@IT自分戦略研究所 編集部が、エンジニアライフのおすすめコラムをピックアップします。

「経験したことは理解した」と思うなかれ

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 ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。新人に伝えたい3つのこと、経験と知識のバランス、IT業界改善計画について、の3本を取り上げる。

  • 新人さんに伝えたい3つのこと
  • 経験から学ぶ
  • IT業界はもう「3K」ではない!? ~IPA『IT人材白書2010』概要について

分からないことがあったら「自分で調べる制限時間」を決めよう

 客先常駐エンジニア ケーワイケー氏による『ITエンジニアの憂鬱』。今回は、新人に伝えたい「3つのこと」。

 4月は新人が入ってくる季節だ。筆者は新人に向けて、「勉強する癖を身につけよう」「積極的に話しかけよう」「分からないことを調べるときは制限時間を決めて、それを超えたら質問しよう」という3つのアドバイスを送っている。

 特に3つ目のアドバイスは新人にとって役に立つだろう。分からないことがあった場合、新人は「自分でどこまで調べて、いつ先輩に聞くか」で悩んでしまうことが多い。筆者は、「自分で制限時間を決める」というやり方を推奨している。新人を教える立場の読者は、新人に対してアドバイスしてあげよう。

経験しただけじゃダメ

 グローバルナレッジネットワークの横山哲也氏による『Go, Go, Go, in Peace』。今回は「経験と知識のバランス」について。

 ITプロフェッショナル向けのトレーナーである筆者は、「経験を積むことは悪いことではない。しかし、経験と知識は比例するわけではない」と主張する。例えば、「Windowsでトラブルがあったら再起動する」という知識は、現場で得られる。だが、再起動によって解決するトラブルの多くは再発する。これでは最適な解決方法とはいえない。現場の知識は即効性に勝るが、根本的な原因を考慮していないのだ。

 経験だけからしか学ばない人は、理論が分からないために、無駄なことをしている可能性がある。もちろん、知識だけの人は、現場でのさまざまな状況に対応しきれないだろう。双方のバランスが重要なのだ。

IT業界を働きやすい場にするため、意見求む

 スキルスタンダード研究所の高橋秀典氏による『Road To IT-Engineer / ITエンジニアの生きる道』。筆者は今回、『IT人材白書』2010年版を元に、「IT業界を働きやすい場にするにはどうしたらいいか」意見を募っている。

 『IT人材白書』2010年版によると、「職場の雰囲気に対する満足度」「休暇の取りやすさ」「プライベートとの両立」などの満足度が上がっており、よくいわれる「3K」のイメージから脱却しつつあるという。だが、景気低迷による業務量の減少が、一時的に職場環境に大きな影響を与えているだけで、根本的名解決には至っていない可能性がある。

 これを踏まえて筆者は、「IPAのまとめでは、企業側の心構えはともかく、ITエンジニア個人がどう考えればいいのかが見えてこない」とし、「仕事内容や職場環境の満足度、給与に対する考え」について意見を寄せてほしいと訴える。コメント欄ではすでに意見が寄せられ始めている。あなたもぜひ、コメントを投稿してほしい。

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