スキルは邪魔にならないが、時間には限りがある
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ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。「コンサルスキルのコモディ化」「知識という『懐刀』」「質問しない新人と質問されない上司」の3テーマをお送りする。
- コンサルスキル補完計画(2)
- 「懐刀」と「足の裏の飯粒」
- 質問しない新人と質問されない上司の悪いところ
コンサルスキルをコモディティ化する
ITコンサルタントの林浩一氏による『ITコンサルタント宣言!』。今回は筆者が提唱する「MALT体系」について。
相手に対して説得力のある提言を行うスキルは、コンサルタントに不可欠である。だが、技術者がそれを習得するのは並大抵のことではない。ノウハウの多くが「暗黙知」であるため、現場で上司にしごかれながら習得するほかないのである。
筆者はこうしたコンサルスキルを形式知化することで、習得を容易にしようと考え、「MALT体系」を考案した。これは「ビジネスフィールドで経営者を相手にして、技術者が互角に勝負するための武器」なのだ。
知識やスキルは邪魔にはならない、が……?
エンジニアのkwappa氏による『Wife Hacks ~仕事と家族とコミュニティと~』。今回は「知識やスキル習得の罠」について語る。
理系は知識が好きな傾向にある、とkwappa氏は語る。「なんの役に立つのか?」と思われるような知識やスキルも、いざというときに役に立つ(かもしれない)「懐刀」である。だから、無駄に思える知識やスキルでも習得しようとする。技術者にとっては「新しい技術」が典型的だ。新しい技術が出てきたら、試してみたくなるのが技術者というものだろう。
だが、「知識は荷物にはならない」が、「習得には時間的コストがかかる」ことを忘れてはならない。スキル獲得が「目的」になった場合、それに伴って大切な「時間」を消費してしまう可能性を考慮すべきだ。
「質問できる空気」を作り出そう
ギャルプログラマ 森姫氏による『恋愛感情で仕事はできるか?』。ひでみ氏のコラム「ググるな危険」に対する森姫氏の回答だ。
「グーグル禁止令」が出されたら、新人はどうすべきか。「会社にある書物をかたっぱしから読んで、分からなかったら聞きに行く」「聞きに行く際には質問リストをつくって、簡潔にまとめておく」と森姫氏は語る。だが、新人時代に果たしてここまでできるか、森姫氏は疑問を呈する。大抵、先輩は「ディスプレイとにらめっこしていて、話しかけたら怒られそう」な雰囲気をかもし出しているからだ。新人にとって先輩とは「怖い存在」なのである。
森姫氏は、質問しない新人と質問されない上司、そのどちらかが悪いわけではないと考える。悪いのは「いまは質問してもいい、という空気を作れないこと」であり、「質問してもいい空気」を作れるように、お互いが歩み寄るべきなのではないか。
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