ナマケモノが書籍キャンペーンで学んだ「必要は◯◯の母」

2011/08/31 14:17:33

 こんにちは、46です。

 前回の記事もたくさんの方に見ていただき、応援コメントやメッセージありがとうございました!

 「コツコツできない人でも短期間でスイスイ受かる! 超快速勉強法」出版に伴うキャンペーンも無事に始まり、皆さんがこの記事を見るころには終盤でしょうか?終わっているころでしょうか?

 それにしても、開始時の、0:00と同時のページ切り替えは、現役時代を思い出す緊張感でした!

 PR会社などついていない、かなり行き当たりばったりの手作りキャンペーンのため、あとからあとからやりたいことがでてきて、サイトも行き当たりばったりで修正の連続。

 (PR会社ついてたら、そんなに簡単に修正はさせてはもらえなかっただろうなぁ)

 「超快速勉強法」キャンペーンサイト

 先週見て下さった方は、前とずいぶん変わったな、と思われたかもしれません。

 「写真黒すぎだろ!」という方、ええ、沖縄帰りに撮影した気がします……。

 TwitStat.us

 というサービスを使って、書名を含むtweetを表示させています。

 世の中いろいろなサービスがあるもんだな……。

 こんなことしたいな、と自分が思うならば、多くの場合先人がすでに達成しているものなんだなぁ、さすがだ!

 などと感慨にふけったのも束の間。

 キャンペーン開始前に事前登録をしてくれた人への開始の告知をどうすればいいのか……あまり考えないまま事前登録を受け付け始めていたことに気づきました。

 「いざとなったらBCCで普通にメールで送ればいいし……少なかったら直接1通1通書くか……」

 などと思っていたものの、増え続ける事前登録にだんだん焦りが……。

 でも、大丈夫。何とかなるものです。ここでも別のツールを探しました。

 acmailer

 メールマガジン配信システムをサーバにインストールして、何とか事前登録してくださった方への告知や、リマインダを送信することに。

 やっぱり世の中にはいろいろあるものです。

 そんな風に始まったキャンペーン。

 いろいろなところでご紹介いただき、大変ありがたく、感謝の気持ちだらけです。

 何しろ、せっかくサイトを作ってそれがちゃんと動いても、誰も来ないと虚しさ満点、そして来たのに応募が少ないと、「サイトが悪いのか……」と思ってしまいます。

 おかげさまで、たくさんの方にご来場いただき、たくさんの応募をいただきました。

 それで、キャンペーンの成果はどうだったの? と思われた方にはこちら。

 前回紹介のPerlによるamazon総合ランキング取得結果になります。

 (カテゴリに対応するためにPerlを使ったのに8月30日現在カテゴリ付かず…分類不能か!?)

 2011年8月29日 00:10:03	3,585 ――スタート!ドキドキの応募フォーム公開
 2011年8月29日 01:05:03 4,175
 2011年8月29日 02:05:03 464  ――0時以降の購入が反映して、最高位を更新
 2011年8月29日 03:05:02 423
 2011年8月29日 04:05:02 375
 2011年8月29日 05:05:02 345
 2011年8月29日 06:05:02 330
 2011年8月29日 07:05:03 348
 2011年8月29日 08:05:02 250
 2011年8月29日 09:05:02 229
 2011年8月29日 10:05:02 149
 2011年8月29日 11:05:02 167
 2011年8月29日 12:05:02 117
 2011年8月29日 13:05:03 99   ――100位入り!
 2011年8月29日 14:05:03 93
 2011年8月29日 15:05:02 88
 2011年8月29日 16:05:02 95
 2011年8月29日 17:05:03 82
 2011年8月29日 18:05:05 91
 2011年8月29日 19:05:02 75
 2011年8月29日 20:05:03 82
 2011年8月29日 21:05:02 92
 2011年8月29日 22:05:03 100  ――あれれ?
 2011年8月29日 23:05:04 76
 2011年8月30日 00:05:02 76
 2011年8月30日 01:05:04 79
 2011年8月30日 02:05:04 76
 2011年8月30日 03:05:02 73   ――現時点の最高位?
 2011年8月30日 04:05:02 73
 2011年8月30日 05:05:02 83
 2011年8月30日 06:05:02 85
 2011年8月30日 07:05:02 87
 2011年8月30日 08:05:02 86
 2011年8月30日 09:05:02 86
 2011年8月30日 10:05:03 84
 2011年8月30日 11:05:03 87
 2011年8月30日 12:05:02 91
 2011年8月30日 13:05:02 88
 2011年8月30日 14:05:02 90
 2011年8月30日 15:05:02 97
 2011年8月30日 16:05:02 100  ――この後どうなる?

