キャリア20年超。ずっとプログラマで生き延びている女のコラム。

47歳のハローワーク

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 約7年間、正社員として勤めていた会社を、6月いっぱいで辞めました。

 「辞めます!」と宣言した時点で決めていたのは、プログラマを続けるっていうことだけで、次の仕事のあてはまったくありませんでした(←ちゃんとした大人は真似をしてはいけません)。

 とりあえず、メジャーどころの転職サイト2カ所に登録してみたんですが、「ご紹介できる案件がございません」という返事をいただきました。わたし、転職市場ではゼロ査定でした(泣)。7年前に転職活動していたときは、少しだけだけどあったのに……。

 今のわたしは7年前のわたしよりもずっとずっとたくさんのことができるようになっているのに価値が下がってるとか、ちょっと納得いかないんですけど、市場価値を決めるのはわたしではないので仕方ありません。

 さらに、つてを頼って傭兵(?)の仕事を探してもらったんですが、ここでも年齢を理由に断られたりで、いろいろと厳しいです。そういったことを覚悟はしていたんですが、実際にそうなるとヘコみますね。

 そんなこんなで、次の仕事が決まらないまま、7月を迎え、失業者になってしまいました。

 いろいろとヘコむことも多いんですけど、プログラマという仕事を続けていきたい、という気持ちにまったく迷いはありません。

 「ずっとコードを書いて稼いでいきたい!」というのは、もしかしたらものすごく贅沢な望みなのかしら、という思いにため息をつくこともありますけど、贅沢が過ぎてのたれ死んでもわたしの人生、ってとこです(←マンガのパクリ)。

 わたしは、若いプログラマたちに、「プログラマという仕事はおもしろい」って言い続けたいし、「ちゃんとがんばっていれば60になっても70になっても続けられるよ」って言いたいです。そして、「正社員辞めたら後がないから、なにがなんでも会社にしがみつけ」なんてことは言いたくありません。

 だから、そういった言葉にちゃんと説得力を持てるような人でありたい、という気持ちもあるんですよね。

 そんなこんなで、「プログラマ」から「プー子」(←もしかして死語?)になっていますが、まあ、なんとかなるんじゃないんですかね。きっとどこかにはありますよ。プログラマのままで終われるルートが(←あいかわらず無根拠に楽天的)。

 それにしても、47にもなって何やってんだかなあ、わたし。

 余談ですが、「47にして正社員ルートを降りてしまいました」的なことを父親に話したところ、「おまえは65まで稼ぎ続けられるのか?」と聞かれたので、「できるかどうかは分からないけど、そのつもりではいる」と答えたら、「それならいい」と言われました。なんというか…… シンプルな人だなあ(笑)。

Comment(11)

コメント

へのへの

起業してはどうでしょうか

モカ

私も今50才。
80才までコーディング!が目標です。
プログラミングやコーディングは楽しいです。
体が動かなくなってもパソコンに向かって書き続けますよーー。

仲澤@失業者

40代のはじめの頃、自分は入院中にクビになりました。
将来を考えると不安でしたが、よく考えたら、
人生もあと半分。もう少し我慢すれば終わってくれるんだなぁと考え直し、
あと半分あと半分とおばかのように唱えてました。気が楽になりました(笑)。
社員を希望して求職もしましたが、叶えられることはありませんでした。

そして、とてもとても暑い夏のある日、
そして失業保険も貯金もなくなった日、
とある投稿に「仲澤@失業者」と署名しました。事実だしっ。
どうせあと半分だしっ、気楽に行こうって感じでしょうか。

が、そう考えてアクティブに活動している内、プログラマの派遣仕事がきたり、
専属のライターの仕事が決まったりして、良い方向に自然と向かった気がします。
失業中に暇つぶしでやってたJava JScriptは好きにはれませんでしたが、
後にAndroidアプリやWebアプリを作るのに役立ちました。

いまも明日をもしれぬただの派遣ちゃんですが、元気にお仕事してますです。

そうそう、私にはあと十数回ほど夏が来てくれそうです。
ひでみさんにはもうちょっと在庫がありそうですね(笑)。

indouxp

よく拝見しております。

http://engineer.typemag.jp/article/crowdworks-onemonth
このような記事を見ると、いざとなったら、クラウドソーシングで、ひでみさんは、食べていけると思います。クラウドソーシングで検索すると、随分とサイトが増えてきました。。

