれる内容でした。

●『ワイヤーフレーム/カンプ/プロトタイプ制作を加速するFireworks』 鷹野 雅弘 氏

 Fireworksを使ったWebデザインの手法の紹介でした。これは僕たちが今まで一度も使った事がないツールであったため、僕らシステムエンジニアにとって一番難しい内容でした。しかし、Web製作の現場ではどういった手順で作られているのかを知るには、とても良かったと思います。

●『ライブラリを活用した、Webコンテンツのドレスアップ』 國分 亨 氏

 地元、福島県の方がスピーカーを担当されており、一番ホッとした瞬間でした。理由は方言が福島弁だったからでもありますが、内容的にjQueryを活用したWebサイト構築だったこともあります。Visual Studioでも次期バージョンからjQueryがサポートされるニュースがありましたが、とても身近に感じた内容で勉強になりました。

■僕が感じたこと

 なによりも強く感じたことは、“Mac”が大人気ということでした。僕たちシステム開発の現場ではWindowsやLinuxが主な話題にはなりますが、Webデザインの世界ではMacが主流であるということに、改めてその勢いを感じました。最近OSのシェアでMacが伸びているというニュースを見かけましたが、事実なのでしょう。

 さらに、個人でやっておられる方が多い! これには驚きでした。僕たちが携わるシステム開発案件は、数人で半年や1年などのプロジェクトが普通であるため、1人でやっている方が多いのには驚きです。システム開発の現場で1人のプロジェクトなど数少ないものです。自由に生きている彼らから、何か元気をもらった気がします。

 こういった地方での活動はどんどん続けていって欲しいと思います。僕もできるだけ参加したいと思っていますし、いずれは自分も……こういったものを企画してみたいですね。

■まとめ

 システムエンジニアとして、これからデザイン力”は大切な要素です。家電を買う場合、車を買う場合、性能はもちろんデザインでも物を選ぶのは当たり前ですよね? 当然、システムにも当てはまるのではないでしょうか。センスの良いシステムの方が、自分も使って気持ちいいものです。こういったセミナーに参加することで“デザイン力”を鍛えることはシステムエンジニアにとって絶対「アリ」だと思いますし、みなさんにもお勧めします。

 最後に、懇親会にも参加してさまざまな人と話し、刺激をもらってきました。こういったつながりを大事にしていきたいです。エンジニア同士、分野は違うけれど、コミュニケーションを取るのはやっぱり大事だと思いました。

 「エンジニアって職業は最高に面白い!」

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コラムニスト プロフィール

大久保仁
IT業界をこよなく愛するエンジニア。
教育という視点から、やる気と情熱に満ちたエンジニアを育てたいと日々奔走中!
株式会社 福島情報処理センターに所属。

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