 と、まぁ数多ある書籍の中で100位に24時間以上入れたのは、「光栄なことかな」と思っております。

 おっとここで大事なご報告が……先ほど、「超快速勉強法」増刷が決定いたしました!

 ならばやはり、キャンペーンは「成功」、と言ってよさそうです。

 でも、上記のデータ、時刻と数字の羅列で味気ないですよね。

 グラフ化しようかと思ったら断念したのですが……実はこれもちゃんとツールがあるんですよね。世の中にはorz

Ws000055

 300位くらいに入った後のランキング推移は……ここで取得されていました!

 amaran

 うーん、世の中本当にいろいろある。

 けれど、必要なシチュエーションにならないかぎり、普段は意識もしない。

 いまや「必要は発明の母」ではなく、「必要は発見の母」の時代なのだな! ということを痛感したキャンペーンプロジェクトでした。

 そして、今回キャンペーンを自力でやらなければ、これらの「発見」に出会えなかったということ。

 「もしも」また自力でキャンペーンをやる機会があれば、もっといろいろチャレンジして、成長していきたいな、と強く思う出来事でした。

 さて、最後になりますが特典がゲットできるキャンペーンサイトは8月31日までオープンしております!

 奮闘の成果、ぜひ覗いてみてくださいm(__)m

 「超快速勉強法」キャンペーンサイト

 (9月1日以降はフォームが閉じている予定です)

 46(安田史朗)

ナマケモノの(元)エンジニアが本を書くと……

2011/08/19 21:25:09

 今回は「ご無沙汰してます」と言わずに済み、ややホッとしている46(しろー)です。釣りタイトルかと思わせて、至極マジメに書いた前回の記事に、たくさんのアクセスありがとうございました。

 昨年来、「そして~無職になる」だの「無職となった~が送る」、あるいは前回までも「ついに無職から脱した~」といった枕言葉で語られてきた(語ってきた?)わたしですが、退社後に手がけていたプロジェクトの1つが、このたび書籍という形で結実することとなりました。

 書籍のタイトルは「コツコツできない人でも短期間でスイスイ受かる!超快速勉強法」。

 すなわち、どこからどう見ても勉強法の本です。

Kaisokucov

 章目次は下記のとおり。

序章 試験には「過去」も「才能」も関係ない
1章 最短で最大の成果を上げる「超快速勉強法」とは?
2章 まずは、オフシーズンに「合格体質」に生まれ変わる
3章 3日坊主でも「やる気」が続く! モチベーション・コントロール術
4章 忙しくてもスイスイ合格!「超効率的時間管理術」
5章 サクサク覚えて忘れない! 超快速インプット術
6章 試験本番でスラスラ解ける! 超快速アウトプット術

 なかなか投稿されないこのコラムの体たらく同様、「毎日◯分」といった「コツコツ」型の活動ができないわたしですが、ダメ人間なりに、中小企業診断士や、社会保険労務士、さらにはTOEIC885点、情報処理1種&2種(年齢がバレるね……)といった数々の資格を「スイスイ」取得してきました。

 これらの資格なしでは、ミュージシャン志望から復帰後の社会人生活は全く違ったものになっただろうことはまちがいなく、「資格なんかより実務じゃ!」と識者に言われようが、経験をさせてくれたこれらの資格には感謝の言葉しか出てこないわけで(その辺りはこの記事にも少々書きましたね)。

 そんなナマケモノが短期集中でがんばる究極の瞬間 - すなわち「一夜漬け」をテーマに送る、デッドライン=締め切りが存在する資格試験などに向けた勉強法の本です。

 さて、それはさておき。

 いえ、もちろん、本はとっても大事なんですけど。せっかくのエンジニアライフで宣伝だけするのも粋じゃない…ということで。今回は、すっかり現場から遠ざかったわたしなりにがんばったことがあります。たぶん、自分一人だけのプロジェクトだったら、途中で断念するくらいに。

 何をがんばったかって?