私も、49で、フリーランスのプログラマです。記憶力が低いみたいなので、何度も何度もシンタックスを調べつつ、おんなじことを勉強しつつ、コードしていくつもりです。そんな私と比較すると、ひでみさんは、全然平気そうに思えるのですが、ご自分のことですから、やはり心配かと。でも、クラウドソーシングなんてあるので、食べていくことは十分に可能なように思えます。

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。


へのへのさん。

起業したらプログラミング以外の仕事をしなくちゃいけなくなるのがイヤなんです。


モカさん。

私の先を行ってる方がいらっしゃると思うと心強いです。
そうなんですよね。いまだにプログラミングが楽しいんですよね。
だから、楽しいことを続けたいだけなんですけど、そう簡単にはいきませんね。


仲澤@失業者さん

いつもコメントありがとうございます。

人生あと半分ですか。
そういえば、親族の例をみると、私の人生はここらへんが折り返し地点っぽいですね(←わりと長寿家系)。

ITの世界は変化が激しいですから、18年先を見据えて動いてもいろいろと台無しになる確率が高そうです。
先のことはあまり気にせず、今、つかめるものに手をのばしていれば、あと18年くらいはのらりくらりとプログラマを続けていけるんじゃないかと思っています。


indouxpさん

よく読んでくださっているそうで、ありがとうございます。

クラウドソーシングという道もちょっと考えたというか、いざとなったらそっちに行くか、とは思っているんですが、今はあんまり行きたくないなあ、という気持ちがあります。
私は基本的に引きこもり体質というか、一人でいることがまったく苦にならないタイプなので、家で仕事ができるようになると、完全な引きこもりになりそうでこわいんですよ(苦笑)。

失業人生

こんにちは。僕は今年48歳ですがやはり会社辞めて失業人生に転落しました。
と言っても、親が転けて背骨骨折したので、介護認定が降りるまでの間の看病をするためだったのですが、元々貯金も少なく失業保険も3ヶ月しかなくて、とても大変です。やはり45歳をすぎると就職先は極端に減りますね。特に地方都市は大変です。
会社自体が少ないし僕の経験した職種自体も仕事量が減ってますからね。
お互い頑張りましょう。何とかなりますよ。

indouxp

ほら、大丈夫でした。さてこれからはこの言語なんです〜 みたいな記事がアップされることを期待してます。

失業人生さんも、私とにたような環境です。私の場合親の介護認定まではひと月ほどでしたが、骨折はもう付きっきりとなりますから、大変ですね。何とかなるって言う気持ちは大切だと思います。自分が切羽詰まってしまうと、ろくな考えが出てこないような気がしますし。

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。


失業人生さん。

やっぱり45歳を過ぎると厳しいんですか。あ~う~。
プログラマなんて35歳が定年とかいうウワサがあって、私はそれを一回り過ぎちゃってますからねえ(苦笑)。

まあ、なんとかなりますよ。多分。
それにしても、「多分」って便利な言葉だなあ(笑)。


indouxpさん。

「ほら、大丈夫でした」って言いたいですねえ。うん。

切羽詰る、というか、私はもうちょっとあせった方がいいんじゃないか、という気もしています(←楽天的すぎるのも問題)。

真っ赤なレモン

景気を読む、という見方をすれば、時期としては正解。多分。

私は「上流工程」「下流工程」という変な区分が嫌いで、「下流で上等!」というこのコラムを楽しみにしている者です。

仕事探しにおいて、「保守」は考慮に入っているでしょうか?
プログラムを自分で作るのではなく、他人が作ったプログラムを解析して必要に応じて改修する仕事。
エンドユーザーの声(不具合の報告とか改修要望とか)を聞くという意味では「上流」のようでもあり、自分で手を動かしてプログラムを修正、テストするという意味では「下流」のようでもある。
ベテランプログラマーの腕を発揮できる道の一つだと思います。

求職中はコラムの更新頻度も鈍ってしまうかもしれませんが、楽しみに待っているので、何とか書き続けて欲しいです。

ひでみ

こんばんわです。ひでみです。


真っ赤なレモンさん。

景気を読んで行動したということではまったくないんですけどね。
結果としてタイミングがよかった、ということになればいいんですけど。


ジェットマグロさん。

このコラムを楽しみにしてくださっているそうで、ありがとうございます。

「コードを書く仕事が主になること」という条件で探しているので、「保守」も枠内には入っています。
実は、ここのところずっとやっていた仕事も、そういった内容だったので。
たくさんのコードを読んできた、という経験が活きる仕事だと、私も思います。
少々のヘボコードではキレない(←耐性がついてる)という意味でも(笑)。

それと、コラムの更新頻度はたいして変わらないと思います。多分。

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