キャリア20年超。ずっとプログラマで生き延びている女のコラム。

Q.女性はエンジニアに向いていないのか?

»

 最近、「女性はエンジニアに向いてない」という話題が注目されていますが、個人的には適性を性別で判断するとか意味がわからない、と思っています。
 エンジニアに向いてる人と向いていない人がいるのは確かですが、あくまで個々の資質の問題であって、それを生まれた時の丁半だけで決めつけるとか、おおざっぱにもほどがありますよ。

 そもそも、エンジニアは「もっと優れたもの」「もっと喜んでもらえるもの」「もっと新しいもの」を求めるのが仕事です。
 これまで活用しなくてもやってこれたからといって、人類の可能性の半分を「女性はエンジニアに向かない」という言葉で切り捨てる人は、エンジニアとして信用ならない、というのが正直な気持ちです。

 だけどその一方で、「IT業界は女性に向いていない」とも感じています。有り体に言えば「IT業界は男性の方が居心地よいようにつくられている」ということです。
 創世期より圧倒的に男性が多い業界がそうなっているのは仕方のないことだとは思います。
 効率面だけをみれば男性のみの方がコミュニケーションコストを抑えられますし、IT業界にとっては「普通」の状態でもあるので、これはなかなか動かしがたいです。
 これを外圧でなんとか動かそうとすると、Googleさんみたいな騒動になるんじゃないんですかね。

 結局、何が悪いのかというと、男女の人数差がありすぎる、ということだと思うんですね。
 やっぱり、極端に数の差がある、というのはどうしたって歪みを生むんですよ。
 例えば、わたしが今いるチームの男女数比はだいたい2対1で、半々とまではいかないけど、女性がマイノリティというほどでもないという数字です。これくらいの差になるととても普通な感じになります。なんというか、適切な距離感が保たれていて、偏りがない印象です。

 女性プログラマの数がそう簡単に増えるわけはないので、人数差を早急に埋めることはできませんが、女性比率高めの職場に女性プログラマがどんどん移動して、部分的に比率を上げる、というのは可能かもしれません。
 それを選ぶのは本人たちだし、受け入れるかを決めるのも会社側なので、わたしがどうこうできる問題ではありませんが。

 正直なとこ、このコラムを書くことをとっても躊躇しました。
 こんなこと書いて、元々少ない女性のプログラマ志望者がさらに減ったらどうしよう、と思って。
 でも、「女性はエンジニアに向かない」という言葉を黙って受け流してても、結局、同じことになるんじゃないかな、と思ったんですよね。だったら、思うところを書いてみようよ、って。

 いろいろ考えたんですけど「女性はエンジニアに向いていないのか?」という問いに対するわたしなりの回答は、いつも書いていることに戻りました。

 A.わたしがプログラマに向いてるかどうかはわからないけど、わたしは女性であり、プログラマであり、仕事を楽しんで生きていますよ。

Comment(16)

コメント

朝の通りすがり

すてきです!
私も女性エンジニアですが、技術の世界に性差はないと確信していますし、素晴らしい女性エンジニアも沢山知っております。
バグという言葉を作ったのも女性エンジニアだったと記憶しています。

性差を持ち出し待て自分を優位に立たせたいだけの人は信用できないです。
自らの狭い考えで仕事が頭打ちになって退場していくのをみました。

何より人間の脳が性差による適性など否定しています。脳には可塑性があり、自分次第ということだと思います。

自分の可能性のみならず、人の可能性まで狭くするやつには「コード書いてみろよ!」
で終わりです。
きっと独り善がりのコードでしょうね

わるを

膝を打ちながら、「そうそう、そういうことだよね」と頷いてしまった。

この話題に関して感じている問題点は、ふたつある。

1.現在の男女比などという、何の意味もない事実を論拠にして「女性はむいていない」と語る輩がいること。
2.本質的に差別発言であるにもかかわらず「ある意味では正論」などと、良いとこ探しをする輩がいること。

ひとつ目の問題点だが、男女比に差がある場合、性別による差があるのではなく産業の社会的な構造に問題があると考えるのが普通だ。
コラム本文にある通り「IT業界は女性に向いていない」というのが正しい物の見方。