 ビジネス書といえば、最近は多い「amazonキャンペーン」。今回は8/29~8/31の3日間限定で行います。

 このキャンペーンを実施するにあたり、いろいろ特典を考え、制作しました。著者だけではできない、対談に参加してくださった皆様のご協力には、大変感謝しています。

 そして、できるかぎり、自分でできることはやろう、と考え、コツコツ? いえ、当然のごとく、一夜漬けの連続で、キャンペーンサイトを制作しました。

 といってもサイト自体はwordpressベースで、これまでにも、あっちこっちで作ってきているので、大したことはしていません。今回のがんばりは違うところです。

 キャンペーンをすると、当然、効果測定がしたくなります。やりっぱなしで満足してはダメなのです(IT投資もね……)。

 そのため、キャンペーン期間中は特に、amazonでの順位の変動が気になります。

 前回の出版時のキャンペーンでは、共著者と一緒に、1時間ごとにGoogleスプレッドシートに記録していく、というような寝るヒマのない涙ぐましい努力をしていました。

 しかし、ナマケモノなりに…いやナマケモノにこそ、力になるのがITのはず!「もっとなんとかならんのか?」と考え、今回はいろいろ調査して、先人たちの残した記録を元にトライしてきました。以下はその過程になります。

 最初はAmazon Web ServiceからAPIを使うのがラクかな、と思い、

Amazon APIを使って簡単にランキングを取得する

 この記事などを参照しながら、なんとかかんとか。AWSに登録して、キーを取得して…pearってーのをインストールして……? といろいろやった結果、やっと総合ランキングの取得に成功! この程度のことで、ものすごい達成感を得るのが、ナマケモノな素人。

 うれしかったので、このAWSで取得する総合ランキングは、キャンペーンサイトにも出してみました。

 けれど、AWSでは、総合ランキングしかランキングに関するパラメータが見当たらず。「カテゴリランキングも取得したいなー」、ということでAWSベース以外の方法を検討。

次に、こちらを参考に、Amazon売り上げランキングのWebクエリ習作

 ExcelでamazonのXMLデータに接続して、データを取得→マクロで該当箇所のみを別シートに毎時記録、という仕組みにチャレンジしました。 しかし、そもそも1日中遊ばせておくようなExcel入りのPCはウチにはなく、テスト稼働した後に「いざとなれば使うか……」でこちらは「プランB」=奥の手として保留。

 最終的に、こちらを参考に、

Amazonの売上ランキングを定期的に自動取得する

 Perlで書籍ページのhtmlを取得し、

$text=get ("http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/".$_);

前後の文字からこんな感じで必要な部分を抽出(これは総合ランキングの例)することに。

$text=~s|.*:</b> [^\d]*([0-9,]+).*<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/books.*|$1|s;

 ベタにhtmlを見てる分、AWS使用時のように、あんまりスマートじゃないけれど、これをcronで1時間ごとに起動し、自動記録。

 おぉ、取れる取れる。順位が自動で記録されていく。

2011/08/16 17:20:04	5,218
2011/08/16 18:20:03	6,108
2011/08/16 19:20:04	7,008
2011/08/16 20:20:03	7,962

 (しばし感動)

 え? 順位が低い? まだ発売開始前のものですので…orz

 ランキングを自動記録することが本の売れ行きに関係あるのか、といわれれば「ぐぬぬ……」となりますが、前回と違い、枕を高くして寝れるのがうれしいところ。

 そして……この先に実はもう1ステップ。ログファイルへの追記と同じタイミングで、順位を入れ込んだこんなメッセージファイルを作り……

 "「超快速勉強法」現在のamazonランキングは".$text."位です!
応援ありがとうございます! http://bit.ly/nHNQ79 #hiden\n";

 こちら(プログラミングができなくても作れるTwitter botの作り)を参考に、

 またpear入ってるよ! とかOAuth認証ってなんだよ! と壁にぶつかりつつも、何とか定期的にtwitterで順位をつぶやかせることに成功しました!

