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第322回 人のパラダイムは変えられるか?

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 先日、7つの習慣のファシリテーターを担当させてもらったのですが、そこで気づいたことがありました。7つの習慣では個人のパラダイム(モノの見方、考え方)を効果性の高いパラダイムに変えることで、実際のプラクティス(行動)を効果性の高いプラクティスに変え、そこから生み出される結果を効果性の高い結果に変えていこうという趣旨の取り組みです。そのため、7つの習慣は個人のパラダイムを変えることを謳っているのですが、周りの人のパラダイムを変えることはできるのか? そんなことが話題になりました。

 そういえば、私自身、他の人のパラダイムを変えるといった視点で考えてみたことはなかったので、このコラムで考えてみることにしました。

■流れを変える人になる

 7つの習慣では自分自身が影響を及ぼすことができる範囲(影響の輪と呼びます)に対して主体的に行動することで、影響の輪の範囲を広げるようにしていきます。そうすると、今まで自分自身が影響を及ぼすことができなかった範囲(関心の輪と呼びます)に対しても少しずつ影響を及ぼすことができるようになると説明しています。

 例えるならば、ネガティブな行動パターンに陥っている集団の中でポジティブな行動をする人が加わることで全体がポジティブな行動パターンに波及するイメージに近いかもしれません。これを7つの習慣では流れを変える人になると呼んでいます。(詳しくはこちらをご参照ください)

 7つの習慣ではパラダイムが変わることをパラダイムシフトと呼んでいます。この方法は自ら主体的に行動することで、間接的に周りの人に対してパラダイムシフトを促している例と考えられます。

 パラダイムシフトはその人の価値観が一変するほどの出来事です。ただ、そういったことは私たちの日常の中でそんなに起こることはありません。もし、こちらの主体的な行動に感化され、行動を変えようと感じた場合はそこにパラダイムシフトが起きていることになりますが、それは相手がそのように感じたからであり、人によっては感じない場合もあります。そう考えること、この方法で周りの人にパラダイムシフトを起こすのは万人には当てはまらないのかもしれません。

■人のパラダイムは変えられるか?

 しかし、このことを考えてふと気づいたのですが、私がパラダイムを変えようとする場合、パラダイムを変えるより先に行動を変え、行動から生まれる結果を私なりに評価することで初めてパラダイムを変えることをしています。(詳しくはこちらをご参照ください)

 この考え方は私個人についてのことでした。しかし、これは自分自身にだけ当てはまるモノではないはずで、これこそ万人に当てはまるような気がします。だとすれば、パラダイムシフトを起こしたい相手の行動を変えてあげれば、ついてくる結果が変わってきます。そのときにコーチングなどで考えを促すことでパラダイムシフトを起こしてもらえる可能性はあるかもしれません

 この考え方は今までの私にはありませんでした。このコラムを書くことで初めて気づくことができました!

 この方法がうまく行くかどうかは分かりませんが、実践して確かめてみたいと思います。もし、部下の行動を変えたいとお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非試してみていただければと思います。

 私の結果は、またこのコラム上でご報告させていただきますね!

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