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社会人6年目、30歳にして……立てるのか?

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 新年度がはじまりました。新年度ということは、勤続年数が1つ上がるということを、最近まで忘れていました。気がつけば、この新年度で社会人6年目になりました(エンジニアライフ上では、「恥ずかしいから」「特定されそうだから」という理由で隠していましたが、今回からは書いてしまいます)。

 実家の父によく言われた「せめて5年は同じ会社で頑張るべき」という言葉の「5年」を達成しました。そして、ちょうど1カ月前にはアラサーからジャスサー(just 30)にもなりまして。

■この5年間、成長したのか?

 ちょうど5年前、新卒として会社に入社しました。同期と比べたらコミュニケーション能力が格段に不足していること。学生のうちにソフトウェア開発をしていて入社できたので、知識だけは自信はあるもののただの資格バカで仕事にそれを生かせるか不安をもっていたこと。いろいろと思うところはありつつの社会人生活のスタートでした。

 1浪して大学へ入り、大学院(修士)まで進んだので、同期とは3歳離れています。入社当初は、その3歳分の遅れを取り戻したい、と考えていました。3期上の先輩に追いつけるように頑張りたい、と。5年も経てば、技術系のリーダーとして後輩を指導しながらプログラムをバリバリ書いて仕事してるんだろうなあ、という漠然としたイメージはありました。

 この5年間を振り返ってみて、果たして今はどうかというと……。まあ、何というか……。少人数の部署へ異動し、主に運用・保守が中心の案件をずっと続けてきました。新人研修や新人のOJT担当もしたことがありましたが、同じ案件で、自分より後輩の社員さんと仕事する機会がほとんどありませんでした。

 入社当時に思い浮かべていたものとは、違う方向へ行っていました。もちろん、自分から希望して、そうなったことでもありますが。ただ、3期上の先輩との差を埋められたかというと、埋めるどころか離されている気がします。もっといえば、同じ3年差でも、3期下の後輩(春から3年目)に抜かれているような気もします(苦笑)。

 先日も、「こんなこと、1、2年目で覚えるべきことだったよなあ。今までそういう経験がなくて、本当にわけがわからなかったとはいえ、5年目で、なっとらんわと先輩から叱られるようなことじゃないよなあ」と自省しきりだった出来事がありました(あまりにも恥ずかしいことなので、ここでは書きません)。エンジニアとして、大して成長していないのかもしれません。

■「三十にして立つ」

 以下は、「論語」に書かれている有名な孔子の言葉です。

 「子曰く、吾れ十有五にして学に志ざす。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず

 「三十にして立つ」。30歳で、自分なりの基礎を確立するわけです。まだまだ学ぶことはたくさんありますが、だからといって、今まで何も学んでいないわけではなく、自分なりのものの見方や考え方、価値観はあります(30歳直前での「上司の退職」「父の入院」で大きく価値観は変わりましたが)。

 その価値観や今の自分のスキルをもとに、悩んだり価値観を修正したりして進んでいく10年になるのでしょうね。そして40歳になったときには、その自分の基礎が確固たるものとして揺るがないものになるのかもしれません(それが、「四十にして迷わず」ということでしょうか)。

■今の僕は……

 「何ができるのか」「何が足りないのか」「何をしたいのか」などなど。自分に関することをいろいろと考えては答えが出ない状況が続いています。

 とりあえず今は、「自分の意見が英語で言えるようになる」までに英語力をつけたい、というのはあります。今はまだ「英語を話せるようになって、どうしたいのか」「英語を使う仕事がしたいのか」といったところまでは考えていません。しかし、それでも1人の人間のスキルとして、英語力の向上は続けていきたいです。

 私生活でも、父との同居を考えているので、その際に「自分はどうしていけばいいのか」というのがあります。住まいについてもそうですし、仕事との関連でも思うところがありますし。「父と一緒に住む上で、今のままの自分で良いのか」と。ていうかそろそろ人生の伴侶を……という話はいいですね、書かなくて(笑)。

☆★☆

 とにかく、新年度がはじまり、自分も30代になったわけですから、大人として、もっとちゃんとしていきたいと思っています。

Comment(4)

コメント

同年代の同職種、漠然とした不安を感じる点、とても共感しました。

あずK

watanabe8760さん>

コメントありがとうございます。

共感いただけて嬉しいです、ありがとうございました。
同年代で同職種なのですね。
そのような方が悩みや不安も同様のものを抱えている、というのを知れて
それだけでも少し安心できた気がします。「自分だけじゃないんだ」と。

今後も、お互い頑張りましょう。

らい

仕事の感じや年数が似ていて(私も今年で6年目の30代前半です)
あー、同じことで悩んでる人がやっぱりいるんだなーと思いました。

私も最近、漠然とこのままじゃ先がないような・・・というのがあって
でも、あずKさんみたく英語でなにかをみたいなものもないので
どうしよう・・・という不安に思うところがあります。

悩んでてもしょうがないので、数学を始めようと思っています
(何で数学かというと万が一のときSPIとかでもつかえるし、
この業界、数学ていうか数字に強いとなんか便利そうだし・・・
ていう理由だけですw)

まぁそれはともかく、この記事を読んでなんか気が楽になったような気がしますw

あずK

らいさん>
コメントありがとうございます。

色々な方に共感を頂けて、僕自身も安心しましたというかなんというか。

まだ10年働いてないとはいえ、さすがにこれだけ働いていれば、と
もっと若いうちは思っていたのに何も変わってなくて、
30になってから焦りが出てしまいました…。
英語は単に今面白くて勉強しているっていう感じなので、
将来、英語力を仕事に生かすところまでのビジョンもないんですよね…。

> 悩んでてもしょうがないので、数学を始めようと思っています

頑張ってください!絶対に無駄ではないと思います^^
僕も、英語やソフトウェアテストのことを勉強しつつ、
「第二外国語」を学ぼうかなと思っていたりします。
中国語かハングルを。
これは焦りから来ているのもありますけど^^;

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