 そして、たかがこれっぽっちのことでも、挑戦して実現したことの達成感。これはずっと忘れていた感覚かも。

 というわけで、そんな誰にも見えないところで、人知れず苦労した、「コツコツできない人でも短期間でスイスイ受かる! 超快速勉強法」amazonキャンペーンを8月29日~31日の丸三日間に行います! どんな特典があるのかは、こちらのサイトをご覧ください。

 わたし同様、「毎日コツコツ」ができないナマケモノの方に、ぜひおすすめです。

46

公平理論で考える「うわっ…私の年収…低すぎ…?」

2011/06/03 19:29:10

 毎度毎度おひさしぶりです。前回のコラムが「資格マニア@無職が~」と紹介され、そんなキャラか! と吹いた46(しろー)です。

 え? 今……はおかげさまで無職ではなくなり、アイデンティティを失いつつあります。

 今度コラムを書くときは、社会保険労務士らしく、

「会社を辞めるエンジニアはここに気をつけろ!社会保険」

なんていう記事でも書こうと思っていたものの、「公平 日本人」と検索してこの記事に行き着いたら、メモ書きが止まらなくなったので、ひさびさのコラムにまとめることに。

 「全部で5千万円以上?避難所で現金配る2人組」

 ちょっと前のこのニュース、謎の2人組も気になるけれど、一番ひっかかるのは「不公平だ」と訴える電話。

 震災後の計画停電エリアに対する反応など、昨今の報道で強く感じるのは日本人の公平性への厳格な視点だ。

 「大変な時期だから我慢はするよ! 節電もがんばるよ! ただし公平ならね」という風に聴こえる。

 「公平」というキーワードでボクが連想するのはアダムスの公平理論。これは診断士試験の前後に出合った知識。

 「人は,自己の仕事量や投入(input)に見合う報酬や結果(outcome)を得たいと願う」(有斐閣『心理学辞典より)

 つまり、このぐらいがんばったら、このぐらい報われたい、という期待を胸に、人は仕事をしている。

Ws000041

 そして、その基準は……実は絶対値じゃない。相対値他人との比較によるものだ。

 ボクはある時期、齢30を超えていて会社で下位数%くらいの給与だった。それを知ったのは、転職して1年後、人事給与システムと予算システムとのデータを連動させる頃だったか。

 でもそれまでは、数年前の食うや食わずだったミュージシャン+印刷工時代よりも、グンと高い給与を得て、ボクなりに満足していた。

 「前の倍以上もらってるんだから、全力でがんばらないと」と、長時間残業もいとわず、少しでも役に立とうとしていた。

 「こいつ、いらない」と捨てられないように必死だった。

 しかし、ほとんどの人がボクより給与が高いと知った瞬間……ガクンと、いやちがうな。ガックーーンとモチベーションは下がった

 いやいや、世の中金だけじゃないっす。分かってます。そんな……守銭奴とか呼ばないでください。でも、そのときけっこうブルーになったのはたしかな話で。

 「自分より××万円以上多くもらっている人でも、サッサと帰って人生を謳歌しているのに、なんでこんなに頑張らないといけないんだろう?」

 そんな邪(よこしま)な考えがしきりにボクをダークサイドへといざなっていく。

 でも、ふと考えてみると、自分の仕事も、給料も何も変わっていない。

 他人の給料が突然、自分より高くなったわけでもない。 ちょっと前まで「いい会社に入れた」ってよろこんでたような気がするぞ?

 ただ、知っただけ。でも、それが不幸のはじまり。 でも、なんでそれだけで変わってしまうだろう?「公平性」を求める人間の本能がそうさせるのか?

 たぶん誰しも、「頑張っても頑張らなくても一律」といった共産主義的な報酬を求めているわけじゃない。
 
 納得のいく報酬
公平性を感じられる報酬が欲しいんだと思う。 それってきっと、お金だけじゃなくって、ユーザーからの感謝とかそういった無形報酬も含めてなんだけれど。

 公平理論では、そんな不公平の解消には下記のような方略があるとされている(以下同箇所より引用)。

Ws000042

(1)自己の投入を変える

Ws000043

 これの逆バージョンが、実は当初のボク。ミュージシャン時代の印刷工のときから見たら飛躍的に上がった給与(相対値)から、もっと投入を増やさないと、増やさないと、と頑張っていた。