次に、人種国籍性別などの生まれ持った属性で不当に区別したり排除したりすることは、本質的に差別である。
Google元社員の発言は、前提として差別を趣旨とした発言になっているにもかかわらず、「一理ある」「筋は通っている」などと、自らも差別主義者の道を歩もうとする輩がいることに驚愕する。
「こんな見方ができる俺って頭良いでしょ?」なのか「批判を恐れず本音が言えちゃう俺ってかっこいいでしょ?」なのか。

仲澤@失業者

老人プログラマ的には
・用語の定義
・結論の根拠
の二点の無い発言は雑談にもならないせんもないことですね(発言したり考察したりする時間が無駄)。

ある種の職業病と言えるかもしれせんが、オブジェクト指向プログラマであれば、
日常的に事物の本質的機能について考えると思います。

例えば性別について考察するのであれば、まず、生物学的には男性型が無いのが普通(生物種として一般的)であるという、
事実から出発するべきかもしれません。これが基本クラスなわけですね。
もちろん機能変更した派生クラスは、それが必要なときにしか用いられません(笑)。

Masami

15年近くソフトウェアエンジニアとして働いています。全く同感です。
女性はエンジニアに向いていないというのは己の立場を守りたい一部の方でしょう。
私の経験からですが、性差よりも、個人の適性(向き不向き)の方が遥かに大きいですからね。
あともしかしたらエンジニアだけではありませんが、出産育児などで滅私奉公か足りないからなどと思われているのかもしれません。本当にくだらないです。

大多数エンジニア

確かにエンジニアの世界は男性が多いですね。どんな職業でも男女関係なく、向いてない人は向いていないし、向いてる人は向いていると思っています。
誤解をまねくかもし極論でしょうが、”女性比率高めの職場に女性プログラマがどんどん移動して、部分的に比率を上げる、”というのは実現したらちょっと怖いですね。興味はあるけど向いていない人間が大量にきたら、と考えると怖いですね。これは自分が基本ネガティブ思考というのもありますが。むろん、男女の交流が活発化し、新しいアイディアや独身が多いといわれるこの業界に新しい風が吹く可能性もあり、実現したらこれはこれで面白いとも思います。
これはエンジニアの世界に限ったことではないですし、女性の多い職場に逆に男性が入ったらどうなるか・・・というのもちょっと興味があります。
”女性はエンジニアに~”は性別でしか物事を見れないエンジニアが炎上騒ぎをおこしたのか、程度にしか私はとらえていません。
人類は犬派猫派どちらが多いかとか、兎が立耳派と垂れ耳派どっちが多いかとかの方がよっぽど興味あります。(笑

他人のブログでマウンティング行為はほどほどに。

匿名

性別的にむくむかないかはともかく、
ちゃんとテストをしない、論理性が担保されたエビデンスを残さないエンジニアは向いてないとは思う。
そして、論理立てて指摘すると、感覚的に反論や言い訳をしてくる輩。
女性が向かないといっている人の周りにそういう女性エンジニアが大目にいると、
女性は向かないと感じてしまうのだろう。
以前いた比較的規模が大きめの会社だと、むしろ女性の方がちゃんとテストするエンジニアが多かった気もするが、ところ変わって、ベンチャー系だとその逆の時もあった。
結局はその人次第ということになるのだが、
小保方さんみたいに、実験に勘どころがあるみたいな科学者にあるまじき発言をして、実際にエビデンス不足が発覚するケースが出てくると、保守的な人間は
「やっぱり女はだめだ。」
的な判断をするような気がする。
現場のPMクラスがそういう先入観を持ってしまうと、
女性に任す範囲を制限するとか、そういう間接的な差別行動には出るだろう。
女性だからSE採用はしないとかは今の時代さすがにないと思うが。

決めつけはしないけど

向いてる向いてないの話じゃなく、女の人でコンピュータ好きな人少ないよね。
性別比が男性に偏ってるのはこういうのもあるからだと思うけど
なんだろ?ゲームなんかの延長でコンピュータにハマるんだろうか?
どうやったら女性のIT技術者人口増やせるんでしょうね?