(2)自己の結果を変える

Ws000044

(3)自己の投入や結果を認知的に歪曲する

Ws000045

(4)不快な比較を避け,その場を去る

Ws000047


(5)比較他者の投入と結果の比を変える

Ws000046

(6)自己の投入と結果の比と等しい他者を、比較の相手に選ぶ

Ws000048

 

 つまり、不公平がある、と思うと、人は周囲を見て投入量を調整したり、あるいは「自分の計算がまちがっているのかな」などと認めたり、何らかの方法で不公平の解消に向かう、ということ。

 当然ボクも考えた。

 と言っても、どうやって投入量を減らすか、やどうやって他人に仕事を回すか、じゃない。

 考えていたのは、「なぜ差が生まれたのか」、そして「どうやったら差を埋められるのか」

 「なぜ」についてのボクなりの、かんたんな結論は、入ったタイミング入り方(アピールと交渉力)につきる。

 転職マーケットの需給状況と、書類や面接の場での「自分が役に立てる」、という売り込みのプレゼン、そして入る際の給与交渉

 希望給与を聞かれて、「いくらでもいいです。入ってから上げればいいだけですから」などとキレイごとを言って、交渉から逃げた。その結果がこれだ。

 実際には、ただ頑張るだけで、不公平が解消されるような会社は少ないことを知るのは、もう少し後のことだ。

 さて、「なぜ」の原因が分かったら、次は「どうやったら」だ。

 ボクなりに埋める方法を考えてはみたものの、うまい手は浮かばなかった。何しろ、当初の給与と仕事範囲に納得して、というよりはむしろ喜んでサインしたのはボク自身なのだから。

 とりあえず、投入量と結果の比率は簡単に自己コントロールできないようだったので、投入量を増やすことで、少しでも多くの結果(=報酬)を得られるようにとあがいていた。

 いつか努力が認められて、比率が是正される日が来ればいいなー、と他人に期待しながら過ごし、職場のカギを閉めて帰る日がつづいた。

 結婚とやらをしてみても、昼休みに婚姻届を提出して仕事に戻り、結婚式や新婚旅行という発想も浮かばなかった。

 そんなどんよりした日常は、ある日突然終わった。

 「(1)投入量を減らす=クサる」ことなくやっていたのが良かったのか、それを見ていた人から良い誘いが舞い込んできた。

 上の表でいうならば、「(4)不快な比較を避け、その場を去る」になる。

 オファーレターをもらったことを会社に告げると、「いままでの給料が安すぎた」と、突然比率の是正騒動がはじまった。

 えらい人に呼び出されて聞かれた。「向こうはいくら出すって言ってるんだ」

 意外な展開にとまどいながら、その時、よくある比率の是正方法を自分が実践していることに気が付いた。



 結果的には、比率が是正されるので、残って同じ仕事をする、という選択肢は取らなかった。

 しかし、会社からのカウンターオファーは、自分の仕事に対する自分の価値観は正しかった、と言ってくれたようで最後に少し報われた気がしてうれしかったし、いくばくかの自信にもなった。

 その後、いろんな会社で、あるいはキャリア・コンサルタントとして、同僚、部下、クライアント……いろんな人から給与への不満を聞くなかで、ある時なんとなくボクなりの結論にたどりついた。

 公平さを求めることに、大して意味なんてないってことに。

 一番大きいのは、一年ほど前に書いたコレと同じ。


どんな大悪党でも、「自分が 正しく、世の中がまちがっている」と思っている、ということ。しかも心から。


 そう、ほとんどの人は、自分の報酬はその努力に対して少ない、と思っているっていうこと。しかも心から。

 でも、そう思ってる人だらけだとしたら……たぶん多くの人の基準は、きっとまちがってるはず。

 それが分かると、自分の基準は正しい、なんていう自信を持てない。むしろ、自信満々なほどヤバイ? なんて思ってしまう。

 だったら、気にしない方がハッピー。

 もし、気にするならば、相対値よりは、絶対値。マーケットで付けられた自分の価値は、1つの目安にはなるかな? とは思う。

 あるいは、自分の中の絶対値と比べることか。

 なにしろ、周囲を気にしても、きっと解消する日なんて来ないとするならば、コントロールできないことに対して不満を持つことに時間を使うのはもったいない、と思うようになった。

 だから、「うわ…私の年収…低すぎ…」は、心理マーケティング的には正しいのかもしれない。

 思った結果が得られているかどうかは微妙だけど……。

 46

ビジネス系資格をめぐる3つの疑問と、5つの活用法

2010/12/17 19:35:00

 お久しぶりです。

 46@人間活動中≒無職の方程式が成立しそうなわたしですが、9月のリッツパーティ@東京には姿を現しました。お会いしました皆さん、その節は本当にありがとうございました!

 というわけで、今回は、大好物な? 資格ネタの「時事総論」に参加。

 下記調査結果を基に、特にたんまり保有しているIT分野以外のビジネス系資格について、わたしの体験を交えていっちょ久々コラム、というわけです。

図:「資格に対する考え方」(調査より引用)

 ITエンジニア・スキル調査2010「上位資格を狙う派2割、IT以外の資格も取りたい派4割」からは、多くの人が「実務に使うために(趣味ではなく)」「幅広く」「IT分野以外の資格も含めて」資格を取得して、「転職や昇進に役立てたい」というイメージが浮かび上がってきます。

 ここで問題になるのが、「IT分野以外の資格も含めて」ってところ。

 IT資格であれば、エンジニアの皆さんにとっては、基本的にはこれまでの職務経験の延長範囲内、のことだと思います。

 たとえ、プロマネをやったことがない人がPMPやプロジェクト・マネージャ系の資格を取得したとしても、現在プロジェクトに参加していたり、隣でプロジェクトが動いていれば、知識を持ったうえでメンバーとして参加する、などの生かし方は想像しやすいところです。じゃあ「IT分野以外の資格」ってどんなのをイメージしてるんだろう?

図:資格取得状況:ビジネス系(同じく調査より引用)

 人気の高い順に、TOEIC(600点以上)、診断士、簿記、ファイナンシャルプランナー、社労士……あれれ、今年社労士に合格したので、簿記以外は取ってます! ファイナンシャルプランナーがエンジニアにこんなに人気だとは意外ですね! ……簿記は来年の取得予定に入れておきます。

 ところで、「資格」の話でよく聞こえてくるのが、こんな疑問の声。

  • 資格なんか持っていたって、大してあてにならない
  • 資格の勉強よりも、まずは業務をしっかりやれ
  • 資格だけじゃダメ、経験が無いと意味がない

 なるほど! おっしゃるとおり! ……なのかな? 順に見ていきましょう。

■□■

 「資格なんか持っていたって、大してあてにならない」

 ……って、「学歴が高くても、大してあてにならない」と何が違うんだろう? どうでしょう? むしろ、社会においては、学歴よりもずっとあてになるんじゃ……なんて思いませんか?

 そして、 「資格なんか持っていたって、大してあてにならない」は「資格を持っている=一定の能力がある」が前提になっているがゆえの「そうとはかぎらないぞ」というアンチテーゼではないでしょうか?

 もちろん、学歴と同様、実際にあてにならないケースがあることも知っていますから、どの程度「あてになる」のかは分かりませんが……。

 ただ、「資格なんか持っていたって、大してあてにならない」で話を終わらせてしまうのは、もったいない。たくさんの人が依然として資格取得に関心を持っている、という現状が、1つの答えではないかと思っています。

 そして、「資格の勉強よりも、まずは業務をしっかりやれ」

 これは、もちろん入社当初などの時点では真理だと思います。日常業務をろくにこなせないのに資格の勉強をしている人は、資格を取得したとしても良質な経験をその職場で得ることは難しいでしょう。

 しかし、いまの業務だけやっていればよいのか? このままで大丈夫なのか? という先への不安が、多くのエンジニアを資格試験に駆り立てます。

 なぜなら、自分のキャリアの結果については、自分しか責任を取れないからです。

 年齢に見合ったキャリアを歩めているか? 自分の転職市場での価値は? といった視点で考えることで、資格取得へ向かうエンジニアが増えているのかもしれません。

 また、資格手当を活用するのが、手っ取り早く給与を上積みする方法、という人もいます。

 「業務をしっかりやった」結果よりも、資格取得の方が報われやすい環境だとしたら、業務に集中しろ、という言葉は空しく聞こえるのかもしれません。

 次が難問!