真っ赤なレモン

話題の元ネタを知らないので、
「適性を性別で判断する話なのだろうか?」と斜め上の受け止め方でのコメントです。


業種に限った話ではない可能性もあります。
どのような業種であれ、その業種の労働環境が悪い(業務の在り方の質が低い。理不尽とか劣悪とか。)のであれば、
「女性がやるには酷すぎる」といった意味で
「その仕事のほうが、女性には向いていない」という観点も含まれているのかもしれません。
もちろん、男性にも向いていませんが、男性はその環境を受け入れてしまいやすいのでしょう。


エンジニアorIT業界orプログラマ、が悪い労働環境にあるかどうかについては、
そう簡単に判断をすることは難しいです。

N.S.

あくまで自分の経験上だけなのですが・・・

前の現場は女性エンジニアが多くて、チームによっては過半数が女性エンジニアでした
長くプロジェクトに関わっている女性も多くて何人かはリーダー格で活躍されていました。
なのであまり「エンジニアの職場は女性に向かない」感覚は個人的にはありません。
ただ、世の中一般的にはそう言う傾向はあるんだろうなあというのと、特に日本のIT現場はデスマ分多めなので
そう言う意味で優しく無い、はあるかもしれません。
ただし、緊急時に肝が座ってるもの女性エンジニアの方が多い気がします。チーム内で対立が起きた時も、女性リーダーの方がうまくことを収める傾向があるような気がします。

匿名

現実の問題として、派遣・常駐の場合、
若いころはむしろ女性の方が好まれ、
年数がたってくると男性の方が好まれる傾向は発注側にあると思う。
表だって言うとセクハラととられるが
オフレコ的な話でそういうことを平然とする管理職・マネージャーは現実に存在した。
ひでみさんが若いころにどんな扱いを受けてきたかは存じ上げないが、
それなりの妙齢に達して、プログラマーとして需要があるということは、
それだけスキルが現場のマネージャーに認められているということの気がする。

自分の身の回りで考えても、
結婚・出産を経た女性SEが引き続きバリバリ働くという姿はあまり目にしない。
結婚はともかく、出産を機にやめる人は多かったし、
続けている人も時短の人が多かったりして、
正直戦力として優秀というベテランの女性SEはあまりお目にかからない。
今の時代は、男性だって、介護問題などで出産後の女性と同様に仕事が制限される人も存在するので、性別でどうこうというのは減ってきているが、
決定権のあるマネージャー以上に性別による先入観が消えない限りは影の差別は存在し続けると思う。

匿名

たしか、この発言をした人は、女性に対しての優位性を主張するために向き不向きの話をしたわけではなかったかと思います。
それなのに、一部を切り取って男がどうだ女がどうだというのは、結局自分がしたい話を好きにやってるだけで、それは価値がある議論と言えるでしょうか。

匿名

はじめまして。
今は派遣でプログラマーをしています。

女性は少ないですね。組み込み系とかになると10:1くらいで少ないです。
新人で配属されたとき同期の女性がいましたが、一年でやめました。
女性のリーダの方もいましたが、結婚を機にやめました。
いるとこにはいるが、いないとこにはほんとにいない、って感じです。

匿名

そもそも何で女性が続かないのだろうか

匿名

記事でなくコメに対してですが、肉体労働でないからといって、比率差の原因として性差を疑ってはならないという考えには賛成しがたいです。勿論、どちらが優秀かなんて証明されてない(できない)ものを永遠と議論することに価値などありません。ただ、その疑いを一切排除することは悪であると思います。
性を理由に、不当に可能性を狭める(広げる)のも悪であるのは間違いないですが。

みながわけんじ

音楽の世界では、ほとんどのジャンルで女性も活躍していますが、なぜかジャズだけは女性は少ないですね。女性はボーカルだけ。毎回同じ演奏する他のジャンルの音楽とアドリブで毎回違う演奏をするジャズとの違いなんですかねえ。男はその場しのぎでも生きていけるけど女は毎日同じ繰り返しでも安定を求める!みたいな根源的な違いがあるかもしれませんね。

コメントを投稿する