 「資格だけじゃダメ、経験がないと意味がない」

 これはホントによく言われます。

 一般的にはやはりこの図式になると思います。

 経験+資格>経験のみ>資格のみ>どちらもなし

 ですので、資格なしで、求めるキャリアに向けた経験を積むならば、先に経験を積む方が良いと思います。

 ただ、どちらも持っていない人が1歩進むための方策として、資格取得は確かに有効です。というわけで「意味がない」は言いすぎ感があります。

 資格を持っていることがきっかけで経験を積めれば、経験+資格の道に向かって歩んでいけるからです。

■□■

 というわけで、資格の活用法としては、単に資格を取得する=取りっぱなしで終わらせずに、どう経験を積んでいくか、が大きなポイントとなります。

 エンジニアがこれらのビジネス系資格を取って、キャリアにどう生かしていくのか? について、わたしのこれまでの経験や見聞から、タイプ分けしていきます。

1.業務をより深く理解する

 わたしは会計システムなどの業務系SEからのスタートだったので、会計知識がないとユーザーの話が理解できない、といったところから始まりました(簿記試験は申し込んだのですが、当日プロレスを見に行ってしまいました……)。そして、社会保険労務士の知識があると給与計算システムの改修の要件をスムーズに進められるといった形で、資格を現場業務の理解に大いに活用することができました。

 また、中小企業診断士を取得してからは、経営層への「BIの活用方法」といったヒアリングや要件の把握の際に、以前よりも格段に「勘どころ」がつかめるようになってきたことを強く実感しました。

 エンジニアとしての経験に資格を上積み、という点では王道かもしれませんが、各資格の一部分しか使っていない、とも言えます。

 しかし、活用の入り口としては上々ではないでしょうか?

2.間接的に業務に生かす

 直接的に業務に生かす以外にも、例えばキャリアコンサルタントの訓練を受けてからの方が、部下と話す際に親身になれる、あるいは、FP資格の中で得た知識を基に景気の動向や投資、運用などをネタとして、社内外の人たちとコミュニケーションする、といった活用の仕方もあります。

3.仕事のチャンスを増やす

 TOEICなどに顕著ですが、周囲があまり持っていないスキルを持つことで、より報酬の高い仕事に就くチャンスを得ることは可能です。

 しかも、英語がそこまで重要じゃない場面でも、「一部必要なため」、あるいは候補者を絞るために「一応」英語の条件がついたりする場合があるので、要注意です。

 また、資格を持っていることで、さまざまな研究会に参加できます。

 もともとの家族や友人、そして仕事での知人などに加えて、資格を生かして新たなコミュニティに属することは、これまでと異なる出会いにつながります。

 ビジネス系の資格のコミュニティの中で、IT系の専門家として認知されることで、仕事、あるいは転職につながるような関係が生まれることは多々あります。

4.キャリアアップに活用

 特定の会社だけで通じるスキルもあれば、多くの会社でも通じるスキルもあります。資格の一番いいところは、非常にポータブルなスキルだという点です。

 クライアントに提出されるキャリアシートや、面接先に提出する職務経歴書で「A社のBプロジェクトで~な役割をしていた」、という点について、関連資格の取得が書類選考段階で後押ししてくれるケースは多々あります。

 わたし自身、マネージャに採用された後に上司に採用の決め手を尋ねたところ、

 「診断士だからそんなにダメなことはないだろう、と思った」

と言われたことがあるので、資格取得が一定のレベルを期待させる、という効能は大いにあると考えています。

 また、「英語が必要とされるマーケットに参加する」という前提のもとでは、「英語力」ほど報酬との相関性が高いスキルをわたしは知りません。そしてこれが、TOEICが人気ナンバー1の座を得る理由だとも思います。

5.独立、開業へ

 社労士&診断士としてコンサルティングオフィスの開設に向かっているわたしは、今このステップです。これがうまくいくかどうかは分かりません(実施するかどうかも未確定ですから!)。

 ただ、資格によっては、「いざ」という時に「資格を生かして開業」という選択肢を検討できる、ということは、先行き不透明な中で過ごす日常に、ちょっとしたエッセンスを加えてくれるのではないでしょうか?

 そしてここは、毎度おなじみ、キャリアの複線化の話でもあります。それでは、また近日中にお会いしましょう!(毎度おなじみ絶筆フラグ)

■□■

P.S.

 最後に宣伝です。前職を退社後に始めたことの1つに、ポッドキャスト(ネットラジオ)番組「資格の歩き方」があります。

 「資格の歩き方」

 こちらでは、ビジネス系資格などを中心に、資格試験に合格するための勉強法や、モチベーション管理などについて、パーソナリティ2人が経験などを基に語っている、資格試験の受験生を応援する番組となっています。

 ご興味ある方、ぜひ聞いてみてください!

無業からはじまるキャリアビジョン

2010/05/10 19:15:00

 今回の「時事総論」のテーマは、前回無職になったボクにとっては、かなり混沌としている。

 なぜなら、ボクは今後のキャリアについては白紙で退社し、今後についていままさに考えている最中だからだ。

 とはいえ、1年、2年のスパンについては、目標を持つのは悪くないことだと思う。

 GW中に何をする予定だったか? そしてなにを成し遂げたか? ふりかえるとボクは、いささか胸が苦しくなる。

 1年なんて、GWを何十回か続けたら過ぎてしまう程度のものでしかない。ましてや働きながらだと。

 だから、このコラムを書きつつ、今後についての考えを、白紙なりにできるだけまとめてみたいと思う。

 前回「後悔しない生き方」を今後のコンセプトに、と書いた。これはいわば「やり残しの少ない生き方」ともいえる(「死ぬときに後悔すること25」)。


 この本は、退職を決めてから読んだ。死ぬまぎわの、さまざまな後悔のケースが掲載されている。

 なかでも、

  • 健康にもっと気をつかい、体調を整えること
  • もっとたくさんの場所に行ってみること
  • もっと多くの時間を家族と過ごすこと

 これらの「やり残し」を減らすために、今回ボクは退社したともいえる。

 ならば、実現可能かどうかは別として、ボクの望むキャリアは当然これらと両立できるものになる。

 ありがちな言葉でいえば「ワークライフバランス」、あるいはこの本のタイトルにもなっている「スローキャリア」の実現だ。

 ここで語られている「スローキャリア」は、「非上昇志向型」による、自律したキャリア形成のこと。

「なぜなら、個人の生きる目的というのは、企業における利益のように共通ではないからだ。他人より多くのお金を稼ぎたい、高い地位を得たいという人もいれば、そんなものより家族と一緒の時間にこそ至高の価値を感じるという人だっている。要するに人がなにを重要だと感じ、極大化したいかというのは個人が自由に選択できる。つまり、人生には勝ち負けなどないということなのである」

 ただ、その一方、まだボクは30代。隠居するには少し早い。「勝ち負け」的なキャリアのピークは4月で終わってしまったのかもしれないけれど、きっとまだキャリアはつづく(はず)。これから、どんな轍をきざんでいくのだろうか?

 キャリア面での「やり残し」の減らしかた、を考えるにあたっては、同じく「スローキャリア」の中に出てくる「無業」がひとつのキーワードになる。

    「社会に出て一定期間働いた後なら、一度自分を無業の状態に置いてみるのも悪くはない選択である。この無業状態は、フェーズを変えキャリアを見直すギアチェンジの期間だと思えばいいだろう」

 この「無業」こそまさに、いまのボクの状態。

 やりたいこととできること、そして求められていることのバランスをかんがえながら、足りない部分のパワーアップに励みつつ、実現に向けてトライ(&エラー!)していくことになるのだろう。

 トライしたいことは山ほどある。コンサルタントとして、エンジニアとして、家庭人として。以前の「ライフ・キャリア・レインボー」の割り当てを見直すチャンスだ。

 まずは放ったらかしだったタスクを片付けつつ、やりたいことリストや行きたいところリストの整備から始める。

 やり残しをゼロにする、なんて完璧を目指したらきっとうまくいかない。だから、

 「やり残しをリストアップして、やり残しが減るような流れをつくる」

 これがいまの短期目標かな。現状分析~改善計画フェーズ。

 そして、どうやらボクのGW最大の成果は、「ネコと快適に無業を過ごすために施した、ベランダの整備」になりそうだ。

 それでも、これまでのGWに比べれば前進かもしれない。来年もこのネコといっしょにいられる、なんて保証はないのだから。

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